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そろそろ高校三年になる僕ですが、日頃ニュースを見ていてふと疑問が浮かびました。
今、ジンバブエではロバート・ムガベ大統領の独裁政治のせいで
第一次世界大戦後のドイツみたいな事になってますが…
何故、このような小国の独裁政治状況に国連とかが介入してなんとかしようとしないのですか?
他にもバカな独裁者のせいで苦しむ発展途上国がありますが、どうして独裁している政府を
大きな力を持つ機関が抑制しようとしたりしないのですか?
「核武装している・石油等の資源がある」等の理由で躊躇せざるを得ないならまだしも、
大して軍事力とか国力が無い国家にも関わらず、苦しんでいる国民を救おうと独裁政府をどうこうしようとしないのは何故ですか?

かなり稚拙な考えですが、解りやすく納得のいく回答をもらえれば嬉しいです。

A 回答 (7件)

国連の行動は国連憲章というもので決まっています。

その第二条の文章が原則です。

『この機構は、そのすべての加盟国の主権平等の原則に基礎をおいている。』

これを『国家平等の原則』といいます。
国際法を作る上では全ての国が参加できますし、その利益は平等に受け取ることができるんです。
主権が尊重されるということは国家は、他国の法によって裁かれることは無い
(ただし商取引と労働契約は例外)ですし、他国に置いている財産を没収されることもありません。




そもそも。
現代の国家において万人は平等です。
ですから国の法律は優劣が生じないように、個人のアイデンティティを侵害しない、
ということに一番気をつけて作っています。

国際社会の基準は『国家平等の原則』です。
国際法の場合、参加者の単位は『国家』という法律上の"人間"です。
国際社会は参加者である人間、つまり『国家』のアイデンティティを侵害しないように
一番気をつけているんです。



なんでアイデンティティを侵害しちゃダメなのか?というと、
やっぱり、皆が皆、自分が一番正しいと思っている。仮に悪いことをしているという自覚が
あったとしても、その悪いことによって、より良い結果が導かれると考えるからこそ、
その人は一般的な意味での"悪いこと"をしているわけです。
そして同時にそれは、はたから見て間違っているとしても、
その外側から見ている人の方が間違っている可能性も存在することになります。
俺の方が正しいからお前が直せ!ではやっぱりケンカになっちゃうわけです。




ところが例外があります。
国連憲章の第7章『平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為に関する行動』と
第8章『地域的取極(地域紛争の解決・強制行動)』には他の国が介入できることになっています。
これを"干渉"といいます。もちろんこれらは『平和的解決の義務』の下に存在しているので、
まず話し合いをして、どうしても解決しない場合に干渉を行うことになります。

(余談ですが、この"まず話し合い"というプロセスを守るよ!と先日ノーベル平和賞で演説した
オバマ大統領が、日本のマスコミフィルターかかれば、いつの間にか戦争肯定の大悪人になちゃうわけです。
このあたりを踏まえておけば、そもそもそんな批判が出無いと思うんですけどね。)


この干渉が出来るパターンは大別すると2つ。
約束を破った場合と、歴史的な経緯から、国際社会のみが裁ける場合です。
そしてそのどちらもが、国家のアイデンティティを侵害する恐れがある行為なんです。

まず一つめ。約束(条約)を破った場合。
例えば『ジェノサイド条約』(大量殺戮の禁止)の約束を結んだ国で、大量殺戮が起きたら、
制裁・干渉をすることができます。早い話が『私を信じて』といいつつ、平気で約束を破るような人は、
これをぶん殴ってもいいよというのが国際法です。約束を守るということは、
社会では人と人の間で、国際社会では国家という法律上の人間と人間の間で、
一番大切なことなんです。何故か?
つまり約束とは、個々のアイデンティティがそれぞれ譲歩して結んだものですから、
片方だけ約束を破れば、アイデンティティが侵害されてしまうんです。

もう一つ。国際社会ではないと裁けない場合も干渉が認められています。
これはアイデンティティを侵害するような自分勝手な運用を避けるために
5種類(ハイジャック・海賊・奴隷売買・麻薬取引・テロリズム)に限定されています。
こういった犯罪は個人の行為ながら、世界中の国家のアイデンティティを侵害する恐れがある
と考えられているんです。



逆に言えば、ジンバブエの破綻はあんまり他の国に影響が無かったり、
約束を結んでいないということになるわけです。はたから見れば確かに人間社会の悲惨ですが、
彼らが自身で選んだ大統領は、彼らのアイデンティティそのものですからね。
もちろん何か別の事件『ジェノサイド条約』違反であったり、海賊やテロを支援していたりした場合は
国際社会は話し合いを行い、それでも改善されない場合は制裁を躊躇しないでしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!

お礼日時:2010/03/02 23:52

日本も小沢さんの独裁政治ですけどね。



質問者様の視点は、人道的には極めて正しいですが、国際法や国際ルール上は、国際問題では無いのでしょう。

国連軍を学級会にたとえて、我が国の法律で考えてみても判ると思います。
学級会である子供を非難する決議をしたとして、その子が家に帰れば、学級会は家までは手が届かないでしょ?
その子の家庭の中ことは、独裁であろうが何であろうが、独立した家庭ですから、学級会の影響は及ばないのです。

その子が、となりの家に泥棒に入ったとすれば、学級会どころか警察がスグに介入出来ます。国連(軍)も、こう言う介入はやります。

でも、家庭内暴力をやった程度では、まだそれほど問題じゃないんですヨ。残念ながら。
傷害事件くらいじゃ、家族が事件化しない様なものです。

これを国単位で言えば、悪政により死者が出た程度では、まだ「家庭内」暴力の域で、基本的には国内問題と言うコトでしょう。
とは言え、具体的な数値は判りませんが、例えば国民の○割というレベルになれば、国際問題として国連が積極的に働きかけることも可能かと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!

お礼日時:2010/03/02 23:53

ダルフールでは中国が原油を購入してその代金を「大量の武器と弾薬」に化けて独裁政府軍に供与してその独裁政権を支えてきたのも金と軍事力です。



これも中国の利益のみが明白な事実のようです。
独裁政権のほうが武力による圧制なので、金と武器を欲しがる為簡単にその罠にはまるようです。

ソマリアに於いてもイギリスがその政府に給与などに資金を提供していますが政府軍が国民を殺しまくる様子には何らの対策もしていないとされています。恐らくその理由は金儲けにならないので精々他国の軍隊が進入できないくらいの対策程度といわれています。

カリブ海では今回の地震地ポルトオープランスではアメリカがかなりの大掛かりな援助を繰り広げていますのもカリブ海に於ける自国の防衛のためです。

国連の介入はこうした自国の利益が間違いなく前面に出てくる為、やはり国連軍と言われる組織の存在が要るのでしょうかね――-
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!

お礼日時:2010/03/02 23:54

 国際連合という組織はその主旨に賛同した国によって国家間の、つまり国の際(きわ)の色々な問題を討議する場を設けているものです。

従ってそれに加入する、しないも各国の自由意志です。まして、国連が加入国に対して権力を持つ、等ということはあり得ません。そんなことをすればどこも加入しなくなりますね。従って国連の決議事項には強制力はありません。そのため決議事項を守らない国に対して、その他の国がどうしてもその決議事項を守らせたい場合には、例えば「経済制裁」のようにその国が決議事項を守らざるを得ないように仕向けることしか出来ません。
 
 なお、拒否権があるから、常任理事国が一国でも反対すれば、大多数の国が「良いことだ」と考えていることでも否決されるという事が大きな欠点だと言われます。しかし、その一方で世界で大きな戦争が起こらずに過ぎてきている理由の一つに「拒否権があるからだ」とも言われます。つまり、拒否権を持っているのはいわゆる大国ですから、自国が反対している事柄が多数決で決められてしまい、その大国が武力を使ってでも決議の実行を拒否すると戦争になってしまいますね。こういう事で拒否権が一つの安全弁になっているとも考えられます。
 
 あなたのお感じのように何でも「これは良いことだ」と一方的な決議で実行を強制することは「国連独裁」につながり返って世界を不安定にすると思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!

お礼日時:2010/03/02 23:54

国連て単なる場所です。


討議する場所を提供するかもしれませんが、それだけです。
野球いえば、甲子園とか東京ドームです。
国連が国家間の問題に介入しないのは、
巨人対甲子園の試合がないのと同じです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!

お礼日時:2010/03/02 23:55

国連の立ち位置を誤解している様に感じます。


例えば国と県と市町村ははっきりと上下関係があり、国と云う大きなピラミッドの下部組織が県であり、そのまた下部組織が市町村ですよね。
しかし、国連と国は違います。加盟国はあくまで独立した存在であり、国連の下部組織ではないのです。

国内部の出来事には原則として国連が介入する事は出来ません。
それは内政干渉と呼ばれ、国連が最もやってはいけないことのひとつです。
国連が介入するのは、国家間での問題が基本です。
もちろん人道的な問題に対しても介入する事はありますが、それほど気軽に出来る事ではありません。

ジンバブエについては今のところ軍事介入する程の問題は起こっていません(特に他国を侵略しているわけでもないし核兵器を秘密裏に作っている訳でもない)。
安保理では制裁決議の検討が行われましたが、ジンバブエと親しい中国とロシアが拒否権を発動し決議出来ずに終わっています。
これは国連最大の欠点でもありますが、軍事介入を含めた決定権を持つ安保理の常任理事国(アメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシア)の1国でも否決すれば決議は出来ず、逆に言えばこの5カ国の1つでも味方につけておけば事実上国連は何も出来ません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!

お礼日時:2010/03/02 23:55

そこで介入してしまうと、単なる国連による国家征服になるだけでしょう?


国として独立している以上、他国に迷惑かけない限り手は出せません。自治権の侵害です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!

お礼日時:2010/03/02 23:55

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