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マロン酸ジエチルの活性メチレンの水素を引き抜いて
アルキル化を行う反応を検討しています。
(活性メチレンとハロゲン化アルキルのSn2反応です)

アルキル化に用いる化合物はエタノールに不溶の為、
よく知られている『EtONa/EtOH』で行う事が出来ません。
(THFやクロロホルムには可溶です)

このため、溶媒と塩基の選択を検討しています。
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現在、以下のような組み合わせを考えています。

1、EtONa/DMF(reflux)
2、EtONa/1.4-Dioxane(reflux)
3、EtONa/THF(reflux)

DMFを第一選択と考えています。
(温度を上げる事が出来るからです)
これら非プロトン性極性溶媒を、ナトリウムエトキシドと用いる場合で
何か不都合な点はあるのでしょうか?
(危惧しているのは、DMFの加水分解です。
DMFの加水分解が、何処まで強い条件に耐え得るのかが分からないので・・。
尚、MEKなどは、アルドール縮合が起きると考えて除外しています。)
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また、水素の引き抜き塩基として、K2CO3の使用は可能でしょうか?
PKaから考えれば難しいと思うのですが、K2CO3を用いた
マロン酸ジエチルの水素引き抜き反応を行っている文献も
あったのですが・・・
(出来れば、DMF/K2CO3という組み合わせで行えたらと思っています)

A 回答 (1件)

上記の反応は行なったことありませんが、ホーナーエモンズ反応なら行なったことがあるのでその時の経験を書かせていただきます。



(ホーナーエモンズ反応も塩基で処理してイリドを発生させるので、今回と似たケースになると思います。)
まず、DMFでrefluxしてもDMFの分解は少しかおこりませんが、DMFで反応を行なう場合、反応後の後処理が大変です。DMFは水に可溶な上、エバポでは飛びにくいので、後処理がしにくいです。

次に、EtONa/THFの条件ですが、おそらくTHFにEtONaは溶けません。私はMeONa/THF系で反応を行なったことがあるのですが、THFにMeONaはとけませんでした。


THFにEtONaを加えた後、EtoHを少量加え、EtONaを溶かしてからrefluxで反応させれば上手くいくと思います。大スケールで反応を行なうなら反応液をクエンチし、その後エバポで反応液を濃縮し、抽出を行なえばそれほど後処理も大変ではありません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

論文では「EtONa/EtOH」か「NaH/非プロトン性極性溶媒」の
どちらかが大部分だったので、やはりEtONa/THFという条件は
難しいでしょうか。

お礼日時:2010/04/02 23:38

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