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歌舞伎で助六が手に持っているそばの小道具


歌舞伎の小道具の事でお聞きしたい事がございます。
『助六』は見た事がありません。

歌川国貞の浮世絵で歌舞伎『助六』の一場面とおぼしき絵があります。
助六が左手にそばの盆を持っています。その盆にのっている黒い急須のような食器ですが、これは蕎麦ツユの入れ物でしょうか?

この食器の型は現代の蕎麦屋で蕎麦湯を入れるのに使う丸湯桶にそっくりなのですが、汁徳利がないので、もしかしたら、これが汁入れではないかと思いました。

これは蕎麦ツユの入れ物だとすれば歌舞伎の蕎麦を食べる場面で、これで蕎麦ツユを注ぐような芝居はあるのでしょうか。(助六以外でも)

「歌舞伎で助六が手に持っているそばの小道具」の質問画像

A 回答 (4件)

 足元にある棒を通した箱から考えると、「くわんぺら門兵衛と福山」の辺りではないかと思います。


すると蒸籠に乗っているのはうどんでありましょう。
湯桶に入っているのは、うどんの掛け汁ではありませんか??
ちなみにこの場面は、出前中のうどん屋と門兵衛がいざこざを起こして助六が間に入り、成り行きでうどんを買い取るのでありまして、本来の注文主は首を長くして待っているんだろうなぁと余計なことを考えてしまいます。(^_^;)

参考URL:http://www.kabuki-bito.jp/special/secom/20/no1.h …

この回答への補足

百聞は一見にしかずなどともうしますので、歌舞伎助六のDVDを借りて見てみました。平成15年歌舞伎座公演、助六は市川團十郎、くわんぺら門兵衛は市川段四郎、福山のかつぎは尾上松緑です。

歌舞伎座で演じられたこの場面でのうどんは、セイロ盛りのいわゆる「ざるうどん」でした。汁はありません。助六が出前箱から取り出したのは、うどんを盛ったセイロ1枚と、胡椒の入った薬味箱だけです。

絵のようなお盆にのせた一揃いではありませんでした。絵には胡椒の箱も描かれていませんし、芝居とは違うようです。

そもそもこの絵のそばが芝居の小道具だと勘違いしてしまった事が、私の間違いでした。この絵は芝居の後で役者(幸四郎)が、蕎麦の出前を取ったところのようです。もしかしたらこれは、とちりそばなのかもしれません。そう考えれば、気のせいかこの助六はそばを差し出して「今日はすまなかったな、勘弁してくれ」と言っているようにも見えます。

ではもうそろそろ締め切らせていただこうとおもいます。お礼ポイントはお世話になった全員に差し上げたいのですが、そうもまいりません。申し訳ありません。クジ引きで決めさせていただきます。おいそがしい中わざわざご回答くださいましてお礼申し上げます。

補足日時:2010/10/22 21:25
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
また一つ謎が増えました。

確かにこの絵の全体でみれば、たしかに助六の足下には福山と書いた出前箱が置かれています。ということは、くわんぺら門兵衛と福山の場面には間違いないのでしょう。

なのになぜ助六は「もりそば」を持っているのか? それともこれは「ざるうどん」なのか? 

助六がくわんぺら門兵衛の頭に掛けたうどんというのは、ざるうどんなのでしょうか?

お礼日時:2010/10/21 20:52

 ゆでたうどんなどを蒸籠にのせたものを『熱麦』といいます。


http://www.netricoh.com/contents/antenna/ojituu/ …
湯桶に入っているところから、付け汁ではなく掛け汁ではないかと思いますが、その証はありません。
付け汁なら徳利で十分入ると思われたからです。
 尚、絵の題が『福山そば』となっているかもしれません。
これは吉原に実在したお蕎麦屋さんを取り入れているためで、舞台で持っているのはうどんです。
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この回答へのお礼

2度もご回答くださりまことにありがとうございます。
セイロには底がありませんから、かけ汁を掛けると下にこぼれてしまいます。ですからつけ汁であることは間違いありません。私がこれを芝居の小道具だと思ったのがそもそもの間違いでした。これは実際に福山という蕎麦屋から取った出前蕎麦だったようです。
どうもお騒がせしました。

お礼日時:2010/10/22 00:42

 なるほど。


それではうどんに間違いありませんね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

あらためてこの絵の全体を見直してみました。
絵の左側には「助六 松本幸四郎」と文字が書かれています。ここに出した画像では見えませんが、右側には「かんぺら門兵衛 尾上蟹十朗」と文字が書かれていて、畳んだ着物を小脇に抱えた浴衣姿の男の絵が描かれています。そして助六が、かんぺら門兵衛にもり蕎麦を差し出しているように見えます。どうみてもうどんには見えません・・・

眺めているうち、気がつきました。助六だから芝居の一場面だとばかり思い込んでいましたが、それが間違いだったようです。まんまと国貞にだまされました。これは芝居がすんだ後です。

中村座と市村座の中間あたりに福山という実在の蕎麦屋の蕎麦屋があり、役者さんたちはよくそこから蕎麦の出前をとっていたそうです。つまりこの出前箱は芝居の中の「うどん屋福山」のではなく、芝居小屋の近くに実在した「蕎麦屋の福山」の出前箱ではないでしょうか。

つまり、こういうことです。芝居の後、蕎麦屋福山から出前を取って、助六ではなく役者松本幸四郎が、門兵衛ならぬ尾上蟹十朗に「ごくろうさん、蕎麦でもおあがりなさいよ」と言っている場面です。

うどん屋の福山と、蕎麦屋の福山。うどんを差し出す助六と、蕎麦を差し出す助六に扮した幸四郎。虚実のイメージを重ね合わせた絵だったのではないかと。

もちろん想像の域を出ませんが、そう考えると疑問が解消します。

お礼日時:2010/10/22 00:09

蕎麦ツユの入れ物で正解です(正式名称は分かりません;)。

蕎麦を食べてる場面は、助六や他の歌舞伎でも出て来ますが(脇役がよく食べてる)、歌舞伎という舞台上、あまり小道具にまで目が行かないので、「たぶん使う場面もある」んじゃないか、と思います。

歌舞伎、特に助六で小道具と言えば、タバコ盆と煙管(きせる)ですよね。こちらは主役が使い、動作も派手なので良く目立ってますよ☆

この回答への補足

百聞は一見にしかずなどともうしますので、歌舞伎助六のDVDを借りて見てみました。平成15年歌舞伎座公演、助六は市川團十郎、くわんぺら門兵衛は市川段四郎、福山のかつぎは尾上松緑です。

歌舞伎座で演じられたこの場面でのうどんは、セイロ盛りのいわゆる「ざるうどん」でした。汁はありません。助六が出前箱から取り出したのは、うどんを盛ったセイロ1枚と、胡椒の入った薬味箱だけです。

絵のようなお盆にのせた一揃いではありませんでした。絵には胡椒の箱も描かれていませんし、芝居とは違うようです。

そもそもこの絵のそばが芝居の小道具だと勘違いしてしまった事が、私の間違いでした。この絵は芝居の後で役者(幸四郎)が、蕎麦の出前を取ったところのようです。もしかしたらこれは、とちりそばなのかもしれません。そう考えれば、気のせいかこの助六はそばを差し出して「今日はすまなかったな、勘弁してくれ」と言っているようにも見えます。

ではもうそろそろ締め切らせていただこうとおもいます。お礼ポイントはお世話になった全員に差し上げたいのですが、そうもまいりません。申し訳ありません。クジ引きで決めさせていただきます。おいそがしい中わざわざご回答くださいましてお礼申し上げます。

補足日時:2010/10/22 21:25
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
やっぱりそうですか。

私はいま蕎麦徳利についてしらべております。昔の蕎麦徳利はどういう扱いかたをしていたのか知りたいと想い、蕎麦を描いた浮世絵を眺めておりましたところ、この黒い食器が描かれている絵には、きまって蕎麦徳利は描かれていないことに気がつきました。もしかしたらこれが蕎麦ツユ入れではないかと疑いを持ったのですが、やっぱりそうでしたか。

この黒い食器は、今でも蕎麦屋で使われている丸湯桶に間違いないと思います。ただし、今の丸湯桶の用途は蕎麦湯いれで、蕎麦ツユ入れに使っている蕎麦屋はありません。

江戸時代には蕎麦ツユと蕎麦湯兼用で使っていたのか、それとも明治以降に用途変更があったのか、また新たな疑問がわきました。

それにしても歌舞伎ってすごいですね。もう忘れられた江戸時代の習わしを今もそのまま演じているのですから。

お礼日時:2010/10/21 18:15

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