A 回答 (19件中1~10件)
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No.2
- 回答日時:
生物学・医学・法律でいう死とは、肉体的なものであり物理的消滅や消息不明をいっているようです。
宗教的な部分については、さまざまな観点で死を定義してます。
世界中の大多数の人は、前者の考え方を持って死とするようです。
少なくとも、pikittoさんが死に対して問いかけている以上あなたは、生きてます。
生と死は対極するものですから、死を考えるとき、同時に生を考える必要があるのではないでしょうか。
それぞれを独自に定義できるものではないと思います。
この回答への補足
返信どうもありがとう。
>生物学・医学・法律でいう死とは、肉体的なものであり物理的消滅や消息不明をいっているようです。
>世界中の大多数の人は、前者の考え方を持って死とするようです。
うん。それは見たままですな。
>宗教的な部分については、さまざまな観点で死を定義してます。
宗教的な部分で人々が「死」をさまざまに解釈するのは何故ですか?
>生と死は対極するものですから、死を考えるとき、同時に生を考える必要があるのではないでしょうか。
それぞれを独自に定義できるものではないと思います。
「生」と「死」は対極するものですか?
>それぞれを独自に定義できるものではないと思います。
「生」と「生」の比較は容易です。「死」と「生」の比較はどうしたって出来ない。定義するとは思いもよらぬことです。
No.3
- 回答日時:
狭義には、生物学的な死ですが、これは”ある一定の時間で完結し、生命が本来持っている、合目的的な生命活動が、機能低下をきたし、不可逆的に消失していく過程”と定義されると思います。
これに対して、心臓死とか脳死といった概念は、社会の規範や法律といったもので修飾された便宜的な”死”といえます。広義には、その人が、生前持っていた社会に対する影響力が消失していく過程を、社会的な死として、死の概念に含めてもいいかもしれません。
この回答への補足
返信感謝致します。
>生物学的な死ですが、これは”ある一定の時間で完結し、生命が本来持っている、合目的的な生命活動が、機能低下をきたし、不可逆的に消失していく過程”と定義されると思います。これに対して、心臓死とか脳死といった概念は、社会の規範や法律といったもので修飾された便宜的な”死”といえます。
だれが見ても他者の死とはそういったものですね。
>広義には、その人が、生前持っていた社会に対する影響力が消失していく過程を、社会的な死として、死の概念に含めてもいいかもしれません。
社会的な死ですか。
ところでお伺い致したい。
「社会」とはどのようなモノを指すので有りましょうか。
人が「死」と「社会」を絡めるためにはまず「社会」とは何かを知っていなければなりませんが。
No.5
- 回答日時:
一般的には「死ぬ」の反対は「生まれる」ではありません。
「死なない」です。ああ故に、「生まれる」の反対は「生まれない」です。また、「生まれる」と「生きる」はちがいます。「生きる」の反対は「生きない」です。したがって、あとはもう分かりますよね。返信感謝致します。
>「死ぬ」の反対は「生まれる」ではありません。「死なない」です。ああ故に、「生まれる」の反対は「生まれない」です。
そうですね。
>また、「生まれる」と「生きる」はちがいます。「生きる」の反対は「生きない」です。したがって、あとはもう分かりますよね。
ほう・・・
「生まれる」と「生きる」の違いをどう考えておられるかお聞きしたい。
また「生きない」とは如何なることでしょうか?
No.6
- 回答日時:
「自分の死は経験できず、経験できるのは他者の死のみである」という趣旨のことはハイデガーが言ってますね(『存在と時間』→回答No.4に関連して)。
それでも生きている「私」の命の問題ですから、人間誰しも「死」については考えずにはおれません。ですから、さまざまな考え方があります。
一つには、「死」を反省的な観念として持つことが否定的媒介となって人間の営みを生み出し規定する原動力として働いている、と考えられます。砕いて言うと、人は誰しも死ぬことを知っており、意識しているからこそ、それを理解しようと努め、できることなら乗り越えようとする。それが文化を生み出していくということです。
例えば、人は遺体を放置しません。必ず何らかの仕方で、何らかの儀式を経て、「生きる者が日常生活を送る時空」から切り離します。そして「死者の世界」を想定し、死者をそこへ送ろうとします。お葬式です。中には死者が死者の世界にたどり着くまでの時間を見込んだ儀式もあります。「四十九日」なんかがそうです。あくまでもこれは一例ですが、かくして「死」は生きる者の中に宗教を生み出します。
もっと広い意味での文化も、間接的にではあれ、「死」を根幹に持つと言ってよいでしょう。唐突ですが、「セックス」なんかはその最たるものです。むろん、セックス自体は文化ではありません。次世代に生命を繋いで個体の死を乗り越えて種を存続させようとする営みは生物全体で共通のことです。
問題は、性に関わる事柄を禁止したり、限定的に許可したりする仕方が文化を生み出すということです。「衣服」がそうですし、「結婚」もそうです。「性」に関わり、間接的に「死」にも関わっています。この「性」と「死」との関わりから、バタイユは人間の経済活動を考察しています。ここから、「貨幣」もまた死の観念を反映したものと捉えられてきます(日本では岩井克人、今村仁司、中沢新一らが立論しています)。
プラトンは哲学を「死の練習」と呼んでいます。が、私から見ると、人間の営みすべてが間接的な「死の練習」であるように思えます。
No.7
- 回答日時:
serpent-owl様へ。
>「自分の死は経験できず、経験できるのは他者の死のみである」
>という趣旨のことはハイデガーが言ってますね
>(『存在と時間』→回答No.4に関連して)。
浅学な僕にはわかりかねるのですが、この部分。
つまり、それは自分が「死んでないから」なんでしょうか?
生きてる以上「死んでる」ことは想像も経験もできないってことでしょうか?
ええっと、つまり「死に行く」ところまでは意識があるから経験できるが、
「死ぬ」と意識がないから経験できないと。こういうことでしょうか?
(この論理には身体を含まぬ魂ってヤツは抜きってことですね)
はい、勝手にこう仮定した上で話を進めさせて頂きます。
そんで、もひとつ、魂とか前世とかいう話はここではあっちにおいといて話します。
ハイデッカーさんが何を言わんとして「経験」なる単語を持ち出したのか
わかりませんが(誤訳かもしれんな)他人の死は死として「経験」
したことになりうるのか?これに疑問を感じます。
「経験」つーのはこうだと思うんです。
キャッチボールをした→野球を「経験」した。
キャッチボールを見た→野球を「観戦(観測)」した。
この二つの間には大きな開きがあります。
『キャッチボールを見た→野球を「経験」した。』
とすると、誰しも「????」となると思うのですが。
じゃ、「他人の死」って経験なの?ってことになります。
となれば、生きている以上、
「死」とは経験しえない。「死に行く」己を経験することが関の山であり、
その先は想像の産物ではないかと思うのですが。
その仮定を置いて読むと、serpent-owlさんのそれ以降の論理は、
死とは経験しえないものであり、なおかつ誰にでも訪れるからこそ、
想像し備える為の作業としての生命活動及び「死の練習」があると
理解できるのですが。
さて、この僕の解釈及び論理は正しいのかしらん?
-----ここまでがserpent-owlさん宛-----------
で、上記の文を踏まえた上で、質問者にアドバイス。
いずれにしても死んだことのない人間が軽々しく、
簡単に「死」を定義しようなんて随分甘いと思いますが。
簡単に定義できるくらいなら、「臓器移植」も「安楽死」も
いまさら揉める訳がない。これも安直に語り得ないものであることの
ごくごく簡単な証明となっていると思いますが。
少なくとも、ここで哲学論議してる人達よりは優秀な人達が
この問題を一生懸命考えてるはずなのにね。
No.8
- 回答日時:
「脳死」=「死」という風にしか思っていませんが遺族、友達などその人に関わっていた人がその人のことを思い出さなくなったり忘れ去ってしまったら本当に「死」だと思いますね。
「心の中で生きている」というのと同じで全ての人がその人のことを忘れてしまうことが真の「死」のような気がします。「死→存在しない」ですからどこかで生きていても忘れ去られてしまったら死んでいるのと同じなんじゃないかと思いました。天国も地獄もないと思っていますが故人にはいつまでも見守っていてほしいと「あの世」の存在は信じていたいような気がします。(実際ないですがね)
この回答への補足
返信どうもありがとう。
>「脳死」=「死」という風にしか思っていません
これは他者の死についてですか?ご自分についてのお話でしょうか?
とても肝心なところです。
>。「死→存在しない」ですから
「死」=「存在しない」ということでしょうか?
>天国も地獄もないと思っていますが故人にはいつまでも見守っていてほしいと「あの世」の存在は信じていたいような気がします。(実際ないですがね)
うーん。天国も地獄もありゃしない、しかし無もまた考えられない・・・ってところでしょうか。
No.9
- 回答日時:
まず、No.7のご指摘につき。
手っ取り早く言うと「経験というのは自らが体験することばかりではなくて、見たり聞いたりすることをも含めて、外界の事柄を意識の中に受け容れることを指す」ということです。「自分が死ぬ」ということは、経験する主体という意識自体の消滅ですから「経験」は成り立ちません。「臨死体験」、つまり、その消滅の瞬間の直前までは経験できても、その消滅の瞬間そのものは決して自分では経験できません。
ですから、
>つまり「死に行く」ところまでは意識があるから経験できるが、
>「死ぬ」と意識がないから経験できないと。
という、お示しの仮定は正しいですし、
>「死」とは経験しえない。「死に行く」己を経験することが関の山
という部分も、せいぜいいわゆる「臨死体験」までしか行けないという点で正しいご理解です。また、
>死とは経験しえないものであり、なおかつ誰にでも訪れるからこそ、
>想像し備える為の作業としての生命活動及び「死の練習」があると
>理解できるのですが。
というご指摘も、まさにNo.6で私が記した趣旨に合致するものです。
さてしかし、No.6で示した回答は、あくまでも「他者の死を経験しうる生ける者にとっての死が持つ意味」でした。「死にゆく自分にとっての死とは?」という問題が残されます。No.6の「一つには」に続く、「もう一つには」に行きましょう。
結論から言うと「意味なし」です。「耳なし芳一」はラフカディオ・ハーン(小泉八雲)ですが、「意味なし芳一」ってやつです。ああ、なんと意味のないオヤジギャグ…。さらに意味のない余談ですが、ほういちさん、アレはどうしたんでしょうか。アレにもちゃんとお経を書いてもらったんでしょうか。想像すると怖いです。本編の「怪談」よりもずっと怖いです。やはり書いてもらったのでしょう。「アレなし芳一」ではありませんから…。ああ、なんと恐ろしい…。
ごほっ、ごほっ。ああ、すいません。ほんとに完全に意味のない余談でした。
さて「意味なし」です。実はこれもエピクロス以来長い長い伝統を持つ考え方です。実は実は、「死は経験できない」と言ったのはハイデガーが最初ではなく、エピクロスが最初です。理屈は一緒ですが、ちがうところは、ハイデガーが「己の死をみつめ、死に至る未来へ向けて己を投企せよ」と言ったのに対し、情念(パトス)に突き動かされる受動性を排せんと欲したエピクロス派快楽主義の立場では、「死ぬことなんか、ちっとも怖くないんだよ」とのことが主張された点です。
要するに、怖いのは死に至り死に伴う苦しみが怖いのです。「臨死」の過程で「経験」できる苦しみが怖いのです。それが過ぎればスッキリです。いや、このすっきりした快感自体も感じない。こうして「死」は「生」とはまったく無関係な、外的な出来事として切り離されます。生の意味は、死に至るまでの生の時間の中にしかない。「私」という自分にとっては、死は経験の外にあり、生の意味は生の可能性を広げ、実現していくことの中にしかない。と、そういうことです。こういう傾向の考え方がはっきり出ているのは、最近の人ではサルトルあたり。一歩間違えば独我論という危うさもありますが。
No.10
- 回答日時:
「死ぬ」ことを「自分が無くなること」と考えたばあい、
自分はそれを想像することすらできないだろう。
すなわち自分にとって、自分はいつも「生きている」。
実に不可思議であるが、そう結論せざるを得ない。
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