アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

社会契約論でおなじみのルソーの思想は、どんなんやろか?自然回帰みたいなもんやろか?

なんで個人の自由を掲げているのに、全体主義的な社会を提唱しておるんや?謎や。

A 回答 (12件中11~12件)

ルソーというと、『自然に帰れ』と考えがちですが、ルソーの著作のどこにもそうした言葉ないんです。


それはありがちな早とちりです。物事を簡単に理解しようとして、表面的なところしか見ていない人がよく落ちるので文句はいえないです。

さて、ここではルソーの考えを端的に表す言葉を使い、簡単に説明をさせていただきます。

ルソーにおいて『人間の自然に立ち戻れ』というスローガンが正しく解釈されたものだと考えられます。ルソーにおいて問題としたものは、自由や幸福といった自然状態のうちにあるものを、社会内でどのように達成していくか、であります(戻ってしまえ、ではありません)。
彼は人間とは性善であると考えます。しかしながら、人工的な秩序、法が不平等を生み出し堕落してしまったと考えます。彼は制度を問題とします。
それゆえに、彼はいかにいまある政治体を本来的な人間の性を取り戻せる社会にしていくかを問題として取り組みます。具体的にいえば、直接民主制などを取り上げますがあまり受け入れられなかったようです。

詳しく知りたければ、実際に著作を読んでみることをおすすめします。

最後の疑問に対する答えは、全体主義の定義の仕方に問題があると考えます。ルソーの考えは全体主義ではありません。つまり、個人個人が自分の意志で社会契約を結ぶことで本来的に個人が自由である社会状態を作れるとしています(この時点で全体主義ではないことが分かるとおもいます)。ルソーの自由と共同体とは、自分以外には服従しないことにより、その本来の善性を保とうとしているので、全体主義と結びつけられません。
また、その共同体には『一般意志』と呼ばれる共通利益を求める意志が存在するようになりますが、それは全体主義的な意志ではありません。

この回答への補足

素人考えですが、量子力学的に考えると、善が悪へ遷移するためには、善の中に少しでもいいから悪の部分がないと禁制遷移となります。悪の芽を持っていなければいくら水(摂動)をやっても、変わりません。

完全に善なるものがあったとしたら、悪になりようがないと思いました。

補足日時:2003/08/23 12:13
    • good
    • 0
この回答へのお礼

どもありがと。
本来的な人間の性は、性善説でとらえているのですね。
なぜ、善なる人が、不平等によって堕落してしまうのでしょう。ルター自身の経験的なものでしょうか?
(なんか良い例えがありましたら、どなたかお願いします)

自分の意志で契約したからといって、それがなぜ自由に結びつくのでしょうか。
例えば、ある宗教へ、自由意志で入信したとします。
彼らは、礼拝の必要、肉食の禁止、中絶の禁止、断食、などの、契約内容を全員で履行するとします。
他者の視点で、彼ら信者達(例えば、パナウエーブ)を見たときに受ける印象は、
集団に属しているなにがしか、でしかありません。

社会と契約することは、ある種、社会への服従にならないのでしょうか?

お礼日時:2003/08/23 03:08

ルソーは人間を研究したのです


謎はルソーではなく、人間では。
ウイルスのアタックの中、これでお終い。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

どもありがと。
確かに、ルソーは、人間の持つ矛盾が積み込まれた人の典型的なモデルなのかもしれん。
(わしゃ、よーこのひと知らんけど)

お礼日時:2003/08/23 02:28

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!