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聖書を信じている者です。

ところで、聖書の創世記1章と2章の記述について、キリスト教の各派はそれぞれどのように考えているのでしょうか。概略でいいですので、体系的観点からのご回答をお願いします。
(純学問的見地からの質問ですので、ご存じの方は自由にご回答ください。)

A 回答 (7件)

各教派というより個人の信仰でしょうね。



進化論を信じ御伽噺的に捕らえてる
また聖書どおりの創造論
折衷としてID論

または訓話としてそこから何を学ぶのか・・・
そんな考え方もあります・・
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この回答へのお礼

諸説を含めたご回答ありがとうございます。

一般論として、この点に関する各教派間の隔たりはそれほど強くないということですね。
ところで、私自身が聖書を読んだところ、聖書と進化論は相容れないという印象を持ちました。なぜなら、聖書は神が種類ごとに造られたと述べているからです(創世記1:11,12,20-25)。

なお、インテリジェント・デザイン理論について言及されていますが、聖書信仰を基盤としつつも、公教育に浸透させるために神の概念を希薄化させたものと理解しています。アメリカでは一定の支持を得ているようです。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/12/30 13:13

こんにちは、



南部洗礼派でございます。お礼をありがとうございました。それについて、三点ほど補足をさせていただきます。

1)進化論について。

回答者さんのお礼にありました説は、まず、私達の年代(50代~)のほぼ50パーセントが今でも進化論に反論をするときに述べる論旨です。五十代以上の半数は進化論を信じていないということです。

州ごとに教育委員会があるので他州のことは言えませんが、テキサス州では、高校の生物の教科書に種ごとの胎児の発達過程が示されていて、進化論は厳然とした事実として教えられています。

ですから、娘の年代になりますと、”進化論への反論”などしますと、”なに寝ぼけてんのよ”と言い返されます。(と、言うか、言い返されました。)

2)人類の発生の源について。

アフリカのグレート・リーフ・バレーの地殻変動が続いていて、地割れが起こり、そこから、次々と古代人類の骨が見つかりつつあります。(今のところ一番古いルーシーも、うちの近所の科学博物館にやってきました。)今のところエチオピアが人類発生の地であるという説が有力です。

アラビア海も昔は大地であった言うことで、質問者さんのおっしゃるとおり、科学者達がそれは熱心に発掘と研究に邁進しています。現在の常識が覆される日も近いと思います。

3)キリスト教信者だけが救われるという説について。

これがカソリックにいくと、カソリック教徒だけが救われて、新教徒は地獄に落ちるといことになります。”キリストと信じるものだけが天国にいける、信じないものは地獄に行く”というのは聖書のどこを見ても書かれていません。かろうじてジョン(ヨハネ)14:1-14にそれらしいことは書かれていますが、あえて言えば、というところです。この部分はギリシア語の聖書にはなくて、後付けであるとかかれている聖書もあります。

黙示録を注意深く読めば読むほど、さらに疑問は深まります。しかしその疑問を超えて、なお感謝と反省をこめて信じる道を深めること。それだけです。

良い年をお迎えください。
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございます。

確かにアメリカ南部でも進化論を教えている州はあるようです。ところで、レーニヒは、約100年間の突然変異研究全般、とりわけ70年間の突然変異育種から得られたデータを検討し、こう結論づけています。「突然変異によって、[植物あるいは動物の]原種が全く新たな種に変わることはあり得ない。この結論は、20世紀に行なわれた突然変異研究の実績および結果の総体、および確率の法則と合致している。再起変異の法則は、遺伝学的に適切に規定された種には確かに境界があり、偶発的な変異がその境界を取り除くことも乗り越えることもあり得ない、ということを示しているのである」。
このように、人間の実験でも不可能であるなら、自然な変異はもっと不可能であるといえます。

確かに学校では、あたかも進化論を裏付けるかのような根拠ついても学びます。しかし、いずれも断片的なもので、証拠とはほど遠いものであるのが実情です。むしろ化石記録によりますと、大半の種は突然に出現し、長期間ほとんど変化していないことを示しています。

猿人について、サイエンス・ダイジェスト誌、1981年4月号、41ページは次のように述べています。「画家が抱く概念の大部分は実際の証拠より想像に基づいている。……画家たちは、猿と人間との中間的なものを何か作り出さなければならない。その標本が古いものとされるなら、それだけよけいに猿に似せて作ることになる」

つまり、進化論も一種の信仰と言えるわけです。むしろ、事実は種ごとに発生したとする創世記の記述に合致します。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/01/02 12:55

>実際の歴史に根ざしており,忠実に伝達されてきた,という見解をさらに支持してゆくであろう」。



2章にアダムの肋骨を抜いてエヴァを作ったとありますが、男女の肋骨の本数は一緒です。



>「現代の学者たちによる聖書歴史の再構築の試み―例えば,族長時代
のことは分立王朝時代の反映であるというヴェルハウゼンの見解,またモーセや
出エジプト記の史実性を否定してイスラエル人の歴史を再構成しようとするノー
トやその学徒たち―は,考古学上のデータに照らしても聖書の記述に照らしても
耐え得るものではなかった」。


あ、そうなんですか?

http://888earth.net/staffblog/2010/03/41.html

いつも本は中古を買うことで、多くを読めるんですが、この本の場合定価が高いし、中古だともっと高いのでカートに入れたまま決済せずに、安くなるのを待っている状態です。

出エジプトは事実なのか、ダビデやソロモンは実在したのか、など歴史学と考古学の観点から考察されているそうです。



>その他、バビロンの最後の支配者ベルシャザルの存在、エリコの陥落など、高等
>批評家たちが否定してきた聖書の記述が、考古学によって次々と証明されてきま
>した。

ベルシャザルという名前を知らなかったので、調べてみました。
柱?に書かれた物語の内容を読むと、世界最古の神話・エヌマ・エリシュに登場する名前が出てくるので、これもエヌマ・エリシュと同じく観劇のための台本として彫られたのかな?って思いました。


エヌマ・エリシュってご存知ですか?
ノアの箱舟とか書かれている世界最古の粘土板による神話。
ペルシャザルの物語と同じ登場人物、ティアマアトとマルドゥークの戦いも出てきますが、キリスト教ではこの部分は、ハルマゲドン伝説になっており、過去の神話では未来でイエスがこの時キリスト教徒だけ救済しに来るとなってます。
利権目的の捏造ですね。

ちなみにこの戦いでマルドゥークが勝ち、ティアマアトの体を八つ裂きにして天と地を作ったとなっています。
ティアマアトを殺したために、この世の運行を自分たちがしなければならなくなり、忙しくなり身の回りのことができなくなり、ティアマアトで作った大地と、ティアマアトが石版を渡して王と認めたキングーを殺して血を取り、それをこねて人間を作って、働かせたとなっています。

何故アダムという名前なのか と疑問に思った人が調べて、アダマというのは赤い土の人という意味だとわかったそうです。
ティアマアトとキングーで作ったので、赤い人 アダム。 作家はちゃんと考えてキャラクターに名前つけているんですね。

そして神々は自分たちの代わりにアダムに管理させた場所がエデン。
聖書の内容と一致しますよね。 エヌマ・エリシュにはエデンという名前では書いてなかったと思いますが。


アダムはマルドゥークが殺したティアマアトの肉体とキングーの血で作られた と神話ではなっております。
まけた側の子孫が奴隷になる ってのは古今東西一緒ってわけですが、これはあくまで神話。
ただ、龍(蛇)の文化を持つ集団と鳳凰ってのは中国大陸でもあって、日本に入ってきていまして、日本の宗教の基盤になっています。
龍が出雲系、鳳凰が天津系、スサノオはマルドゥックと同じ特性を持った天津系神話。

だからといって日本人はスサノオが実在していたとは思わないでしょ?
スサノオも因幡の白兎話も、中国が元ネタ。日本元来の神話じゃあない。
中国の民話も、中東のマルドゥックが元ネタなのか、中国の方が元ネタなのかはわかりません。


エリコに関しては、イエスがエリコの住民を老若男女皆殺しにし、財産と土地を奪ったと聖書に書かれていますよね。
今もこの土地をめぐってイスラエルはどんぱちやりあっていますよね。

この問題を解決するには、利権目的で聖書を持ち出し、聖書の内容は史実だと言う人たちに、聖書の内容は史実ではない と立証して、占領地域を明け渡してもらうことじゃないかと。

そのためにシュロモー・サンド氏は<ユダヤ人の起源>を書いたのだそうです。

中華人民共和国の起源も書くと、中国から日本はバッシングされなくなる気が、、、
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございます。

エバの創造について聖書は次のように述べています。
(創世記 2:22) エホバ神アダムより取たる肋骨を以て女を成り・・・(文語訳)
(創世記 2:22)それからエホバ神は,人から取ったあばら骨を女に造り上げ…(新世界訳)

このように、アダムは1本のあばら骨を取られました。これは、骨が体の土台で、すべて生きた細胞でできており、血球類を造り出す器官であるという事実から見て適切なことです。しかし、そのために生殖細胞に障害をきたして、その男女の子供たちのろっ骨の構造に影響が及ぶということはありませんでした。人間の男女には24本のあばら骨があります。
事実、あばら骨は切除されても,骨膜(骨を覆う,結合組織でできている膜)さえ残されていれば,再生して元通りになります。もちろん創造者はこうした珍しい特性をご存じでした。つまり、事実は創世記2:22の記述と何ら矛盾するものではありません。

高等批評についてもう少し言及します。高等批評家たちは聖書が信頼できないという固定観念の下で論拠薄弱な様々な仮説を立ててきました。したがって、考古学による発掘作業によって、この種の批判が次々と覆されていくのは、発掘技術の進歩に伴う必然と言えます。創世記の族長時代の記録も考古学と一致しています。

ちなみに創世記のノアの洪水についての記述ですが、世界各地にいわゆる洪水伝説が存在します。内容はそれぞれ異なりますが、大規模な洪水があったという点では一致しています。聖書によれば、ノアの箱船はアララトの山地に漂着しました(創世記 8:4)。トルコ東部、アルメニアやイランとの国境に近いアララト地方には、アララト山と呼ばれるひときわ目立つ山があります。1世紀のユダヤ人の著名な歴史家ヨセフスは、アララト山地の高所に箱船がまだあるとの歴史家たちの言葉を引き合いに出しています。タールで覆われた材木のかけらを記念に持ち帰った人もいたとのことです。西暦前3世紀のバビロニアの年代記筆者ベロッソスの言葉も、ヨセフスは引用しています。20世紀になりますと、もっと興味をそそる話が伝えられました。アルメニア人のジョージ・ハゴピアンが、子ども時代の1900年代初めにおじと一緒に箱船の所に行き、実際にその上に登ってみた、というのです。ハゴピアンは1972年に亡くなりましたが、この目撃談は今も多くの人を夢中にさせています。温かい夏に氷が解けて一時的に箱船が現れたということが考えられます。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/12/31 09:19

お待たせしました。

アメリカ南部洗礼派です。いわゆるSouthern Baptist、原理主義中の原理主義です。

宗派としては(会議が毎年行われていて)、現在も、聖書の記述はそのまま、全て真実という建前です。

big-bang theoryの立証にもお金を出しているんじゃないでしょうか。

私どもはNASAのすぐ裏に住んでいて、宇宙飛行士さんや物理学者さんとお話しする機会もママありますが、皆さん、”宇宙の成り立ちには神の意思が働いていた”と信じています。それを証明するために研究をするとおっしゃる。

特に大気圏外に出てゆく宇宙飛行士さん(アメリカ人の場合)は熱心なキリスト教徒が多いです。ちいさな失敗が命取りになりますから、心の平安の糧は必要条件です。

ほかの方の回答の中で、アメリカのキリスト教について言及がありましたので一言。

信教の自由が保障されている国ですから、信じ方も千差万別、質問者さんもご存知の通り、ちょっと変わった教義を発展させては、信者を集めています。(異端諮問なんてないですからね。)ですから、アメリカでは、こうである、とはなかなか言いづらいのですが。

一般的には、キリスト教というよりも、イエス教といったほうが良いくらいに、イエスの人格に重きを置いています。非常に身近で親しみのある感じです。ですから、実際の話し、学者さんでない限り、旧約聖書を一字一句読んでゆく人は少ないと思います。新約聖書は光で、旧約聖書はその偉大な影、という捕らえ方です。

以上、概略でした。
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この回答へのお礼

具体的な経験を含めたご回答ありがとうございます。アメリカでは聖書を信じている方も多いようです。

ところで、高名な英国の科学者、チャンドラ・ウィックラマシンゲは次のように述べています。「ダーウィンの進化論の基本的な教義には、いずれも裏づけとなる証拠がない。進化論は1860年代の世界を支配した社会的な勢力であり、それ以来、進化論は科学にとって非常な災いになってきたと思う」と語っています。進化論を否定する見解に関して、筋金入りの進化論者、ジョージ・ゲイロード・シンプソンでさえ、次のように言わざるを得ませんでした。「そうした見方をただ一笑に付したり、嘲笑したりするのは、確かに間違っていると言えよう。反対を唱える人々は、(古今を問わず)造詣の深い有能な学究であるからだ」。

宇宙の誕生についてはビッグバン理論が一般的に主張されています。つまり膨大なエネルギーが爆発して宇宙を生み出したというものです。つまり、宇宙には始まりがあったという点で学説は一致しています。しかし、そのエレルギーの源について無神論者の方たちは説明できません。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/12/31 09:17

>ところで、ユダヤ人の間では創世記の筆者がモーセであることについて一度も疑われたことはありませんでした。



そうですね。 <蘇る神殿>という小説だったと思います。
ユダヤ教原理主義派だった主人公は、父親の「字体や書き方からして、ひとつの時代に書かれたものではなく、複数の人が書いたもので、モーセによるものではない」というトンデモ発言にびっくりした。

筆者は哲学者ですが、国宝級の建物(ユダヤ教)にアイアイ傘の落書きをしたわけじゃなく、荒ぶる女神のように妄想の霧を鼻息で吹き飛ばしたって感じですね。笑

彼女の知識のソースは主に父親からの教育だと思います。
彼女の父親は高名なラビであり、ユダヤ教の研究家で大学教授でユダヤ教とキリスト教を歩み寄らせる活動を続けているらしい。
彼は死海文書を見てそう思ったのだと思う。発見されている最古の写本です。

娘の方はファッションモデル?と思われるほどの容姿の哲学教授だが、外見とは裏はらに非常にキレもの。
だから、「複数の手によって作られたものであろうと、神の言葉に変わりは無い」と小説の中で父親に言わせることで、妄信者からの攻撃を事前にかわしている。


>イエスもモーセがこれらの筆者であることを述べています(ルカ24:44)。

確か、古代ヘブライ語には自制が無かったと思うんですね。
過去のできごとを語るときも、未来のことを語るときも同じ。
<過去>も<今>も<未来>も同じ という考えだったと思う。
蘇る神殿の中で主人公がヘブル語についてそう説明していた。

要するにモーセの律法の内容は普遍だってことを、イエス物語を書いた作家は言いたかったわけで。


ちなみに、

イエスの原型はそれより何千年も前のホルス。

モーセもそう。
エジプトの物語が原型。

モーセの律法も、エジプトの死者の書が原型。

古代エジプトの思想が、普遍だってことなわけですね。


創世記の天地創造の場面で、現実とは違う部分があったと思う。
大気圏は海が無いとできない。
さらに太陽があって海の水分を蒸発させないと大気圏はできない。
だから天ができて、それから海ができて、それから太陽ができたってのは現実とは矛盾している。

誰だぁ ミスったのは。

ただ、日本の古事記でもそうですが、ヘブル語の関節語で使われているのは、その後って意味じゃなくて、<同時に>って意味の関節語を使っているらしいです。
全部が一度に起きたとしてかかれており、書かれた順番に沿って起こったということじゃないらしいです。
これまたありえない。

ただ、10億年くらいを人間の1秒と捉えると、人間からすると同時ってなるかも。


>しかし、詳細は割愛しますが、考古学の進歩によって、高等批評家の主張が事実ではなく、むしろ聖書の記録が信頼できることが何度も証明されてきました。

え? それは聞いたことが無いです。聖書の内容が正しかったと考古学で証明されたことが一度でもありました?

ペトロは古代の男根崇拝ですよね。
古代では男根崇拝が行われており、そのご神体の上に街を作ると繁栄すると言われており、20世紀になって、ヨーロッパのどっかの大都市の地下を地下工事かなにかするため採掘したところ、男根の御神体が祭られているのが発見されたそうです。
<ペトロの岩の上に神殿を建てる>って、この古代男根崇拝教からきてたわけで、ペトロは実在の人物などでは無かった。

ユダも民話の中に登場するもので、実在の人物ではなかった。

ここまではもうわかってます。

ただ、前も言いましたとおり、アメリカは進化論を学校で教えないところが多く、新約聖書しか扱わないところが多いそうです。
だから、アメリカ人に創世記の話をしたところ「え? それって聖書だったの」と驚かれた。
ため息・・・・創世記を信じている人の20%の知識のレベルって、どんな程度かわかりますよね。
旧約聖書を読まずして新約聖書が理解できはずないのに ねぇぇぇ。
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございます。聖書と高等批評と考古学の関係についてです。

考古学と聖書の歴史記述との関係について,デービッド・ノウエル・フリードマン教授はこう述べています。「しかし全体的に見ると,考古学は聖書記述の歴史的確実性を裏付ける方向に進んできた。族長たちから新約の時代にいたる大まかな年代的あらすじは,考古学上のデータと相互関係にある。……今後の発見は,現在の穏当な見解,すなわち,聖書の伝承は批判的もしくは科学的な意味での歴史ではないまでも,実際の歴史に根ざしており,忠実に伝達されてきた,という見解をさらに支持してゆくであろう」。
次いで,聖書に対する信頼性を失わせる高等批評について,同教授はこう述べています。「現代の学者たちによる聖書歴史の再構築の試み―例えば,族長時代のことは分立王朝時代の反映であるというヴェルハウゼンの見解,またモーセや出エジプト記の史実性を否定してイスラエル人の歴史を再構成しようとするノートやその学徒たち―は,考古学上のデータに照らしても聖書の記述に照らしても耐え得るものではなかった」。

その他、バビロンの最後の支配者ベルシャザルの存在、エリコの陥落など、高等批評家たちが否定してきた聖書の記述が、考古学によって次々と証明されてきました。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/12/30 15:02

>純学問的見地からの質問ですので、ご存じの方は自由にご回答ください。



各派閥はこの純文学を、どのように解釈しているか ってことですよね。

大雑把ですが、アメリカのキリスト教徒(多くはプロテスタント)は、創世記の部分が真実であると信じている人は、20%くらいだそうです。
キリスト教原理主義派閥の信者がそう。

ローマカトリックの教皇ですら、創世記の部分をそのまま信じる必要は無い みたいなことを言っていた。

そういえば天地創造の部分は、古事記にも書かれているんですね。
人は物以外、アイデアも携えて移動するからだと思う。


アイデア、発想。
この言葉の語源はイデアじゃないかなって思うんですね。

何か思い付きがあって、その思い付きがどこから来たのかと思う時、<天から電波で届く> と考える人もいれば、<発想となった原型があるはずだ>と考える人もいる。

ロボットと人間って脳の仕組みがすごく似ているのですが、決定的な違いはロボットは創造ができない。
どういうことかというと、ロボットは1インプットすると、出力するときちゃんと1出力する。

人間はロボットと違う記憶システムなので、1インプットしたくても正確に記憶できず、出力(思い出すこと)も正確さに欠ける。
ところが、出力を間違うことで、新しいものを創造してしまう。アイデア。



で、創世記の部分はバビロニア捕囚以降にユダヤ人が取り込んだとうい説が有力。
エヌマ・エリシュ。バビロニアと呼ばれていた地域のニネベ図書館跡から発掘された粘土板をようやく解読すると、キリスト教・ユダヤ教・イスラム教が聖典としている創世記の内容だった。

バビロニアに住む人たちの祖先が作った物語だったわけです。
だから、バビロニア捕囚で知ったか、そもそもアブラハムはバビロニア地方の出身ですから、自分の民族に伝わる神話を携えて移動したので、アブラハムの子孫も同じ内容を所持していたのだと考えてもおかしくないわけです。


で、エヌマ・エリシュの研究をしている人の本を読んだことがあるが、大きな力を持つ者があたり一帯を統治しており、観劇が行われており、台本として粘土板に記録したのではないかと書いてあった。
口伝じゃなくて、物に記録することで、伝言ゲームによる歪みを防ごうとしたのではないか と。


で、ユダヤ教が聖典を作ったのが1世紀。
いくつかのバージョンがあり、その中から「これは真実だろう」と思えるものを選りすぐり正典化した。
ただし、「神のことについて書いてあるものは、たとえ内容が疑わしいものであっても、消去してはならない。」という掟があるので、別バージョンの物語は残っていた。

ところが、キリスト教は古代には今とは比べ物にならないくらいたくさんの派閥があり、ドッグレース状態だったそうです。
その中から聖典を作って「これ以外は偽書、焼き捨てろ」という命令をした派閥が、ドッグレースから抜き出てゴールのテープを切ったわけです。

しかし、神のことについて書かれているものを、燃やし滅ぼすというのはとんでもない と考えたキリスト教信者が、命令に従わず巻物を隠した。

それが2千年後に出てきたわけです。
19世紀から20世紀は発見ラッシュで、古代は今とは違い、もっと多様な考えが許されていたのだと、あらためて古代の人のおおらかさを知ることとなったわけです。

「これが聖典、これ以外を信じる奴はサタンの手下だ」という今のような恐怖政治は無かった。
(ソロモンは神殿に異教徒の偶像を設置して、異教徒がイスラエルでも参拝できるようにして商業を盛んにし栄華を極めたし。)

ドッグレースで抜きん出るために、正典化した派閥は、自分たちの信じるもの以外を信じる奴は許せんと迫害して、根絶しようとしたが、それでも人は神に対する畏敬の念を潰されることなく、ひそかに隠したってわけです。

何故ひそかにしまっておかなければならなかったのかというと、そうしないと生きていけなかったから。
北朝鮮のように思想統一がものすごく、別の思想を持っていると感ずかれると、迫害されていたから。

各派閥が参加して決める会議に不都合な思想を持つ派閥は出席させないなど、ありとあらゆる汚い手が公会議で行われた。

まっ、どっちにしろ、キリスト教が信じている創世記は、キリスト教が憎んでいるバビロニアの神話なわけで。笑
アメリカは進化論を教えない学校が結構ある。
創世記を知らないキリスト教徒がたくさんいる。
アメリカの信者は日本の信者ほど、聖書には関心が無いってことですね。
だから、日本の信者の20%くらいしか信じてないんじゃないかと。
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この回答へのお礼

具体的な数字を含むご回答ありがとうございます。

アメリカのキリスト教徒で、創世記の部分が真実であると信じている人は、20%くらいということですね。そうしますと福音派が中心になるようですね。興味深い数字でした。

ところで、ユダヤ人の間では創世記の筆者がモーセであることについて一度も疑われたことはありませんでした。具体的には、創世記は五書のうちの最初の書、つまり、明らかにこれらはもともと「トーラー」(律法)もしくは「モーセの律法の書」と呼ばれる一冊の書でしたが、取り扱いの便宜のために後に五つに分けられました。そして、イエスもモーセがこれらの筆者であることを述べています(ルカ24:44)。なお、モーセが創世記に記録する情報を、以前から保存されてきた記録文書に見いだした可能性もあります。

いわゆる高等批評家(聖書批評家)たちは聖書の史実性や由来について様々な懐疑的な主張を展開してきたことは私たちも学んでいます。しかし、詳細は割愛しますが、考古学の進歩によって、高等批評家の主張が事実ではなく、むしろ聖書の記録が信頼できることが何度も証明されてきました。

確かに、アメリカでは南部を中心に進化論を教えていない地域もあります。しかし、進化論者も認めるとおり、進化論自体証明されたものではなく、むしろ多くの難題が存在します。進化論内部にも諸説が存在しますが、いずれも仮説にすぎません。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/12/30 08:48

昔エホバの証人と聖書の勉強をしました。


その時聞いた話です・・が、かなり昔なのでうろ覚えです。

創世記は神が全宇宙を創造し最後に人間をお創りになりました。
アダムとエバ(エホバはイブではなくエバと呼びます)は神の姿そのものに創られました。

また地球上の動植物は進化したのではなく、全て神がお創りになったものです。
進化論は嘘です。
アダムとエバにりんごを食べさせた蛇は、神に刃向う「悪魔サタン」の作ったものです。

人類の租であるアブラハムやその家族の話も、ソドム町の話も皆事実に基づいている・・・と言うようなことを言っていましたね。
バベルの塔のところでは、神に対する冒涜だと怒っていましたよ。
つまり聖書の言っていることは全て事実で正しい、つまり地球の歴史そのものと考えているようです。

私はこの説を信じろと言っても、ちょっとついて行けませんでしたね。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
確かにエホバの証人は聖書のみが神の言葉であると考えています。
(テモテ第二 3:16) 聖書全体は神の霊感を受けたもので,教え,戒め,物事を正し,義にそって訓育するのに有益です。

実は、私もエホバの証人です。そのように考えたのにも十分な理由がありますが、ここでは割愛します。

ところで、ニケア信条を基礎とするキリスト教主流派の中にも、福音派の方たちは、(解釈こそ部分的に異なるものの)創世記の記述をそのまま受け入れています。そこで、聖霊派など他の教会の方々はどのようにお考えなのか、単なる知的好奇心からお尋ねしたいと思いました。

なお、創世記の神の「像」に人間を造られたという記述は、神の特質に似た様という意味を含んでいます。
(コロサイ 3:9‐10) 互いに偽りを語ってはなりません。古い人格をその習わしと共に脱ぎ捨て, 新しい[人格]を身に着けなさい。それは,正確な知識により,またそれを創造した方の像にしたがって新たにされてゆくのです。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/12/29 21:20

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