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今、メジャーリーガーになるための方法を調べていますが、いまいちつかみきれません。どなたかわかりやすく説明してくださる方いらっしゃいませんか?入団テストを受けて通過しても、二軍、三軍と長い下積み生活を経てメジャーデビューする選手が本来多いのですか?イチローや松井のようにスカウトされてメジャーデビューというイメージが私の中では強く、本来の仕組みを知りたいのですが。どうか、よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

いきなりメジャーというのはほとんど稀ということはまず言えます。

それからイチローのようにポスティング、松井のようにFAでメジャー移籍するケースは数えるほどしかありません。

入団する方法としてはまず6月に開かれるドラフトです。これは各チーム60人以上獲得します。
それからテスト入団。これはドラフトにかからなかった選手が受けます。
そしてドミニカ等の各チームの養成所から引き上げる選手。

ドラフトにかかって、チームと合意して契約した選手は、ショートシーズンリーグと言って、7月から2ヶ月くらいの短いリーグに送られます。ドラフト上位ではチームとなかなか合意せずにこのリーグに参加しない選手もいます。
ここでは大体新人ばかり60人くらいが集まるのですが(つまり同期ですね)この中でメジャーデビューできるのは3人程度、活躍できるのは1人いるかいないか・・・というくらいの競争率です。

だいたいメジャーリーグチームは、ルーキーリーグ、1A(クラスAとハイA)、2A(チームによっては2つ)、3Aのチームを持っているのでつまりはマイナーだけで5段階存在することになりますね。

そして3月になって新シーズンが始まるとドミニカからやってきた選手や、テスト入団してきた選手もルーキーリーグに加わって来ます。それに伴って解雇される選手も当然出てくるわけです。
そして順調に1A、2Aと昇格していくうちに(飛び進級もあります)選手は厳しい生存競争を目の当たりにします。昇降格はシーズン中でもガンガンおこなわれるのですが、選手枠という制限があるので当然のように新しい選手が上がってくるということはいらなくなる選手が出てくると言うもの。降格を言い渡されるならまだしも、解雇されてしまうというケースも少なくありません。
昨日までのチームメートが試合前にガサゴソとロッカーを整理していて、「どうしたのかな?」と思ったら実は解雇されていたんだってケースです。
これによってノイローゼになる選手もいるようです。

最初はそんなぴりぴりした中で緊張感ある選手も4年、5年とマイナーを続けるうちにだんだんとだれてきます。それが3Aの壁です。3Aとメジャーには大きな壁があります。
2Aが実力本位の可能性あふれる若者の修行の場であるならば3Aはメジャー予備軍。2Aのようにボロボロエラーするような完成度が低い選手は少ないですが、その分自分の限界を感じ始めている選手も少なくありません。
メジャーとしても3Aはメジャーに怪我人など欠員が出たときの補欠置き場というふうに見ています。もちろん明日のメジャースターを目指す若手選手も半分くらいはいるのですが。
ただしそういう選手は完成度がまだまだなので、メジャー側がこのポジションの若手を育てようと選手枠をあけてくれない限りメジャー昇格はなかなかかないません。

ここで腐ってしまう選手もかなりいるようです。「俺のほうが能力をもっているのになぜあの選手が昇格なのか?」「ここまで這い上がってきたのになぜあと1段階が・・・」
しかしそれは間違っています。メジャー側としては大きな目でみて、選手の完成度を高め、自信をもってメジャーでプレーできるようにしないとその選手をつぶしてしまうことをわかっているからなかなか昇格させないのです。そして機を見て昇格をさせると(そういう期待の若手なら)できるだけたくさんチャンスを与えて早く結果を残させて自信をつけさせます。

これがメジャーにあがるまでの簡単な形です。

現在現役の選手でドラフト後マイナーを経験していない選手はJオルルッド選手だけです。あのボンズもAロドリゲスもみんなマイナーを経験しています。
マイナーを経験するということは野球人として、一社会人として技術面だけではなく精神面でも成長するために非常に重要なステップです。
ですからどんなに有望な選手でもドラフトされて社会経験が無い選手は(社会人野球と言うシステムが存在しないのです)できるだけマイナーに送り、どんなに早くとも3年はメジャーに上げないというのが基本的な構想です。
その選手の潜在能力を最大限引き出すためです。

あとメジャーデビューしても期待の若手は大事に大事に使われます。たとえば投手ならばできるだけプレシャーにかからない場面で登板させ、半年くらいやって自信をつけさせてから徐々に厳しい場面で登板させていく・・・という具合です。
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この回答へのお礼

詳細かつ分かりやすいご説明を頂き、ありがとうございます!!おかげさまで、松井やイチローのような選手はきわめて例外で、メジャーの選手は長い下積みを経て今の活躍があるのだと言うことがよ~くわかりました。ぜひ参考にさせて頂きます。改めましてありがとうございました。

お礼日時:2003/09/11 23:54

いきなりメジャーというのはほとんど稀ということはまず言えます。

それからイチローのようにポスティング、松井のようにFAでメジャー移籍するケースは数えるほどしかありません。

入団する方法としてはまず6月に開かれるドラフトです。これは各チーム60人以上獲得します。
それからテスト入団。これはドラフトにかからなかった選手が受けます。
そしてドミニカ等の各チームの養成所から引き上げる選手。

ドラフトにかかって、チームと合意して契約した選手は、ショートシーズンリーグと言って、7月から2ヶ月くらいの短いリーグに送られます。ドラフト上位ではチームとなかなか合意せずにこのリーグに参加しない選手もいます。
ここでは大体新人ばかり60人くらいが集まるのですが(つまり同期ですね)この中でメジャーデビューできるのは3人程度、活躍できるのは1人いるかいないか・・・というくらいの競争率です。

だいたいメジャーリーグチームは、ルーキーリーグ、1A(クラスAとハイA)、2A(チームによっては2つ)、3Aのチームを持っているのでつまりはマイナーだけで5段階存在することになりますね。

そして3月になって新シーズンが始まるとドミニカからやってきた選手や、テスト入団してきた選手もルーキーリーグに加わって来ます。それに伴って解雇される選手も当然出てくるわけです。
そして順調に1A、2Aと昇格していくうちに(飛び進級もあります)選手は厳しい生存競争を目の当たりにします。昇降格はシーズン中でもガンガンおこなわれるのですが、選手枠という制限があるので当然のように新しい選手が上がってくるということはいらなくなる選手が出てくると言うもの。降格を言い渡されるならまだしも、解雇されてしまうというケースも少なくありません。
昨日までのチームメートが試合前にガサゴソとロッカーを整理していて、「どうしたのかな?」と思ったら実は解雇されていたんだってケースです。
これによってノイローゼになる選手もいるようです。

最初はそんなぴりぴりした中で緊張感ある選手も4年、5年とマイナーを続けるうちにだんだんとだれてきます。それが3Aの壁です。3Aとメジャーには大きな壁があります。
2Aが実力本位の可能性あふれる若者の修行の場であるならば3Aはメジャー予備軍。2Aのようにボロボロエラーするような完成度が低い選手は少ないですが、その分自分の限界を感じ始めている選手も少なくありません。
メジャーとしても3Aはメジャーに怪我人など欠員が出たときの補欠置き場というふうに見ています。もちろん明日のメジャースターを目指す若手選手も半分くらいはいるのですが。
ただしそういう選手は完成度がまだまだなので、メジャー側がこのポジションの若手を育てようと選手枠をあけてくれない限りメジャー昇格はなかなかかないません。

ここで腐ってしまう選手もかなりいるようです。「俺のほうが能力をもっているのになぜあの選手が昇格なのか?」「ここまで這い上がってきたのになぜあと1段階が・・・」
しかしそれは間違っています。メジャー側としては大きな目でみて、選手の完成度を高め、自信をもってメジャーでプレーできるようにしないとその選手をつぶしてしまうことをわかっているからなかなか昇格させないのです。そして機を見て昇格をさせると(そういう期待の若手なら)できるだけたくさんチャンスを与えて早く結果を残させて自信をつけさせます。

これがメジャーにあがるまでの簡単な形です。

現在現役の選手でドラフト後マイナーを経験していない選手はJオルルッド選手だけです。あのボンズもAロドリゲスもみんなマイナーを経験しています。
マイナーを経験するということは野球人として、一社会人として技術面だけではなく精神面でも成長するために非常に重要なステップです。
ですからどんなに有望な選手でもドラフトされて社会経験が無い選手は(社会人野球と言うシステムが存在しないのです)できるだけマイナーに送り、どんなに早くとも3年はメジャーに上げないというのが基本的な構想です。
その選手の潜在能力を最大限引き出すためです。

あとメジャーデビューしても期待の若手は大事に大事に使われます。たとえば投手ならばできるだけプレシャーにかからない場面で登板させ、半年くらいやって自信をつけさせてから徐々に厳しい場面で登板させていく・・・という具合です。
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