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心理学の用語の中でキャリーオーバー効果というのがあると知りました。
キャリーオーバー効果⇒前に置かれた質問が、後の質問の回答に影響を与えること。

高校で論文を書かなくてはいけなく、心理学に興味があり、このキャリーオーバー効果というのを見つけて面白そうだと感じました。
これについて研究し、成果を論文にまとめるのは可能でしょうか?
キャリーオーバー効果について実際に実験し、本当にこれは起こるんだという証拠も書かなくてはなりません。


キャリーオーバー効果を試してみるための実験用の良い質問などありますでしょうか?
また、被験者は最低何人必要ですか?

A 回答 (1件)

大学で心理学を教えている教員です。



心理学に興味を持ってくださり、嬉しく思います。
なかなか回答がつかず、やきもきしておられるのではないかと思います。

私も迷ったのですが、いくつか助言を差し上げます。

迷った原因は、高校生の方で、まだきちんと心理学を勉強していらっしゃらない段階で取り組むには、少し難しい課題であると考えるからです。
せっかく心理学に興味を持ってくださったのに、水を差すような助言になってしまうので、大変申し訳ない気持ちで、回答を書いています。
このあたりも、是非おわかりいただければ幸いです。

たしかに、質問紙調査(いわゆるアンケート)を行うときには、この「キャリーオーバー効果」が生じることが指摘されています。
興味のある現象なのですが、それが存在することを証明するには、実験を行い、いくつかの条件で測定を行った上で、統計学的な比較を行い、統計学的に意味のある差が認められたときに初めて、このキャリーオーバー効果があったといえます。
つまり、逆から言いますと、このすぐ前の文章にあげたことがらについてと、さらにいくつかの心理学に関わる知識が身についていないと、本当の意味で、論文にまとめることは難しいといわざるを得ません。

大学で心理学を専攻している学生であっても、一通りの心理学の基礎知識を得て、心理学実験法や、統計的分析法を身につけたレベル、具体的にいえば、3~4年生で卒業論文の研究に取り組むくらいでないと、実施するのが難しい研究ではないかと思います。

おそらく“総合学習”で取り組まれるのであろうと思いますが、どのくらいのレベルの論文が要求されるものか、知りませんが、ちょっと手強いような気がします。

一度、大学生が使う、心理学の教科書や、「基礎実験」あるいは「心理学研究法」の入門書などをご覧になってみることをお勧めします。
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