1つだけ過去を変えられるとしたら?

「御待ち遠様」とも「お待たせしました」とも、人を待たせた場合に使われる挨拶語です。二つの間には何か区別はないでしょうか。教えてください。お願いします。

A 回答 (5件)

「お待たせしました」は敬語ですね。


待たせたことのお詫びをストレートに表現した言葉です。
これに対して「お待ち遠様」は待った相手を主体にして敬意を表している表現となります。
これは「御苦労様」「お疲れ様」「お世話様」「御蔭様」といった用法と同じです。

「お待たせしました」が謝罪のニュアンスがあるとすれば、「お待ち遠様」には慰労するニュアンスがあるように思います。
だから、慰労しても許される関係で使われるのが「お待ち遠様」ということになるんじゃないでしょうか。
遠い関係では、慰労するよりまず詫びろ、ということになるでしょうからね。「私」を主体とすることで、待たせた責任の所在を明らかにすることができますから、ビジネスの場面などでは「お待たせしました」の方が使われることになります。
ただ、接客業などは人との交流の場でもありますから、責任の所在だけを追求すると場の雰囲気が悪くなります。なので、その場の雰囲気を回復させる目的で「お待ち遠様でした」という慰労表現は使われるだろうと思います。慰労することがお詫びのサービスとして提供され、待たせた分を補う役目を果たすということになります。

「お待たせしました」の主体は待たせた私であり、「お待ち遠様」の主体は待った相手ということですね。
待たせた私が悪いというのと、待ってくれたあなたに敬意を表するのと、微妙に異なるニュアンスで使い分けられるということになるかと思います。
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この回答へのお礼

本当に微妙なニュアンスですね。大変勉強になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2011/03/19 20:00

>「お待たせ」という言葉は「お待ちどおさま」と言い換えることができるんですか。


>「お待たせ」は親しい人同士の間にもよく使われるような気がします。

ある程度言い換えることは可能だと思います。ただ、先に2つ例を出した中で言うと、食事などを提供する場合「お待たせ」とはあまり言わないような気がします。個人差かもしれませんが…。
どこかで人に待ってもらった場合は、「お待ちどおさま」でも「お待たせ」でも言うと思います。
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この回答へのお礼

なるほど、場合によって言い換えることも可能ですね。再びのご返事ありがとうございます。

お礼日時:2011/03/19 19:58

「お待たせいたしました」が一番丁寧ないい方で敬意の謙譲語です。


皆さま、お待たせいたしました。これからOOについての説明をさせて頂きます。

つぎに「お待たせしました」が標準語でビジネス用語でもあり、よく使われます。
デパートで品物を包装してお釣りと一緒に客にを渡すとき店員が
「お客様お待たせしました」といってわたす。
テレビなどで途中でニュースを中断してまた始める時
「お待たせしました。ただいま新しい情報が入りました。」
普通の会話で目上の人に使う。約束の時間に遅れた場合
「すいません。おまたせしました。途中で交通事故があり遠回りしました。」


次に人を待たせた場合の挨拶語「おまちどおさま」がつかわれます。
親しい間柄とか対等の人間関係です。
「はい、おまちどおさま、「ケーキが焼けたから食べましょう。」
お待たせしましたを使ってもおかしくありません。
普通時間に遅れた場合は男の人「待たせて悪かったね」女の人「お待たせしてごめんなさい」
と言う方が多いと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。大変勉強になりました。
もう一つお聞きしたいんですが、「お待たせ」だけと言うなら、謙譲語ではなく、親しい友達にも使える言葉だと思います。では、「お待たせ」という言い方は「お待ちどおさま」と言い換えてもいいですか。

お礼日時:2011/03/18 22:57

接頭語がどうのこうの とか学問的用語はうまく


使えませんので
現代に生きる者として 感覚的に捉えて述べてみたいと
思います

お待たせしました は「汝が待つ行為」を使役的に表現する
こと「待たせる」に対して「お」を付与することで 丁寧さ
を加えたものであると思います
そして お待たせしました「事をお詫び申し上げます」等の
後文が省略されているような気がします

お待ち遠様 は「相手が待ち遠しい」という様子を名詞的に
表現した表題的な使い方で かつ文語的表現である「待ち遠
しき人へ」の「へ」が「様」へと変化したか省略されたもの
に「お」を口語的に加えて丁寧を表すようになったものだと
思います
これも お待ち遠様な「あなたへ申します」とかいう後文が
省略されているように思えます

そして 2つの表現の区別なんですが 用法として捉えると
お待ち遠様 の2人の間柄は お待たせしました よりも
ずっと親しい、という条件が必須だと思います

あくまでも私見で感覚的に感じたままを書いてみました


  
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この回答へのお礼

丁寧なご回答いただきありがとうございます。大変参考になりました。

お礼日時:2011/03/18 22:46

「お待ちどおさま」という言葉を、質問者さんのように漢字で書くと、なんかすごく敬意がこもっているように感じますね(苦笑)。

でも、こちらは日常会話でしか使いません。
この言葉を見て連想したのは、食卓で待っていた家族に、お母さんが食事を並べたシーンとか、カップルで出かけた時に、女性がお手洗いに行って化粧を直したりして男性を待たせた時などを思い浮かべました。

逆に「お待たせしました」というのは、より丁寧な表現です。例えばレジに並んでいたお客様に対して言ったりします。ただ、よりフォーマルな場やビジネスシーンでは、もっと丁寧に「お待たせ致しました」と言うのが普通です。あまり面識のない取引先の人に「お待たせしました」と言われたら、もしかしたらちょっと失礼だと感じるかもしれません(シチュエーションや相手にもよりますが)。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。大変勉強になりました。
なるほど、「お待たせしました」敬語なので、親しくない人に対して使う言葉なんですね。
では、「お待たせ」という言葉は「お待ちどおさま」と言い換えることができるんですか。「お待たせ」は親しい人同士の間にもよく使われるような気がします。

お礼日時:2011/03/18 22:40

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