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異なる放射性物質であっても、放射線量が同じであれば人体への影響は同じと考えていいのでしょうか。

たとえば東京で現在0.134マイクロシーベルト/hで、ローマ(0.25マイクロシーベルト/h)や温泉地(玉川温泉0.3マイクロシーベルト/h)のほうが高く問題がないという比較がされているのですが、温泉などではラジウムなどが放射性物質であるのに対し、現在の東日本ではヨウ素、セシウム、プルトニウム(?)などであり、一様に考えてはまずいのではと素人考えでは思うのですがいかがでしょうか。

本日も大きく数字があがり、福島第1原発の状況によってはこれからも上昇が懸念され、どのくらいから気をつけなければならないのか(特に幼児の場合)が気になっています。

A 回答 (4件)

(1)さんも言っていますが放射線の種類によって異なります。

(1)さんはちょっと勘違いをしているようでしたが、その影響の強さは中性子→α線・陽子線→γ線・X線です。γ線とX線の違いはその発生機構だけです。これは、説明しても難しいでしょうからおいておきます。

今回、福島の原発から放出されていた放射性物質は主にヨウ素・セシウム・キセノン・テルルと言った放射性核種です。プルトニウムは検出されていません。

そして、質問者さんが例に挙げたものは地中のラジウムから放出されるラドンです。ラドン温泉って聞いたこと無いですか?これは、ガス性の放射性物質です。ただし、自然界に存在するので気にしていないでしょうが実は年間1mSvもこのラドンから被ばくしているんです。それが特に多いのが温泉地等です。(コンクリートの建物も多くなります。)

今回放出されている物の内、キセノンもガス性の物になります。また、ヨウ素、テルルは半減期(放射能が半分になる時間)が2.3時間~8日と短いのでその内に検出されなくなります。セシウムは30年と長いですが今回放出されたこれらはガンマ線を放出するのですが、今回放出された量はヨウ素、テルル、キセノンに比べ4%程度の量ですのでかなり少ないです。

本題の一様に考えてしまってはまずいかどうかですが、このレベルであれば問題ありません。今の数万倍の量が放出されたら別の話ですが・・・。

本日、数値が上がったのは2つの要因があります。1つ目は原発から放出されて大気中に漂っていた放射性物質が雨によって降下してきたこと。2つ目は先述したラドンによる物です。ラドンは地中のラジウムから放出されるガス性の物ですので、雨が降って染込むと水蒸気になってラドンと一緒に出てきます。また、コンクリートにも多く含まれているので湿度が高くなると出やすくなります。この2つにより上昇した物となります。

気を付ける量ですが、千倍以上からだと思っていてください。赤ちゃんでも、幼児でもこの位からです。それでも、健康に影響が出る出ないは、この事故が無かったとして生長した時にがん等の病気になる確率に比べて10000ぶんの1上がるかどうかどうかのレベルです。


もっと詳しくお知りになりたいようでしたら放射線影響協会、日本アイソトープ協会、原子力安全センター等のHPをごらん頂くか、補足で私(プロフ参照して下さい)に聞いてください。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。実際に従事されている方のご意見を聞けて助かります。
お言葉に甘えさせていただき追加で質問させてください。

素人考えではラドンは体に有用であるイメージがあります。
自然界に普通に存在するものと、稀なもの、存在しないもので、
やはり影響の質が違うのでしょうか。それもシーベルトで一様に比べられるものなのでしょうか。
東京では現在数値が低いのだとは思いますが
自然放射線の量と今回の件を一様に比較していいものなのかがちょっと疑問です。

お礼日時:2011/03/23 01:08

素人考えではラドンは体に有用であるイメージがあります。


自然界に普通に存在するものと、稀なもの、存在しないもので、
やはり影響の質が違うのでしょうか。それもシーベルトで一様に比べられるものなのでしょうか。
東京では現在数値が低いのだとは思いますが
自然放射線の量と今回の件を一様に比較していいものなのかがちょっと疑問です。

お答えしますと、

『自然界に普通に存在するものと、稀なもの、存在しないもので、やはり影響の質が違うのでしょうか。』については、放射線による影響の質に違いはありません。どちらかと言うと科学的毒性の方が影響に違いがあります。(例としてウラン・プルトニウムの毒性は結構強いです。)

『それもシーベルトで一様に比べられるものなのでしょうか。』につきましては、人体に対する影響を評価する際は、体外からの被ばく、体内からの被ばくその全てにおいて放射線の種類、放射性物質の種類、組織や臓器毎の放射線に対する耐性や親和性など様々なファクターを組み入れて計算し評価します。その単位もSvです。ですので、環境を測定した結果のSvでもある程度の目安になり一様に比較出来ます。

『自然放射線の量と今回の件を一様に比較していいものなのか』につきましては、今までに判明している放射線の人体に対する影響は、その受けた放射線の総量でどうなるのかの結果です。それは、今まで自然放射線を一切受けずに生活をした人がいないからです。ですので、自然放射線+職業被ばくや事故・原爆による被ばくで得られた結果で得た評価になります。

さらに補足として、世界には日本の自然放射線の数倍高い自然放射線を受けている地域がいくつもあります。例えば、ブラジルのガラパリ、インドのラムサールなどです。下記に参考のサイトを載せましたので、ご覧下さい。
http://www.taishitsu.or.jp/radiation/guarapari-a …

以上の事を踏まえていただけば、一様に比較しても問題ない事がお判り頂けるかと・・・

また何でも気にせずにご質問下さい。すぐに回答できない場合もありますが、手の空いている時に必ず回答しますので・・・。
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この回答へのお礼

度々のご回答ありがとうございました。
とてもよくわかりました。
放射線について何もわかっていませんが、感情だけでなく、
できる限り正確に理解していきたいと思います。
また質問させていただくこともあるかと思いますがよろしくお願いいたします。

お礼日時:2011/03/25 01:02

前段は正解ですが後段はちょっと違いますね。



1.異なる放射性物質から受けた被ばくでも
  線量当量(シーベルト)が同じなら人体への影響は同じ。

2.放射性物質がラジウムであろうが、放射性ヨウ素であろうが
  線量等量が小さければ危険度は小さい。


ここで少し専門的な説明を。
突き詰めて説明すると理解しにくいので、バックりした説明
になる点には注意してください。

物質の吸収線量を示す単位がグレイ(Gy)です。

また、人体が放射線を受けた場合の影響は、受けた放射線の
種類、例えばアルファ線、ガンマ線、中性子線によって異なり
ますので、吸収線量値(グレイ)に放射線の種類ごとに定めら
れた放射線荷重係数を乗じてた線量当量(Svシーベルト)を
もちいます。

グレイは放射線吸収量で、単純な放射線総量と考えても
いいです。
シーベルトは放射線の危害量で、放射線ごとの危険度合いを
考慮した量と考えても良いです。

もし公表数値がグレイなら、これは単純に比較できません。
同じ量でも方やアルファ線、方や中性子線なら、中性子線の
方が2倍(だったかな?)ほど危険ですから。
しかしシーベルト同士なら、数値が低ければ単純により安全
であると評価できます。



放射性物質って単位も多いし、単位が表すところも理解しにくい
ものですからどうしても混乱するんですけどね。

結論として「今のところは懸念は要りませんよ。」です。
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この回答へのお礼

さっそくのご回答ありがとうございました。
グレイ、シーベルト、他もろもろと様々な単位が出てくるので1グレイ=1シーベルトと単純に
考えていましたが、なるほど違いを理解できました。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/03/23 00:48

放射線にもいろいろ種類があって、中性子がいちばんひどく、X線、γ線・・・とつづきます。



あなたがいうように、放射性物質でもどの放射線がよくでているかで人体への影響が変わります。ですが、現時点での放射線量はものすごく低いレベルなので放射性物質が何であるかをあまり気にしなくていいと思います。そうゆう意味では一様に考えても大丈夫です。

あと、幼児や子供は細胞分裂が多いのであまり放射線にあびせないほうがいいです。とある最近の研究で、小学生の健康診断で胸部レントゲンをした場合としない場合では大人になってからの発がん率が5%ほどかわるというのを何かでみました。だからあまり子供を長距離の飛行機にのせないほうがいいと言われています。

では、どのくらいから気をつけなければいけないかというと、正確に答えられる人はいないでしょうね。
ひとつの目安として、X線技師はどれくらいX線を被ばくしたか測定するのですが、その基準が1000マイクロシーベルトです。子供だとどれだけ浴びたとしてもこれの1/10くらいにはおさえたいですよね(この数字に根拠はないですが)。

今の観測レベルでは特に対策の必要はないと思います。もし気になるのであれば、マスクと肌を露出しない、不必要に外出しない、家の換気を最低限におさえるくらいでしょうか。
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この回答へのお礼

さっそくのご回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/03/23 01:02

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