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国債をあまり発行しすぎると景気回復が鈍くなることはないでしょうか?

すなわち、銀行の国債保有比率が高くなればなるほど、いざ景気回復局面になって国債金利が上昇に転じた時、
時価会計上で国債の評価損を計上し、
その評価損を相殺できるだけの魅力的な融資先を探すのに苦慮し、あるいは貸し渋りが起きて景気回復のブレーキになってしまうのではなでしょうか?

A 回答 (2件)

> 時価会計上で国債の評価損を計上し、



国債は、銀行等ではあれば普通は「満期保有債券」として保有します。したがって時価評価せず原価(又は償却原価)で評価します。


また、BIS規制による自己資本比率の計算上、国債は額面によって評価されるので、時価が下がったとしても自己資本比率に影響がないため、貸し渋りは起こらないでしょう。

景気が悪化していく局面では、貸倒損失が多く発生するため、銀行のバランスシートが毀損し、本来は優良な貸出先でも貸出を行えない場合も発生します。しかし景気が上昇する局面であれば、このようなパスでの貸し渋りは起こりにくいでしょう。


したがって、利子率の上昇により国債の時価が下落する局面であっても、国債の時価の下落それ自体によって景気回復のブレーキが踏まれる、ということはあまり現実的ではないように思います。
金利の上昇から国債費が上昇することによる財政の圧迫やデフォルトリスクの高まりなどが足を引っ張る可能性が高いでしょう。

この回答への補足

回答ありがとうございます。1つ補足させて下さい。
日銀が買いオペする時も時価ではなく原価で買い取っているのでしょうか?
もし時価だと買いオペを景気回復時に無理矢理やると銀行は売却損が発生すると思いますが、
額面で買い取っているなら問題ないと思います。

補足日時:2011/04/19 21:57
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この回答へのお礼

ありがとうございます。勉強になりました。

お礼日時:2011/04/21 21:46

> もし時価だと買いオペを景気回復時に無理矢理やると銀行は売却損が発生すると思いますが、額面で買い取っているなら問題ないと思います。



時価であったと思いますが、影響はありません。

通常行われるのは現先であり、同じものを後で買い戻す特約が付きます。例えば国債を90円で日銀に売り、銀行は一ヶ月後に90円で買い戻す、といった具合です。したがって、売却損が出た場合にも後々同じだけの売却益が出るため、問題はありません。
もし国債価格が下落傾向にあれば89円で買い戻すことになるので、銀行側は1円の利益(利息)を受け取ることになります。

因みに、日銀は国債を時価評価するので、評価損益が計上されます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。勉強になりました。

お礼日時:2011/04/21 21:40

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