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この度の地震で働いてるビルに何カ所も亀裂が入りました。
今直してるのですが、どのような効果があるのか教えて下さい。

亀裂が入って強度が落ちたと思うのですが、これをすることによって強度が元にもどるのでしょうか?
それともこれ以上亀裂が広がらないように応急処置的なものでしょうか?

「コンクリート造の外壁亀裂」の質問画像

A 回答 (5件)

ANo2です。

 一応、1級建築士でコンクリート診断士の資格も持っています。

ひび割れを放置すると雨水が侵入し、鉄筋の発錆やコンクリートの中性化を促進させます。つまりコンクリートの劣化が早まりますので、ひび割れは補修すべき劣化現象です。これだけならひび割れの表面だけ塞げば補修できます。では、なぜ注入によりコンクリートの内部までひび割れを埋める必要があるのか。これはコンクリート構造物としての強度を回復させるためです。コンクリートの引っ張り強度は圧縮強度の1/10しかありません。つまり引っ張りに弱いのです。ひび割れは、各種力が加わった結果、コンクリートの引っ張り強度を上回り、ひび割れが生じます。このひぴわれに接着剤を注入して、コンクリート同士を接着させることにより、コンクリート構造物の強度を回復させています。元の構造物の持つ力以上には回復しないので、補強工事ではなく、補修工事といえます。そのせいで、ひび割れへの注入を軽視する人がいますが、地震に対して注入工事は有効です。

地震をエネルギーとして考えると、建物は地震時には地震エネルギーを吸収する必要があります。揺れによる運動エネルギーと部分的な破壊エネルギーに通常は変わります。ひび割れは破壊エネルギーの結果生じます。

ひび割れをそのまま放置すると、再度地震が起きた際には、前回の地震でひび割れが吸収した破壊エネルギーを吸収できないため、前回の地震以上の被害が生じます。ひび割れを補修してあれば、前回程度の地震ならまたひび割れ程度の被害で納まるでしょう。(内部が壊れていない前提ですが)

>亀裂が入って強度が落ちたと思うのですが、これをすることによって強度が元にもどるのでしょうか

適切な施工が行われていれば、おおよそ戻ります。どんな事象でも100%は無いです。
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今行われている工事が、恒久なのか暫定なのかその工事を設計した人に聞かないとわかりません。

倒壊の恐れがあるなら、工事以前に立ち入り禁止にするので、恐らく問題無いのでしょう。
一般的な鉄筋コンクリートの建物は、ラーメン構造と言われる梁と柱で構造を支える作りなので、これさえ損傷無ければ、窓の角に斜めにひび(クラック)が入ったり、柱の回りに柱に沿ってクラックが入っても、クラックは完全には直りませんが、構造的には大丈夫です。
補修はエポキシ樹脂などの接着剤をクラックに注入して割れたコンクリートをくっ付けて耐力を回復したり、クラックに沿ってV型にカットしてシールで埋めて、雨水が染みて壁の内部の鉄筋が錆びないために行われます。
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私の専門分野です。


明らかに、エポキシ樹脂の低圧注入工事です。
キレツの線にそって、Vカットをして、クイックメンダーでシールをして、エポキシ樹脂を注入しているのが、わかります。
雨水が入らない様に、応急処置でしかありません。
まして、Vカットした場合は、後々すぐ横にひび割れが起こります、これは、エポキシ樹脂の収縮によるものです。
私は、今はVカットは致しません。
約25年以上、何百棟もの施工実績からの経験です。
本来は、エポキシ樹脂を注入してから、さらに、コンクリートの補強工事をするのが一番です。
補強方法は色々有ります。
が、お金が掛かるので、ビルのオーナーは、そこまでやらないでしょう。
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エポキシ樹脂の注入工法のようですね。



耐久性・防水性の確保のために行います。

水が入らないように、コンクリートの劣化を防ぐために行います。またひび割れで離れたコンクリート同士をまた接着することになりますので、建物としての強度も回復させます。強度が元にもどると言われれば、おおよそもどります。
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強度上の問題が無いので雨水が入らないようにヒビを塞ぐ恒久処置もあります。
阪神大震災の時も同じ処置をし、16年経ったいまもそのままです。
でも、正しくは専門家に聞いてください。
 
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