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生物学初心者です.
抗体タグについていくつかわからないことがあります.
アドバイスをいただけると幸いです.

免疫組織染色に使用する抗体タグには,
6xHis,HA,c-Myc,FLAG,GFP
などを代表して,約30種類前後あると思います.

これらのタグの違いとして,
サイズ(アミノ酸残基数)が違うのは自明です.

わからないこと
- 具体的にどんな性質の違いがあるのでしょうか?
- 染色方法に寄って使い分けるのでしょうか?
- タグ間に良し悪しがあるんでしょうか?
- マウスやハエなど宿主によって適切なタグは変わるのでしょうか?

A 回答 (1件)

IPかWBか大量精製かの、目的によって使い分ける事が多いです。



FLAG、c-Mycといったペプチドタグは、その特異的な抗体を用いて精製しますが、 溶出時にそのペプチドが必要となるため、大量生成には向きません。しかし、抗原-抗体反応の特異性が高いため、WBやIPなどの実験にはよく用いられています。低分子の中でも、HisタグはNiカラムを用いて精製できるため、低分子タグを用いて大量精製したい場合にはHisタグを使うことが多いです。

挙げられた中にはありませんが、高分子タグとして代表的なものに、GSTやMBPがあります。これらは、酵素-基質の相互作用を利用して、吸着-分離させることができるため、大量精製に向いています。また、抗原-抗体反応も利用でき、IPやWBで使われる場合もあります。

GFPのようなマーカータグは、組織内の融合タンパクの挙動をダイレクトに追いかける事が出来ます。これにより、組織培養系で生きたまま目的のタンパクの性質を調べることもできます。

タグとタンパクの組み合わせによっては、タンパクが合成されない、されても封入体に行ってしまい、溶出されないなどといった問題があるため、自分の場合、いくつかのタグで作って、一番うまくいくコンストラクトを選択しています。また、タグによっては、抗体反応で内在性のタンパクとクロスリンクすることもあるため、事前に調べておくことはします。
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この回答へのお礼

大変参考にさせていただきました.
GFPタグがライブイメージングに使えるのは魅力ですね.
いくつかのタグを使ってみて検討してみようと思います.

お礼日時:2011/05/17 16:25

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