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 小説の映画化、漫画のアニメ化など、ある娯楽作品の原作を
異なるメディアにおいて再現する、あるいは副次的な作品を制作することを
メディアミックスといいますよね。

 今の社会の、なんでもかんでもメディアミックスにしてしまう風潮を
考察、分析、批評あるいは批判している著作を探しています。
新書、エッセイ、論文、なんでもいいので紹介して頂きたいです。

 また、身の周りの、原作に対するメディアミックス作品の在り方に関して、
個人的な考え、意見があれば是非教えてください。
もし必要ならば具体的作品名を挙げて頂いてもかまいませんが、
特定の作品に固執した内容の解答はご遠慮ください。

 できれば、実際に自分が携わった作品がメディアミックス化された、
あるいはなんらかの作品のメディアミックス化に関わったという方の意見もお聞きしたいです。
どうぞよろしくお願いします。

 

A 回答 (3件)

 私がメディアミックスという言葉を聞いたのが「パトレイバー」です。

 OVAから始まり、コミックスも同時に。その後人気が出て、劇場版、テレビシリーズ、OVAとなり、小説も出てきました。
 
 メディアミックスで販売出来るのは余程の人気作品でないと展開は難しいです。また多くの方が色んな形で目にすることもできるので、作品をより理解してもらえるし、別の形での誘導もできます。コミックスの人が小説を読んでみたりと。

 ただ成功するかどうかは別問題ですが。

 バブル期にはいくつかあったように記憶しております。

 一つの販路だけでは残念ながら限界があります。それを超えるための物だと私は思っています。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。

 多様な形式により、多くの人が作品に触れる機会を得られるというのは
メディアミックスの強みだと俺も考えています。

 ご意見はありがたく参考にさせて頂きたいと思います。

お礼日時:2011/05/30 23:15

"なんでもメディアミックスしてしまう風潮"というよりは、そのほうがリスクが少ないと思われるから採られている手法です。



商売において、誰しもあまり冒険はしたくないでしょうから、
あるメディアにおいて人気が出た作品と、まだ人気が出ていない作品、どちらを自分のメディアで商品化しようかと考えたときに、すでに別のところで人気が出ている作品の方が売り上げを見込めるというのは当然の考えです。
もちろん、まだ知られていない作品に対して最初に働きかければ、ヒットしたときの見返りは大きいかもしれませんが、失敗するリスクも大きい。
その危険を冒す――冒険する体力が企業になくなってきているので、安全を求めた結果、ひとつの人気作品に多数のメディアが群がるという図式が昨今目につきやすいのかもしれません。

そして、資金集めの方式としての製作委員会という形がそれを後押ししています。
メディアミックスする場合、一番お金がかかるのが映像作品です。
映像化する際に、ざっくり言ってしまえば「周辺の商品化権をあげるので資金提供をお願いしますね」というのが、製作委員会方式です。

風潮がどうこうではなく、その方式を採ることが今回マッチしているかどうか、という話になるのでしょう。

以前所属していたゲーム会社で、メディアミックスを行いました。
音楽CD(歌、サントラ)、ドラマCD、コミックを展開しましたが、そのときはそれぞれ規模が小さく、各メディアの会社にライセンス料をもらって商品化権を与えるというような形でした。
アニメ化の話も出ましたが単体では収益が見合わず、またタイミングも悪く足並みを揃えられなかったので製作委員会を立ち上げるには至りませんでした。

単体で商品化を進めた場合、それぞれのメディア内での動きしか取れませんが、一本化すれば連動して動くことができ、話題作りなども相乗効果を見込めるなどメリットがあります(もちろんいろいろデメリットもあるでしょうが)。

この回答への補足

 回答ありがとうございます。質問の表現がふさわしくなかったことをお詫びしたいと思います。

  "なんでもかんでもメディアミックスしてしまう風潮"という表現は、"経営面、費用面のリスクを負わないために、メディアミックスのデメリットが軽視されることで、粗悪なメディアミックス作品が乱発される傾向"のことを指そうとしたものです。この表現でも不足かも知れませんが。
 デメリットと言うと、予算の問題から関連作品の品質が悪くなったり、メディア規格上の都合から、過度の省略で原作を知らなければ理解できない内容、原作とズレた内容の作品になったり、他には著作権管理の問題が出てきたり、とかでしょうか。

 修正の文章を読んでわかるとおり、完全に私見から来た言い回しだったので、反省しています。

 メディアミックスのメリットは理解しているつもりですし、製作者側の都合があることも納得できます。
 ですが、「せっかくすばらしい原作だったのに、単なる便乗でこんないい加減な内容の副次作品をつくるぐらいなら、メディアミックスなんて企画しなければ良かったんだ」と歯痒い思いをしたことがある人は結構居るのではないでしょうか。俺自身、そういう体験が多いのですが、回答者さんが教えてくださったような製作委員会方式、または出版社やプロダクションなどの事情をまったく知らないので、詳しく知りたいと考えて今回質問をさせて頂きました。
 ですので、回答者さんのメディアミックスに携わったという経験談は大変参考になりました。丁寧に回答頂き本当にありがとうございます。

 最後に、お寄せ頂いた回答に対する応答と、質問自体の補足を一緒くたにしている事をお許しください。今後回答して頂く方には、質問と合わせて、こちらの補足を踏まえた回答を頂けるとありがたいです。よろしくお願いします。

 

補足日時:2011/05/31 00:54
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この回答へのお礼

 今更ですが、この度ようやく質問を打ち切りましたので、補足だけになっていたところ改めてお礼させていただきます。ありがとうございました。

お礼日時:2011/07/30 01:11

 メディアミックスはずいぶん昔からおこなわれています。

白黒時代の漫画をカラー映画にしたり、白黒テレビで放送したり、CMに使われたりなど、多方面で利用されているもので、昔は動画化とか、映画化と呼ばれていたのを英語に直しただけでしょう。

 現在のメディアミックスは、小説から漫画、テレビアニメ、アニメ映画、DVDアニメ、インターネットでの動画再生、さらにはテレビゲーム、果ては電子書籍など、マスメディアの領域を超えてパソコンや映像関連機器、ゲーム機など、全てに応用されるようになった為、単なる動画化や映画化という呼び名では対応出来なくなって、メディアミックスという呼び名を使うようになったのだと思われます。

 すでに放送や出版が衰退し、ペーパーレス社会が目前に迫っている状況下にある時代ですから、人気があるうちにメディアミックスを進めないと利益が割り出せないのではないでしょうか。

 メディアミックスの対比語としてあるのはマルチメディアですが、これはパソコンで文章・絵・写真・映像・3DCG・ゲームなどの全てのメディア表現を実現する技術で、すでに10年以上前から実現しているものですが、マルチメディア化が進んだ結果、従来の出版や放送が衰退を始め、利益を出す為に短期間にメディアミックスを進めないとブームが終わってしまう結果になっているのではないかと思います。

 パソコンやDVDが無かった昔は、漫画が始まってから何年も過ぎてから動画やテレビアニメが製作されるほど、出版の利益が最優先だった時代が続いていましたが、今は出版よりも映像の方で利益を出すのが先になっているのかもしれませんね。

 メディアミックスと言いますが、出版から映像という路線から、最初から映像として製作するのも可能な時代になりつつあります。技術革新が進んだからですが、個人でアニメやゲームを作る場合は出版を飛び越えてインターネットで配信出来ますから、こちらの方が多いのではないでしょうか。

 メディアミックスは出版と放送の相乗効果を狙って始まったようですが、現在ではメディアミックスが進むに連れて、出版・テレビ放送・映画・DVD・ゲームなどで市場が求めるものが違うせいか、作品自体がメディアが変わると大きく変質してしまい、ファン層の期待を裏切る結果になっているようです。

 これは小説の映画化などでも多かった問題ですが、今では全てのメディアで起こる現象になっているようで、メディアミックスが進むほど作品の面白さが無くなる現象も起こっているようです。1つのヒット作品による寡占化も大きいように感じます。

 メディアミックスに関しては以下のリンクを参照してください。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%87% …
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。質問の打ち切りを延ばしていた甲斐がありました。

 やはり「短期間で利益を上げようとする」という傾向が強いのですね。最近は、作品が単なる「消費されるもの」として扱われるような印象を受けることが多く残念に思います。原作製作者の納得がいく形で企画されているものならまだ構わない(仕方ない)とも思いますが。

 「個人の作品のネット配信」「ヒット作品の寡占化」など、自分では気づかなかった点にも触れていただき、大変参考になりました。今後自分でもメディアミックスに関して勉強していきたいと考えています。ありがとうございました。

 

 

 

お礼日時:2011/07/30 01:07

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