日本がハングルを作った？

Question

次の説は本当でしょうか。
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朝鮮王朝と朝鮮庶民は全く別物で、日本が統治するまで庶民は文字を持っていなかった。
日本がハングルを作ってハングルを広めたから朝鮮は発展したんだ。それまではケガイの地で、麻薬が横行し、ひどい国だったんだ。
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tyr134 · Accepted Answer

いいえ、事実に反しています。

ハングルを作ったのは、李氏朝鮮（朝鮮王朝）の第4代国王世宗の命令で作られたモノです。
それまでの朝鮮半島は、日本と同じように中国から入ってきた漢字を仮名文字のようにして音・意味を暗示的に示し使われていました。
文治主義を推し進めていた世宗は、学者らを宮中に集めて学術研究を行わせたりしてました。
その中の一つが、独自の文字である「ハングル」を作ることでした。
「漢字」というのは難しく庶民が気軽に学べないことを鑑みた政策だったとされています。
つまり、ある程度上流階級の婦女子が、小説や本を読むことを楽しめるように作られた文字です。
それ故、編纂後、仏典・儒学書・詩歌・小説などで多く使われています。
また、書簡などでも「ハングル」が使わることもあったようです。
しかし一方で、政治・行政では長らく漢字が使われてきたこともあり、目的も上記の通りなので、それまで通り漢字（漢文）が利用されていきます。

蛇足ですが、当時はそれらの文字は「ハングル」とは呼ばれていませんでした
「ハングル」の名が初めて出てくるのは意外と新しく1900年代初頭に「ハングル社」という雑誌社が『ハングル』という雑誌を刊行してからだとされています。

＞朝鮮王朝と朝鮮庶民は全く別物で

まぁ、支配層と被支配層の間に格差が生まれるのは古今東西同じですね。
日本だって江戸時代に寺小屋制度が出来るまでは、庶民の識字率は低かったでしょうね（とはいえ、近代以前の識字率なんて計れませんけどね。）

＞日本が統治するまで庶民は文字を持っていなかった。
＞日本がハングルを作ってハングルを広めたから朝鮮は発展したんだ。

これもウソです。
まず、上記の説明にあるとおりハングルを作ったのは李氏朝鮮の学者達です。
次に、ハングルは支配層には広がりませんでしたが、文化面では普及していました。
日本で言えば、平仮名が紫式部などの女性が使う文字だったのと同じようなモノですね。
次に、ハングルを広めたのも李氏朝鮮です。
ただ、日本統治時代に日本は義務教育の科目の一つに「日本語」と共に「ハングル」も加えていました。
戦争が始まってくると、徐々に差別意識というか同化政策的な意味合いで「日本語」は必須、「ハングル」は選択、末期には廃止（まで行ったかはちょっと記憶が曖昧ですが）と、「ハングル教育」は後退していくこととなります。
最後の「発展したんだ」は、全く因果関係が解らないので空論だと思われます。
というのも、統治時代は漢字、ハングル、平仮名、カタカナと色んな文字が雑然と使われており、「ハングルのみ」になったのは戦後に大韓民国が建国されたときに出された『ハングル専用に関する法律』が取られてからとなります。（これによって、公文書ではハングルしか使えなくなった）

＞それまではケガイの地で、麻薬が横行し、ひどい国だったんだ。

まぁ、どんな民族も「自分が中心」という考えをもってますからね
古代ギリシア人も「バルバロイ」って差別してましたし、ローマ人も然り、西洋人も然りですね。
麻薬が横行していたかどうかは、無知なので解りませんが、中国がアヘンで汚染されてた事を考えると、中国経由で入ってきてたかも知れませんね。
日本も同じですけど。

ではでは、参考になれば幸いです