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福島原発の排気管の近くで10シーベルトという放射能が計測されたことが報道されています。

福島原発のような沸騰水型原子炉では、(メルトダウン時ではなく)定格出力運転時の圧力容器内の空気に含まれる放射能の強さはどのくらいなのでしょうか。

東京電力のホームページ(http://www.tepco.co.jp/fukushima1-np/monitoring/ …)に「タービン」と「復水器」が示されていますが、上記の「定格出力運転時の圧力容器内の空気に含まれる放射能」は、この図の「タービン」と「復水器」の位置における水蒸気に含まれる放射能とほぼ同一と思います。

よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

ちょっと遅い回答ですが、元職として解る範囲で。



今回の事象に関してのことでしょうから、以下のURLを参照されるのがよろしいかと思います。
http://atmc.jp/plant/rad/?n=1

もちろん、運転中(臨界状態)における放射線量はこれより遥かに高い値です。


>東京電力のホームページ
  (中略)
>「復水器」の位置における水蒸気に含まれる放射能とほぼ同一と思います。

概略としてはそう考えられて良いかと思いますが、厳密に考えると少し異なります。


運転中の原子炉圧力容器内部には空気は存在しません。
火力発電のボイラでも同じですが、タービン駆動用の蒸気を発生させる蒸気発生装置(ボイラ、原子炉圧力容器)は、熱を加えている指意味は内部は蒸気及び水で満たされており、空気は全て外部に排出されます。
(主に復水器及びその周辺にある機器類を使って系外に排出します。)

となると、炉内の気体は全て蒸気であり、蒸気(湿り蒸気)に含まれる物質もしくは蒸気と共存できる物質だけが排気管に到達し、そこから大気に放出されることで系外で放射線として検知されるわけです。(そのために一部の物質等は通常ならば外に出ることは有りません。水及び蒸気がある種のシーリング材の役目を果たしている訳です。)

ところが現在は圧力容器も度々大気に開放されており、かつ脱気を行っていない冷却水を大量に投入していますから、炉内には水蒸気と空気(主に酸素?)が共存しており、かつ大量投入による圧力逃がしの影響が排気管にも及んでいる可能性はありますから、通常時(通常の停止時、通常の運転時)よりも高いレベルの放射線が検知される可能性はあります。

また、排気管系統も通常とは違う状態になっている可能性もあります。
通常の(健全な)系統であれば、排気口前にフィルターが設置されており、排気中の放射性物質は基準値以内になるように除染されるのですが、原子炉建屋が破壊された際にこの系統にも被害が及んでいる可能性は高く(報道映像で見る限りは根本から破壊されている様子。)、現在はフィルターが無い状態で排出されているとも考えられます。

これらのことから、現在の値と通常時の値は単純に比較検討できない可能性が高いです。
(絶対値として現在○○放出されているという理解に留める方が正しいであろうということです。)

この回答への補足

回答は頂けないものと諦めていました。
ありがとうございます。
また、大変詳しくお教えいただきよく分かりました。

頂いた回答に関連して、少しだけお聞きしてもいいでしょうか。

(1)
お教えのサイトにはD/Wとあるので、これは格納容器内の放射能ですよね。そうだとすると、最初の質問で尋ねました「圧力容器内の空気に含まれる放射能」は、これよりはるかに高い値ですよね。圧力容器内の放射能はどのくらいなのでしょうか。バックデータはなくても構わないので、大体これくらいという数を御存知であればお教えいただけないでしょうか。

(2)
「もちろん、運転中(臨界状態)における放射線量はこれより遥かに高い値です。」とのことですがどのくらい高いのでしょうか。バックデータはなくても構わないので、大体これくらいという数を御存知であればお教えいただけないでしょうか。

(3)
御回答に「指意味」とありますが、これは何でしょうか。

よろしくお願いします。

補足日時:2011/08/27 17:56
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この回答へのお礼

御礼が遅くなり申し訳ありません。
有り難うございました。

お礼日時:2011/09/09 09:43

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