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内藤義英(内藤政栄)(1655-1733)の俳号の露沾をロセンとよむ根拠は何でしょうか?
沾をセンとよむ根拠を知りたいとおもっています。彼の俳号を芭蕉の「はせを」のように
かな表記したものが残っているとか、何か根拠になるものを教えていただけると嬉しいです。

ちなみに沾の音読みは、「テン」とか「チョウ」だそうで、
旧かなで、「てむ」「てふ」と表記されるのでしょう。

A 回答 (5件)

    #1です。

訂正です。

    字がないままに董と書きましたが、正しくは董同+(左側が龠、右側が禾の漢字)です。
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    #1です。

補足です。

>>「tiam のような中古音を経てい」るというご説明は、私には、よくのみこめなかったのですが、ウィキで「音読み」を調べてみて、少しずつわかってきたような気がします。ありがとうございました。

    董『上古音韵表稿』の第20.1表に中国上古音の「沾」の再構音が平声の t'iam (aが、逆 a)、中国中古音の再構音は t'iem となっています。「tiam のような中古音を経てい」ると言うのは藤堂明保『漢字語源辞典』によったものです。

    「沾」には、もう一つ発音がありまして中国上古音で平声の tiam (i は、 i の下に半月形のの記号があり、a は逆 a)となっています。

    いずれも頭子音は t’と t の差こそあれ s に発展するものではないため、#1に僕の考えを述べました。

    お調べで「占」を音符と考える見方が中国にもあった(『集韻』ともなれば11世紀で時代も下りますので)ということで、間違えたのでな日本では無いらしいと言うことで一件落着ですね。
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素人です。



私は昭和39年3月15日発行の「旺文社 漢和辞典」を持っているのですが、これで「沾」を引いてみると、
解字として、「水と、音を表し同時におく意を示す占(セン)とからなり、露のおく意で‘雨冠に沾(テン)’の原字。ひいてうるおす意」とありました。

読み方は、(1)テン、(2)セン となっています。
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この回答へのお礼

典拠が明記された丁寧なご回答ありがとうございました。

コンピューターで、手書き認識で字を入力していたところ、「セン」のよみ候補がなく、学研の『漢字源』を引いて確かめようとしたら、そこでも「セン」のよみがみあたらず、「つくり」の「占」が「セン」とよむから、本来の音と異なるよみが定着したのでは、と思いついて、その場で質問しました。

今後は、辞書を複数引いてみることにします。

お礼日時:2012/01/12 14:27

少なくとも、水や露にうるおう意味については字音「セン」が使われているようですから、「ロセン」は無理のない読み方となるようです。



沾 [1]テン (1)ます(益)そえる(添)(2)川の名。 [2]セン (1)うるおう。ひたす。ぬれる。(2)みる。うかがう
(「「漢和中辞典」角川書店)
沾 [1]テン (1)ます(益)そえる(添)。(2)みる。うかがう(3)川の名。 [2]セン (1)あふれる(溢)(2)うるおう。うるおす。ぬれる。
(「漢語林」大修館書店)
沾 [1]テン 川の名、ます(益)、そえる(添)。 [2]テン・セン うるおう(霑に通ず)。ひたす。ぬる。 [3]テン・デン 川の名、 縣の名。 [4]テフ・セン 喜ぶ、軽薄。
(「大字典」講談社)

ただし、「大辭典」(平凡社)では内藤露沾は「ナイトーロテン」として立項されています。
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この回答へのお礼

冒頭2行の適切なご回答と、詳しい典拠つきの丁寧なご回答ありがとうございました。

コンピューターで、手書き認識で字を入力していたところ、「セン」のよみ候補がなく、学研の『漢字源』を引いて確かめようとしたら、そこでも「セン」のよみがみあたらず、「つくり」の「占」が「セン」とよむから、本来の音と異なるよみが定着したのでは、と思いついて、その場で質問しました。

今後は、辞書を複数引いてみることにします。

お礼日時:2012/01/12 14:24

    「沾」は tiam のような中古音を経ていますから、質問者さんのおっしゃる通り「テン」ひとつが正しいとばかり思っていました、



   同類の「添」「霑」なども「テン」だけです。

   従って長沢規矩也編著『三省堂漢和辞典』第三版に「テン」と並んで「セン」もあるのには驚きました。もとは右側の「占」が「セン」という音符と誤解したためではないでしょうか。

    卷帙これがために沾濡す、は「てんじゅ」と読んだ記憶があります。

この回答への補足

わたくしも、沾の字について、辞書をいろいろと調べてみました。
諸橋轍次『大漢和辞典』大修館と、『大字源』角川書店です。

諸橋轍次『大漢和辞典』大修館には、
1 テン〔集韻〕他兼切 2 セン〔集韻〕之廉切chan1 
3 テン〔集韻〕都念切 4 テフ〔集韻〕的協切とあり、ました。

『大字源』角川書店には、
1 セン(慣)テン(漢呉)テン(漢)〔張廉切〕zha-n〔他兼切〕〔都念切〕
2 セン(漢)チョウ(テフ)(漢呉)〔之廉切〕cha-n〔的協切〕とあり、
解字では、意符の水と音符の占セン・テンとからなる形声文字としています。


諸橋轍次『大漢和辞典』大修館には、
1と2の音韻の記号なのか、監の字に似た字で、臣とノと一と鹵と皿で構成された字を正方形でかこって、正方形の頂点を時計回りに2時、4時、8時、10時として、8時に○印があります。


『大字源』角川書店には、用例の6番目に【沾濡】をあげて、センジュとテンジュと両様にふってあります。諸橋轍次『大漢和辞典』大修館の用例の23番目に【沾濡】をあげて、センジュとふってあります。No1様の文例とは異なりますが、
つぎの2つがありました。
 揚雄『長楊賦』普天所覆、莫不沾濡
 白虎通『五行』陰化沾濡任生木

用例の1~11、13~15、17~18、20~21、23~24、28~31、33、35~38はセンと、
12、16、19、22、25~27、32、34、39~40はchan1と、
35はテフと、41~43はテンとふってありました。

ちなみに41は【沾補】テンポで、42~43は新羅第12代の王の名【沾解王】テンカイワウ【沾解尼師今】テンカイニシキン、35は【沾沾】テフテフとセンセンの両様にふってありました。

補足日時:2012/01/15 11:58
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この回答へのお礼

丁寧なご回答を、ありがとうございました。「tiam のような中古音を経てい」るというご説明は、私には、よくのみこめなかったのですが、ウィキで「音読み」を調べてみて、少しずつわかってきたような気がします。ありがとうございました。

コンピューターで、手書き認識で字を入力していたところ、「セン」のよみ候補がなく、学研の『漢字源』を引いて確かめようとしたら、そこでも「セン」のよみがみあたらず、「つくり」の「占」が「セン」とよむから、本来の音と異なるよみが定着したのでは、と思いついて、その場で質問しました。

今後は、辞書を複数引いてみることにします。

お礼日時:2012/01/12 14:18

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