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推進派の方々からは新エネルギーの可能性を示す文献や論文が多数発表されていて、それを見る限り、今後の新エネルギー導入について大きな期待が持てると思うのですが、
資源エネルギー庁発表による新エネルギー供給割合は、エネルギー全体の供給量に対して1.2%(2000年度実績)と1%台で停滞していて、2010年度での新エネルギー等への依存率は3%程度に留まっています。

なぜ政府は、新エネルギーを大々的に導入しないのでしょうか??『新エネルギー利用等の促進に関する基本方針』が改正されたと言う事は、まだ新エネルギー導入は可能だという事ですよね??なにか問題でもあるのでしょうか??

A 回答 (3件)

最大の理由は需要に対しての信頼性の問題と思われます。


電力会社は供給義務が科せられています。したがって確実な供給を第一に考えます。ですから風まかせの風力発電や天候次第で発電量が変る太陽光発電は避けたいと考えるのは、ごく自然の考えですね。
電力会社だって企業ですから儲けてナンボなわけですよ。
今までは国に規制されていた電力産業ですから仕方なく(国の圧力で)再生可能エネルギーを扱っていたのではないでしょうか?今後、電力が完全自由化になればますます資本主義の原理が適用されますから、自然エネルギーは先細ると私は考えます。もちろんNPOや地域おこしの自治体が発電会社を立ち上げたりする事も可能ですが、設備償却のために高い電気料金になると思います。一体、誰が買うのでしょうか?(ここで言う誰かとは、特定の市民団体や環境団体ではなく一般的な多数を占める消費者の事を指します。)
誰だって、安い電気を買いますよね?これは有機栽培の野菜が良いとは思いながら、現実は農薬を使っているかもしれない輸入野菜を買ってしまう消費行動と同じです。これでは将来、電源が選択出来るような状況になったとしても、やはり主流派にはなれません。残念ながら、やっぱり安い原子力や火力が当分主役の座についていると思います。
尚、政権交代があったとしても、資本主義を基本とする政策を続ける限り、再生可能エネルギーは革新的な技術開発が無い限り普及しないでしょう。(そもそも自民党以外に政権を担当できる政党はどこなのか疑問なのですが…)

では、話題の燃料電池はどうか?
初期投資コストが高い点、燃料が天然ガスを使っている点、この二点がネックとなるでしょう。
ご存知のように燃料電池は直流で電気を取り出すので、DC-AC変換器が必要となります。また副産物として熱水が出ますから、有効活用のためのインフラが必要ですね。燃料電池が安くなったとしても、やれ温水配管だ、やれDC-AC変換器だ、と追加投資が必要でしょう。今後、燃料電池がどれだけ安くなるかが大きな要素となりそうですが、設置場所の問題からもまずは一戸建て住宅に住む人達からでしょうか。
天然ガスの価格が高くなれば、燃料電池をやめて地域の電力会社から買電すればいいわけですからね。

とにかく電力の完全自由化となれば、最終的に安くて良いものが残るのは自明ですから、その時が楽しみです。
で、質問の回答です。
なぜ政府は、新エネルギーを大々的に導入しないのでしょうか?
大々的に導入すると、信頼性を保つために、電気料金が高くなるからです。
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2003年4月から施行されたRPS法では、電力会社などに一定割合の新エネ調達を義務づけており、その支援策として、新エネ発電設備を導入する際に費用の1/3を補助する「新エネルギー事業者支援対策事業」ということも行っています。



その目標(義務)量は2010年までに段階的に引き上げていっての122億kwh(年間)であり、新エネ発電設備設置者からの買電単価もそれほど高くないなど、ご指摘のように生ぬるい政策であるかもわかりません。

ただ、まだ始まったばかりの施策です。太陽光、風力などの新エネ発電は出力が不規則に変化したり、遠隔地に設置される配電系統など技術的な問題も抱えており、基盤整備もまだまだです。

何年か前までは電気といえば電力会社の独占であったことを思えば、先は暗くないと考えます。
ここしばらくは注目して見守り、将来に期待してもよいのではないでしょうか。
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政府が,大々的に新エネルギーに打って出れないのは,原発の問題だとおもいますよ。



原発は,利権の塊ですからね。原発を国策としてきた手前,原発はやめて,太陽光発電や風力発電を国策になんていえないよっていうのがホンネではないかなぁと思います。

LCAの観点からいうと,風力発電は,地球にやさしいが,太陽光発電は,発電はいいが装置を製造するときにエネルギーを消費するので,あまりよくないらしい,と聞きました。

まぁ,原発推進派には,そんなことをたてにとって抵抗勢力となっているのだと思います。

新エネルギーを推進するぞ!という政党公約を掲げている政党が政権をとれば,時代は,ぐぐっと新エネルギーにシフトしそう。

わたしは,大阪ガスや東京ガスが2005年に製品化しようとしている家庭での燃料電池発電の導入を検討しています。といっても,2005年,すぐに飛びつくってことはしないでしょうけど。
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