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ナイロンの成形品が、吸水したら強度が低下する要因は何なのでしょうか?

成形時ならば、吸水しているナイロンペレットを成形すると加水分解によって分子量が
低下して強度低下の要因となるようですが、同じなのでしょうか?

A 回答 (1件)

ナイロンが吸水した場合、確かに引張強さや曲げ強さ、弾性率は、数字上、小さくなりますので低下と言えるかもしれませんが、逆に吸水により衝撃強さ(IZODやシャルピー等)は、向上することも承知置きください。



成形品が、通常の雰囲気下で置かれて加水分解することは無いと考えてよいです。
では、何故?となりますが、ナイロンのカタログ等を見られた場合、通常その物性は、絶乾時のものと、数%の吸水時のものが併記されているはずです。
その理由は、ナイロンは、アミド結合があり、吸水しやすく、その吸水により分子鎖が動きやすくなるためです。物性変化の理由もここに起因します。
単にナイロンとされていますが、6ナイロンでは吸水がよりしやすいために吸水による物性変化が大きいですし、例えば12ナイロンでは吸水が小さいために、吸水による物性変化が小さいです。
また、吸水による顕著な変化としてTgが変化します。予想がつくと思いますが、吸水によりTgが低下します。この変化が、物性に大きく影響していることは、説明はもう要らないですよね。
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