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セゴビア編の20のエチュード、各曲の練習課題を知りたいです。
 
あと、冒頭のセゴビアの言葉で、「一生懸命練習したならば、楽器の支配者になれる」とありました。
 
20曲全てこなせれば、技術的にかなり上達したと考えてよいのでしょうか?

A 回答 (1件)

>セゴビア編の20のエチュード、各曲の練習課題を知りたいです。


セゴヴィア編ソルのエチュードに選ばれている曲はどれも音楽的によくできており、指のメカニカルな技巧練習をしながら音楽性を高めるという「感性の練習曲集」とも言えます。
ソルの練習曲集は、ショパンの書いた練習曲と同じく「練習曲形式」とも言えるもので、ある程度規則的な指の動きを保ちながら高い音楽性を表現していこうとするもので、単にメカニカルに指の動きの自在性を高めるためだけのものではありません。
音楽性はともかく、指の技巧的な面に目を向けると、各曲の練習課題は以下のようなものと思います。

1.多声部の各声部の横のつながりを保つ(セゴヴィアの運指では、一箇所途切れる部分があることで有名)
2.アルペジオ
3.薬指のメロディーと残りの指によるスタッカートの和音を弾く練習
4.親指によるメロディー
5.「月光」アルペジオの上にメロディーを乗せる
6.「夢」アルペジオ
7.ゆっくりとした三度と三連符
8.左手の拡張と低音ノメロディー
9.ソタッカートで和音を弾く
10.16分音符を正確に弾く
11.下降のリガードの練習
12.三度の連続
13.低音メロディーを美しく
14.メロディーを歌わせながら、和音と低音を弾く
15.装飾音と係留音
16.セーハ
17.アルペジオに乗せる美しいメロディー
18.和音を繋げる
19.セーハを鍛える
20.対位法的作品。各声部を美しく横に繋げる

>20曲全てこなせれば、技術的にかなり上達したと考えてよいのでしょうか?
それは、そのとおりです。全曲をマスターした人はギタリストの仲間入りができますが、なかなか弾けるものではありません。
なんとか弾こうとするのは、やはり各曲の持つ音楽的な魅力「この曲を弾きたい!」というのがモチベーションになるからだと思います。
特に12番以後はどれも難しい曲が続きます。
ただ弾くだけでも難しくて、人前で弾くまで行くのは至難のわざです。
私は一応全部やりましたが(やらされましたが)一番苦しかったのは19番です。
この曲を本来のテンポで二回通して弾ければ一人前と言われますが、無理をすると腱鞘炎になります。
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この回答へのお礼

なるほど、16番はセーハの練習なのですね。

現在、16番まで来ました(もちろん、弾けるわけでなく覚えただけですが)が、終番のセーハが手に負えま

せん。

ですが、弾けるようになりたいですね、音楽的にも。これが、音楽的な魅力なのですね。

丁寧でとても参考になる回答、ありがとうございます。


 

お礼日時:2012/11/03 19:09

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