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区別が分かりません。
どんな思想なのか詳しく教えて下さい。

A 回答 (8件)

 こんばんは。



 マルクスは,歴史は原始共産制→奴隷制→封建制→資本主義→社会主義→共産主義と進むと考えました。
 資本主義と共産主義の過渡期にあたる社会主義とは何かといいますと,この段階ではまだ国家が存在します。資本主義を打倒した労働者階級が,国をおさめるわけです。彼等はいずれ,共産主義移行への準備を進め,私有財産を否定し,生産手段を社会化,国有化します。
 つまり,社会主義と共産主義の違いを簡単に言いますと,社会主義には国家があり,国が経済を運営している。しかし資本主義時代に存在した階級や,労働者への搾取,私有財産などは存在しない。共産主義は,国家がなく,私有財産がなく,階級がなく,搾取のない社会,しかも生産性が極限まで発展している社会と言うことですね。(理論的な話です。実際は崩壊しちゃいましたね。)

この回答への補足

ようは「地位や階級がなく全ての人々が平等に暮らす社会」を目指した最終形態が共産主義なのですか?

補足日時:2004/02/17 22:37
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資本主義的な弱肉強食を繰り返していくと、最終的には最強の大企業1社が残ることになる、それがすなわち「国家」であり、その「国家」という巨大企業で働く労働者が主権を持つ、というのが共産主義ですね。



社会主義は、自由経済も共産主義も否定しません。自由な競争は貧富の差を必然的に生みますよね。平均以上の人たちが薄く広く負担して、極端に貧しい人たちを救おう、というのが社会主義の思想です。

共産主義では、貧富の差がないのが理想になりますので、社会主義的と言えます。

この回答への補足

共産主義の理想は貧しい階級の人等にとってはすばらしい考えだと思いますが、では何故ソ連を初めとする共産圏が崩壊したのですか?

補足日時:2004/02/18 23:03
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社会主義はそういう「仕組み」で、


共産主義は理想などを含めた「考え方」だと思います。
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 #1です。



>ようは「地位や階級がなく全ての人々が平等に暮らす社会」を目指した最終形態が共産主義なのですか?

 そういうことですね。
 共産主義とは,communismの訳語です。これは,私有財産制を全面的に廃止し,生産手段を社会の共有にすることによって経済的平等を図り,人間社会の諸悪を根絶しようと説く思想または運動ですね。机上の空論でしたが……
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No.2です。


マルクスの理論は「自由経済の究極の姿が共産主義」であったわけですが、もし実際に自由経済が爛熟して共産主義に移行したとすれば成功していたかも知れませんね。

しかし、旧ソ連などでは、自由経済のもたらす繁栄を飛び越して共産主義に移行してしまったため、国家全体に富の蓄積がなかったんです。

共産主義は計画経済であり、どうしても生産性の低下というデメリットがあります。このデメリットの方が予想以上に効いてきてしまった、という説が有力だと思います。
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 まず、思想潮流としては、キリスト教博愛主義の一部までも含む多様な思想潮流の総称である「社会主義」思想と、マルクス、エンゲルス、レーニンらに基本的に依拠した理論構築を行ってきた「共産主義」思想にわけられると思います。



 前者の「社会主義」思想は、資本主義社会の問題点を是正し、平等を基礎とした理想的な社会を運動によって作り出そうとするもののなかで、「社会主義」を自称するものがすべて含まれます。このうちの一部は自らを「社会民主主義」と名乗っています。

 これに対し「共産主義」思想は、「社会主義」思想のなかからマルクスに代表される一部の流れが他との違いを強調するようになったことから産まれてきたものです。そうした経緯から、彼らは自分たちの理論を「科学的社会主義」と呼ぶことが定着しています。この思想は、資本主義社会がその発展をつきつめることによって限界に至り、それが変革されて新しい社会が作り出されることは理論的必然であるとし、それを促進しよりよい方向へ進める運動をすすめようとするものです。

 「社会主義」思想と「共産主義」思想は、資本主義を克服することをめざす点では共通していますが、「社会主義」思想の側からは「共産主義」思想が絶対主義的であるとの批判が強く、逆に「共産主義」思想の側からは、「社会主義」思想は観念的・妥協的であるとの批判がありました。

 そして、後者の「共産主義」思想においては「社会主義」<社会>とと「共産主義」<社会>を二段階の発展段階としてとらえる理解が通説であったのは、これまで回答されている通りです。

 注意する必要があるのは、<思想潮流>としては社会主義、共産主義の二つは似て非なるものとして存在していますが、ポスト資本主義<社会>に対する呼称としては、どちらの潮流も「社会主義」という言葉を用いているということです。また、「共産主義」思想潮流が自分たちを「科学的社会主義」と呼んで、他の社会主義思想との区別を強調してきた経緯もあり、より混同しやすくなっています。

 ただ、「共産主義」思想的な政治勢力の一つである日本共産党が先日開いた大会での報告を参照していたところ、同党は新たな見解を示しているようです。同党のマルクス主義理解は、その内容には賛否はあるものの理論的に検討された結果ではあるので、無視はできないように思います。

 そこによると、(1)二段階発展論は、スターリン以降の世界の共産主義運動のなかで定説とされてきた。(2)段階は生産物の分配を基準にしたもので、「能力におうじてはたらき、労働におうじてうけとる」という「第一段階」と、「能力におうじてはたらき、必要におうじてうけとる」という「高い段階」にわけたものであり、第一段階を社会主義<社会>、第二段階を共産主義<社会>としていた。(3)この理解はレーニンのマルクス解釈に基づくものだが、いくつかの点からして正しくない。(4)そもそもマルクス、エンゲルスは「社会主義」「共産主義」という用語を<社会>の呼称として厳密に使い分けていない。ということのようです。
 同党は、この検討の結論から、「社会主義」と「共産主義」という用語を<社会>の段階区分として用いることをやめるとしています。

 なお、世界史上多くの「社会主義」国がありましたが、私の見る限りでは形式的に企業の国有化などを行ったものの、途中から官僚支配に変質したり、権力闘争のなかで理論的に国家像を検討する機会が失われるなどによって、実質的に「社会主義」<社会>を実現した国はないと思います。かつて「社会主義」の経済的成果とされたもののほとんどが、韓国やシンガポールのような「開発独裁」による成果と同種のものであるというのが、マルクス主義の立場に立つ経済学者の一部からも主張されていますが、かなりの程度首肯できるものです。

 余談ですが、私が注目しているのは、日本共産党の見解として、マルクスが社会主義的変革の中心課題として考えたのは「分配」ではなく「生産手段の社会化」にあると指摘しているところです。ご承知のように、これまでの「社会主義」国の多くでは「生産手段の社会化」を国有化または協同化として実施し、「計画経済」として運営した結果、ほとんど失敗しています。しかし、マルクスやエンゲルスは「生産手段の社会化」の具体的なイメージをほとんど描いていません。そもそも、彼らの時代には現代のような多様な所有形態は予想されていなかったと思われます。
 こうした中で、同党は「生産手段の社会化」が単純に「私有財産の否定」であるとする見方を排除し、社会化がどのような形で実現されうるのかを現時点で固定的に予測することはできないという見解を示しています。今日の状況をふまえた「生産手段の社会化」を、今後同党がどのように理論化していくのか、この問題に関心のあるものとしては興味深いものです。

 よけいなこともいろいろ書いてしまいましたが、参考になれば幸いです。


 
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>何故ソ連を初めとする共産圏が崩壊したのですか?



社会主義:「能力におうじてはたらき、労働におうじてうけとる」
共産主義:「能力におうじてはたらき、必要におうじてうけとる」
という博愛の精神に満ちた理想主義ですね。
だから、純粋な若者ほど惹かれる。

問題は、下記2点です
1.人間は、隣人のために汗水たらすより、自分の子供にたらふく食べさせるために、より良く働きます。すなわち、人間の本性(利己心)を無視した、机上の空論。
しかも、各人は自分のために働くのに、結局社会全体の生産性があがって、隣人をも豊かにするのが資本主義です。

2.理想を追求するあまり、目的のためには手段を選ばずということになり、同胞を多数虐殺するような事態を招いてしまいます。(スターリンによる粛清、文化大革命による粛清、ポルポトによる虐殺、戦前の日本共産党による同士の粛清、戦後の日本赤軍のリンチ殺人など)

この回答への補足

「粛清」って何ですか?

補足日時:2004/02/24 23:02
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>「粛清」って何ですか?



検索エンジン( http://www.google.co.jp/ )で
「スターリン 粛清」で検索するとたくさん出てきますよ。

と書いたところで、本当かなと思ってみてみました。
確かにたくさんあって、スターリンと言えば粛清って感じの記述が多いですが、具体的な人数(ころされた人)や、その根拠となる調査の出典などが明記されてるものはすぐには見つかりませんね。

http://www13.ocn.ne.jp/~ussr/page037.html

には「約30年間にも及ぶ長期政権の間に虐殺された人の数は論者によって違いますが、2000万~5000万人といわれています。その行動は後のフルシチョフやゴルバチョフらにより厳しく批判されています。」と書かれてますが、この膨大な数字には私も「本当かなあ?」という感想です。
でも、戦後60万人の旧日本兵をシベリアに抑留して、6万人以上殺した人ですから、かなりのことはやったんだと思います。
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