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この前テレビで、ストラディバリウスのコピーを作る試みをしている職人グループの番組がありました。

かなり良いものができているみたいでした。 現在の巨匠と呼ばれるような方のヴァイオリンは、いくら位で取引されているのでしょうか?

A 回答 (2件)

現代製作家では件のTV番組に出ていたイタリア・クレモナのビソロッティ一家の製作したものと、同じくクレモナに工房を構えるモラッシー親子などの製作したものなどが人気があり現代製作家の双璧でしょう。


ちなみに価格(日本の専門店での販売価格の相場)は概ね250万位から300万位。製作年代によって出来のいいものは330~350万位ではないでしょうか。

参考までにどちらの楽器も実際に弾いたことがありますが、圧倒的にモラッシー(父G・バッタや息子シメオネ)の方が材料・作り・そして音も良いですね。特に息子シメオネの楽器は反応も良く、E線の伸びきった澄んだ高音はあたかもイタリアの明るい空を彷彿とさせていいな!と思いました。
ビソロッティの音はあの番組中でも案内役の女性のヴァイオリニストが彼らの工房で弾いていましたが彼女が弾き終わった後の特にこれといって褒めるでもない素っ気ない態度でお分かりのように音に輝きや魅力が無く、傑出したところのないどちらかというと鈍い感じの音です(あくまで私感)。
まあ、このあたりは好みの分かれるところでしょうが・・・

他にM.イーヴェというまだ比較的若い製作家の楽器は世界中からオーダーがあり、なかなか日本に入ってこないのですが評判が良くて日本のソリスト級の演奏家がCDのレコーディングに用いるほどです。価格も新作楽器ではG・B・モラッシーなどと並び最高ランクでしょうね。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございます。

これほど興味深い回答が得られるとは、思っていませんでした。 ありがとうございます。

正直な感想としては、結構安いんですね。 ストラディバリウスに関しては、制作された数の数倍のヴァイオリンが現存(笑)しているとか、いろいろありますが、本物といってもいいくらいの偽物があるという解釈でいいんでしょうか?

私は、ヴァイオリンをそれほど良く聞く訳ではないのですが、1991年のウィーンフィル演奏会のソリストとして来日したミンツの美音が忘れられません。 モーツァルトの協奏曲5番でした。

日本は、湿気高いので、本当のヴァイオリンは聴けないとか、来日数日の演奏では良いとかいう話を聞いたことがありますが、どうなんでしょう。

お礼日時:2013/11/22 09:51

#1です。



新作(コンテンポラリー)楽器の相場は前回お答えした通りで現代最高のメーカーの作品でも上限は400万位までだと思います。(国産高級車クラス?)

次に、モダン楽器と呼ばれる1800年代後半~1900年代前半のものになると一気に価格は上がり、著名な製作者のものは年々価格は上昇し現在では1000万~2000万はします(高級外車クラス?)。音大生や上級アマチュア演奏者でもこのあたりの楽器を持っている人は結構います。(勿論、プロの大半がこのクラスを使っています)

そして、所謂オールドと呼ばれるストラディバリやガルネリが活躍していた1600年後半~1700年代(或いは1800年前半まで)にかけて作られたイタリア製の著名な製作家の楽器になると価格は一気に上がり最低でも3000万以上で、特にストラディバリウスやガルネリ・デル・ジェス、ガダニーニは今では最低でも億は下りません。

お訊ねの贋作の数ですが、当時から精巧なコピーを作る隠れた名工はいて結構な値段で演奏家や収集家に売っていました。中には本人作よりも出来の良いものを作る人もいたようです。というわけで正真正銘本人作の真作よりもはるかに多い数(推定でも数倍)の贋作楽器が世に中に出回っていると思われます。

欧米の有名な鑑定家は楽器に使用された木材の年代や質、細部の作りや本人ならではの特徴、ニスやラベル等により多角的・慎重に鑑定をおこないます。ストラディバリウスやガルネリウスなどは長年の間に世界中の研究者や学者の見解・資料等からほぼ正確な真贋の鑑定が出来るようですが、中には研究者や専門の鑑定家ですら真贋の判断が難しい楽器もあります(特にガダニーニなど)。
けれど、由緒正しい正真正銘真作の名器というものはなかなか市場には出回らないもので(たまに欧米の有名なオークションに出品される場合もある)、特にヨーロッパの由緒ある元貴族の名家が代々受け継ぎ所有したり、著名な博物館や大富豪のコレクション、歴史的な名演奏家から次の名演奏家(ソリスト)に引き継ぐかたちで渡っていく例が多いようです。わが国でも財団や会社経営者が高額で購入しコンクールで上位の将来有望な若い演奏家に貸与したりしています。

ショロモ・ミンツ・・・私も好きなヴァイオリニストです。安定したテクニックと芳醇な美音に魅了されますね。確か彼が好んで使用した楽器はガダニーニだったと思います・・・
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この回答へのお礼

再度の回答、ありがとうございます。

勉強になりました。

お礼日時:2013/12/01 17:09

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