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いつもお世話になってます。

斎藤茂吉の短歌に、

草づたふ朝の螢よみじかかるわれのいのちを死なしむなゆめ『あらたま』

というものがありますが、
最後の『死なしむなゆめ』の『ゆめ』の意味がよく分りません。

この『ゆめ』はどういう意味なのでしょうか?

ご教示いただければありがたいです。

A 回答 (3件)

昨夜は目を愉しませてくれたこの蛍を、今朝は露を宿した草辺に返すのだ。

短いばかりの命だからと死を早まらせないでおくれよ、決して。そんな願いこそがおまえへの私のありがとうの思いなのだから。

ここでは、あえて次のような分析で解釈してみました。
草づたふ:他動詞ハ行下二終止形…「(渡してやる方に重点をおいて)伝わらせる。」(「古語大辞典」小学館)
みじかかる:短しのカリ活用連体形…短くある
われ:対称。…「(平安末期ころに生じた用法。同等以下の者を親しんで呼ぶのに用いられ、しだいに卑しめていうのにも用いられた)」(「古語大辞典」小学館)
いのちを死なしむな:「命死ぬ 息絶える。死ぬ。「命生く」の対。」(「古語大辞典」小学館)
ゆめ:「【努・努力・勤】(禁止・命令の表現と呼応して)必ず。決して。」(「古語大辞典」小学館)
ゆめ:「【勤・努】[参考]上代では、文末に用いられる例も多い。例「…波立つなゆめ」(万葉集3-246)」(「古語例解辞典」小学館)
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

短歌全体をご解説いただきまして、大変勉強になります ^^

「…波立つなゆめ」など前例もある訳なのですね。

とてもよく理解出来ました。

お礼日時:2014/05/30 22:05

この「ゆめ」は夢ではありません。

漢字は「努」です。

「ゆめゆめ疑うことなかれ」はこの「ゆめ」の繰り返しによる強調です。

漢字では「努努疑うことなかれ」と書きます。

意味は「少しでも」といったところです。

従ってもともとは

「ゆめ死なしむな」

であるところを「ゆめ」を倒置したものです。

国語辞典、漢和辞典で確認してください。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

なるほど!「ゆめゆめ」の「ゆめ」でしたか。

それが倒置されているとは、ちょっと想像がつきませんでした。

わかりやすいご回答感謝しております ^^

お礼日時:2014/05/30 22:03

ゆめとは、決してとか少しもといった意味です。


決して死なせてはならないよ、と解釈してよいかと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
あれ?もうnonameになってしまいましたが ^^;
真っ先のご回答感謝しております ^^

お礼日時:2014/05/30 22:01

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