「ヒッピー」(hippie)
1960年代後半のベトナム反戦運動の中で
既存の制度や慣習や価値観を拒否して脱社会的に生きようとした人々で長髪や派手な服装も特徴。
信念のあるわが道をゆく人たち。
「ジプシー」(Gypsy)
ヨーロッパ、西アジアなど(北アフリカやアメリカも)に分布する放浪する民族のこと。
動物の曲芸や占い、手工業品、音楽などに堪能で「ロマ」とも呼ばれます。
ジプシーは芸達者な彷徨える人たち。
ということは理解できたのですが、時代背景は別として、自由に生きるという意味において両者は似ている思うのですが、似ていると言ってはいけないものなのでしょうか?
だおなたかアドバイスお願いしますm(_ _ *)m
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
ヒッピーは、ベトナム戦争でどんどん友人が戦死したり、精神的に崩壊した状態でアメリカに戻ってきているような時代に、「これがヒトのあるべき姿なのか?」という疑問から現在の風習をいったん忘れ去るという退廃的な方向に生活を変えて、共同生活・特定のパートナーを持たない生活・大麻(マリファナ)の使用などをしながら、歌いながら平和な世界であれ!と暮らしていた人々です。
ファッションとしてはジョン・レノン&オノ・ヨーコが都会でのヒッピースタイルですが、ディープな人々は人里離れた荒野で閉じた共同生活を始めるようになります。一方、ジプシーは、特定した土地に居住できない人々であり、城塞化していた各都市(ブルグ)の住民として物理的にも制度的にも保護されることなく、仕方なく旅芸人や富山の薬売り・京都の大原女のように行商をして、いつか自分が永住できる地を求めながらさまよい続けた人々です。
これは、ヒッピーが制度による保護を放棄して新天地を築く方向であるのに対し、ジプシーは制度による保護を得られぬまま新天地を求めるのみ、という大きな出発点の違いがあります。
シプシー・キングスの音がなぜあの哀愁を帯びるのか、イマジン時代のジョン・レノンの曲がなぜあれだけ理想を語ったのか、それを確認されてから、もう一度照らし合わせると良いかと思います。
No.4
- 回答日時:
ヒッピーが破綻した事をお忘れなく。
堕落の方向に走りすぎたりしましたし、高潔な理念が物質面では生かされなかったです。ジプシーやヒッピーのファッションの
雰囲気だけ楽しみたいのであれば、
日本の中だけでまねる等ならば問題ないと思いますが、
海外に行くときには、その事に関する言動がどんな危険を招く可能性があるのか調べたほうが良いです。
事情をふまえた言動をしないと、危険にさらされます。
実際は、問題を抱えているし、良い面ばかりではない事をお忘れなく。
No.3
- 回答日時:
>似ていると言ってはいけないものなのでしょうか?
別にいけなくはありませんが、基本的に違います。
>信念のあるわが道をゆく人たち。
単なる伝説です。
ベトナム帰還兵というのは、人殺しをしてきた連中で精神に異常をきたしている、という根も葉もない風評で働き口がありませんでした。
戦死した米軍兵士の総数は56555 名で、その6 割近くの33091 名が19歳から21 歳の兵士であったされています。
当時のアメリカの徴兵制は複雑で、実際に一兵卒として戦場へ送られたのは、兵になる以外に生活費を得る手段がなかった若者が主体でした。
第二次世界大戦の頃とも現在ともは全く違う状態でした。
反戦フォークを歌って議論していたのは、裕福な家庭の高校生や大学生達でした。
文字通り命がけで帰ってきても、働く場所もなく受け入れてくれる仲間もいませんでした。
怒った彼らは集団で勲章をホワイトハウスの庭へ柵越しに投げ返しました。
既存の社会秩序には強い不信感を持っていて、社会に背を向けて生きていました。
お互いの仲間意識は強く、彼ら同士で助け合いながら生きていました。
アメリカは広い国ですから彼らは放浪する際の移動にバイクを使いました。
ドロップアウトして麻薬に逃避する連中もいましたが、大多数は犯罪を犯すようなことはしませんでした。
彼らの心情に共鳴する裕福な若者も多く行動をともにする若者も多数いました。
このような生き方をしていた若者がヒッピーと呼ばれた若者たちです。
平和で命の心配もない世界で、自由だの主義だのといっている現代のノマドなどとは基本的に違います。
蛇足
わずかな休暇を日本で過ごし、又戦場へ帰っていって、二度と再び戻ってこなかった兵士も多数にいます。
米軍基地のある町は、この休暇兵でにぎわっていました。
襤褸切れのようになった遺体を洗浄して縫合してアメリカへ送り返す作業は日本の国内で行われていて、日本人も働いていました。
ベトナム戦争が日本とは無縁な戦争ではなかったということをお含みおき下さい。
No.2
- 回答日時:
べつにジプシーは自由に生きているわけじゃないですよ。
元々遊牧民だったり、ようするに土地が持てないという事ですから。芸で身を立てるのも、放浪の旅ではそれしか手立てがないからです。ヒッピーも実際に反戦のために・・というのとは違う気がします。たまたま時代背景によって反戦思想が広まったというだけで、反社会的な考えはありましたが、そのためになったわけではないと思います。反抗期と言った方が合ってると思います。
私もベルボトムジーンズ履いて、肩まで髪を伸ばして、新宿の駅前や日比谷の公園に寝泊りしたり、オールナイトでコンサート行ったりしてましたけどね。
反戦運動にはちょっと若かったからデモには参加できたけど活動はさほど出来なかった。
でも、活動しながら今ではすっかり体制側に染まりきってるニュースキャスターや三文批評家や官僚にはなりたくありませんね。
思想がどうのこうのというのは、こういう輩が自己弁護のために言ってる後付けの理屈ですよ。
まるで「イチゴ白書をもう一度」のモデルみたいに、今では地位を得て過去の自分を正当化して、今の自分を守ろうとする権威主義者というところです。
或いは経験もせずに机上の論理で分析して自己満足している研究者というところでしょう。
回答、ありがとうございます!
>でも、活動しながら今ではすっかり体制側に染まりきってるニュースキャスターや三文批評家や官僚にはなりたくありませんね。
その通りだと思います。
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