No.4ベストアンサー
- 回答日時:
引火点、着火点の意味だけでなく、その理由も知っておく必要があります。
科学は知識ではない、なぜ燃焼が起きるのかという仕組みがあって、その結果として引火点・着火点にたどり着くのですよ。燃焼とは、熱や光を発する激しい化学反応でしたね。また化学反応は
__/\
反応物 \___生成物
と反応前後でエネルギー格差があり、それが熱や光として放出される。
反応させるためには峠を越えなければならない。
生成する熱が、反応物に峠を越させるために十分あると連鎖的に反応が進む。
触媒は峠を低くする。
燃焼には、可燃物・酸素(酸化剤)が必要である。
燃焼するためには酸素と可燃物が一定範囲内の割合で混合される必要がある。
その知識の上に、引火点とは蒸気圧が可燃範囲にあり、かつ反応物の温度が高く、いったん外部からの火で峠を越すと自身の発する熱で連鎖反応が起きる温度。着火点は外部からの熱の供給が必要なく峠を越す温度でした。
その理解がなく、引火点着火点を知識としてしか知らないと、知識が役に立たない。
引火点以上であっても【着火点未満】でしたら、外部から着火されない限り自分から燃焼を始める事はありません。着火点を越すと燃焼を始めます。
>ヒーターはA液中にあり、酸素がないので燃えたり、爆発したりしないように思うのですが
着火点をこせば、その液体が空気と接触すれば、火種がなくても発火します。
引火点を越すと漏れた蒸気が静電気などの点火源に触れると引火します。
ヒーターが液中にあるか否かは関係ないです。その液体の温度が問題です。また着火点の情報がないので判断できません
いずれにしても危険な作業であることに変わりません。すべての機器は接地しておくこと。静電気を発生させる衣類などを使用しないこと。室内を強制換気して爆発限界に達しない濃度を保つこと・・。
常温でのガソリンやアルコール、トルエンなどを扱うと同等以上の体制が必要になるでしょう。
この回答への補足
回答ありがとうございます。
すみません。補足です。
この液はDMSO(ジメチルスルホキシド)で、自然発火温度は215℃です。
引火点は89-95℃です。
この液体をヒーターで80℃にするのですが、
ヒーターは液中に投げ込んでいます。ヒーターの表面温度は150℃。
気にしているのは、温調中の液は80℃±2℃程度で安定していますが
ヒーターの発熱部に接触している液は局所的ですが、引火点を超えています。
液中のヒーターの発熱部が火種となって、局所的に引火点を超えているヒーター周りの
液とで、燃えたり、爆発しないか、心配なのです。
ORUKA1951さんの回答であれば、引火点でガス化したこの液が酸素と混合し、なおかつ
火種があれば、爆発や燃焼を起こす可能性があるとの理解でよいですよね?
液中のヒーター温度とヒーターに接触している液の温度は、やはり液中の事で、酸素などがないので
爆発や燃焼を起こす条件はないとの判断で。。。
ORUKA1951 様
ご多忙の中、非常に有意義な回答ありがとうございます。
非常に感謝しております。
この実験は半導体製造工程の新しいプロセスの検討です。
ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
すでにコメントがあるように、引火点とは、その温度以上で自己発火するわけではなく、近くに着火源(炎に限らず、火花・静電気なども)があると火がつくようになるよ、という温度です。
ですから、心配すべきは、中にあるヒーターによって自己発火する発火点に至ることよりも、そんな温調をしたA液の近くで火花でも飛んだら、A液は酸素たっぷりの液面から燃え上がるよ、ということです。
そもそもの実験条件を、溶媒の選択や温度条件の設定から考え直してください。
No.2
- 回答日時:
引火点とは液体にマッチの火のような、点火源を近づけると燃え出す温度の事を言います。
なので点火源を近づけなければ燃える事はありません。
温度によって自然に発火する温度の事は発火点といい、この温度を超えると燃えだす危険が出て来ます。
爆発に関しては、実験の状態がわからないので何とも言えませんが、温度を上げるという事は圧力もあがるという事ですので、密閉状態で圧力をあげると当然爆発します。
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