No.2ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは
難しい質問ですね。まず、戦国時代の始まりがいつなのか、きっかけはどの事柄なのかは、諸説があり、決着が付いていません。主要な説を上げると次のようになります。
1、享徳の乱。1454~
2、応仁の乱。1467~
3、北條早雲の伊豆進入。1492?
4、明応の政変。1493
1については、永享11(1439)年に関東公方の足利持氏は、幕府に近い関東管領上杉憲実と対立し、京都の幕府に対して挙兵し、敗れて自害した永享の乱後、関東公方は置かれませんでした。しかし、幕府は宝徳元(1449)年に信濃にいた持氏の子の成氏を、関東公方として鎌倉に下向させた。憲実の子の上杉憲忠が関東管領に就任したが、公方、管領両者は党派を形成し、対立を深めます。享徳3(1454)年の年末に、成氏は鎌倉府で憲忠を謀殺し、ここに享徳の乱が勃発します。上杉の家宰であった長尾景仲を中心に反成氏派が形成され、翌年に武蔵国の分倍河原の戦いで成氏軍と戦いますが、敗れて逼塞します。勝利した成氏は、関東各地を転戦する間に、長尾景仲の要請による幕府の命令で出兵した駿河守護今川範忠により鎌倉を占領され、下総古河に落ち着きます(古河公方の端緒)。これで乱が終わったわけではなく、関東では公方派と、管領派(上杉派で親幕)に分かれて抗争します。幕府は長禄2(1458)年に、将軍義政の弟の足利政知を新たな関東公方として鎌倉に下向させようとしますが、関東の武士の協力がなく、伊豆(関東府管国)の堀越に留まり、堀越公方と称されるようになり、関東は古河と堀越の公方二人体制が成立します。文明14年11月27日(1483年になる)に幕府と古河公方成氏が和睦し、乱は一応収束します。しかし、(古河)公方派と管領派の対立が長引き、両派ともに裏切り、分裂などもあり、和睦後も対立の影響が残り、関東は分裂と対立状態が続くことになります。
現在では、享徳の乱については、関東の戦国時代の端緒と評価が大勢です。なお、始まりは憲忠の謀殺ですが、合戦としては分倍河原の戦となると思います。
享徳の乱
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AB%E5%BE%B3% …
分倍河原の戦
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%86%E5%80%8D% …
2の応仁の乱については有名ですので、あまり説明はいらないと思います。乱の始まりは、三管領家の一つ、畠山家の相続に絡んで、畠山政長軍が籠る上御霊社に、畠山義就軍が攻撃をかけたことです。
応仁の乱
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%9C%E4%BB%81% …
御霊社の合戦
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A1%E9%9C%8A% …
3の北條(現在は伊勢が正しいとされます)早雲の伊豆進入については、従来、延徳3(1491)年の伊豆堀越公方足利政知の死去の直後に、伊豆に侵攻し、政知の子足利茶々丸を攻めたとされていましたが、現在では、4の明応の政変に連携して、1493年に伊豆へ侵攻したとされます。つまり、明応の政変の中に入れらるべきものと考えられています。ただ、この伊豆の侵攻に関しては、全国の戦国時代への端緒となったとの考えの他に、関東の戦国時代の端緒となったとの考え方があります。
北條早雲
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%9D%A1% …
4の明応の政変(明応2年1493)については、現在戦国時代の始まりの最有力説です。従来の応仁の乱では、まだ幕府・守護大名による全国支配の体制は維持されたとされ、明応の政変をきっかけに、幕府・守護大名による全国支配の体制は揺らぎ、戦国時代に移行するとされます。政変は、室町幕府九代将軍足利義尚(応仁の乱の東軍系)の死後、足利義視(西軍)の子義材が十代将軍を継いだのですが、紆余曲折の後、幕府の最大の実力者である細川政元を中心に、日野富子、幕府政所執事の伊勢貞宗(幕府の実力者での一人)などと連携し、堀越公方足利政知の子の足利義澄(当時僧の清晃)を将軍としようとする動きがあり、将軍義材が畠山政長と共に河内に出兵した隙にクーデターを決行し、足利義澄を将軍に擁立しました。その後、政元は軍を派遣して、河内にいた義材・畠山政長に攻撃をかけますが、事前に政元派の勧誘工作により義材・畠山政長の多くが切り崩され、政長は自害、義材は投降し、幽閉されます。後に脱出した義材は大内義興を頼り、その力を得て、15年後の永正5(1508)年に将軍に復帰します。この間、政権側も細川氏内部の内紛・分裂、伊勢氏と細川政元の対立など複雑に揺れ動き、政元が暗殺されるまでになります。義材は最終的には大内氏に頼るのですが、それまでの間諸国を転々とし、将軍復帰のために何度か挙兵しては失敗しています。ただ、亡命先でも官僚機能の一部を掌握し、亡命政権の様相を帯びています。そのため、京都の幕府と、亡命幕府の、二つの幕府が併存するような状況となり、分裂と混乱を長引かせます。このような状況が、戦国時代の始まりと見られる理由の一つになっています。
なお、足利義澄の同母弟の足利潤童子と母親は、父の病死後堀越公方位の継承をめぐり異母兄の足利茶々丸によって討たれたとされています。そのために、明応の政変に連動する形で、3の北條早雲の伊豆侵攻が起こったとされています。
この明応の政変では、クーデター自体は大きな戦いとはなっていません。政元軍に追い詰められて義材・畠山政長軍が自壊したに近い状況です。戦いとしては北條早雲の伊豆侵攻なのかもしれません。
明応の政変
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E5%BF%9C% …
以上、昼の休みに書いたので乱文ですが、参考まで。
No.1
- 回答日時:
戦国時代の始まりがはっきりしないのです。
戦国と公家が日記に残しているので、そのような時代認識であったことは間違いないのです。一般的には有名な応仁の乱が最初と言われているが、それ以前にも足利将軍が戦いで殺されている。応仁の乱の戦争の最中でも銀閣寺で知られる足利義政は将軍して君臨している。将軍の権力がなくなったのは足利家の内紛による明応の政変であるとも言われている。
以上は京都での出来事だが、地方では領土争いで勝手に戦争をしている。戦国時代とは無政府状態なのだが、ずるずると無政府状態になっていったのが実情です。
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