このところ、LED電球の価格がやすくなったようですので、試みに、卓上の読書用照明をLED電球に取り換えてみました。 しばらく使っていたところ、ある日、何気なくLED電球の口金に近い部分を指先で触ってみたところ、触れることができないくらい、とても熱くなっていました。
そこで疑問に感じたのですが、LED照明は、本当に額面通り、省エネになっているのでしょうか、という点です。 確かに、LED部分の本体は消費電力は大変小さくなっているのでしょうが、内蔵している電子回路の部分で、相当な熱を発しているように見えますので、そうしますと内蔵電子回路による消費電力を含めると、従来の蛍光管に比べて、LED照明器具に変えても、ある程度の省電力効果はあるでしょうが、期待したほどの大きな効果はないのでは、と懸念いたしますが、このあたりの実態はどうなのでしょう?
No.13
- 回答日時:
こちらに各種電燈のエネルギー効率の推移グラフがあります。
http://www.jia-kanto.org/koryu/sheet/panasonic/p …
LEDは昨年あたりから、蛍光灯を少しだけ追い抜いた感があります。しかし、その後は停滞しているようです。
現状では、蛍光灯とLEDの効率は、ほぼ同じ、というところでしょう。
蛍光灯をLEDに変える場合は、次のメリットを生かせるか、が大きなポイントになると思います。
・寿命が蛍光灯の5倍ぐらい長いので、取り換えが不便な場所に有利。
・指向性が強い(1方向に強く発行する)ので、特定方向だけ照らせばよい場合は省エネになる。
・スイッチONですぐに最大明るさで発光する(蛍光灯は冬には数分しないと最大明るさにならない)ので、トイレ、洗面所など、短時間しか使わない場所に有利
・光源が小さいので、シャンデリアなどで電球からの置き換えが違和感なくできる。
・紫外線が出ない。
デメリットとしては、
・全方向均等にに照らすのは苦手。(たくさんのLEDを配置することでカバーできる)
・発色が不自然。白はそれらしく見えても、色のついたものを照らすと変な色に見えることがある。(スペクトルが細い幅のものが飛び飛びに存在)
・安物だと、ちらつきがある場合も
・LED自身が発熱に弱いので、密閉した灯具には使えない。
ありがとうございました。 勉強になります。 ワットあたりのルーメン値では、今の時点では、蛍光灯もLED照明も優劣をつけがたい、というところでしょうか。 そして、一般家庭における照明手段、という観点からも、簡単に優劣がつけがたい、というのが現状であることが理解できました。 そうしますと、どちらがよいのか、という二者択一の問題ではなく、それぞれの特質を考えてチョイスすべし、ということになるのでしょうか。 LED照明は、発光素子自体の寿命長いこと、とか、紫外線を含まなので美術工芸品などの照明には、照明による劣化がないことなど、魅力ある素晴らしい特性があるとのことですから、そんな特性を生かした用途が、まだまだ十分あることも理解できました。
No.12
- 回答日時:
前に書いたように熱はどの照明からもかなり出ています。
蛍光灯からも。簡易な消費電力計は売ってますので、製品についている表示が嘘でないかどうか確かめるのもおもしろそうですね。
https://www.google.co.jp/?gws_rd=ssl#q=%E6%B6%88 …
ありがとうございました。 市場の出回っている簡易型の電力計は、いろいろあり、手軽に手に入れることができるようで、この点は、なかなか興味深く思います。 安い電力計を買って試してみようかと、思案中です。
No.11
- 回答日時:
コメント読みました。
蛍光灯を推す立場での説明のほうも色々ある中でも高効率の蛍光灯製品を例に上げて比較している場合が多いです。
まだそれほど普及していないHf高出力型で 100lm/W のようです。
http://www.tlt.co.jp/tlt/support/faq/facility/sa …
まだ一般的なインバーター型蛍光灯では 80~85lm/W ぐらい(電球型蛍光灯もそれぐらい)のようです。
前にリンクした
http://www.jia-kanto.org/koryu/sheet/panasonic/p …
のサイトも、さりげなくHf蛍光灯のlm/Wの数値を蛍光灯の代表値としています。
「整流電源回路の効率が70~85%でそれがハンディキャップ」とのご意見ですが、白熱電球はそのような回路を一切必要とはしませんが効率ははるかに悪いわけです。蛍光灯にも安定器などの部品や回路が必須でそこでの損失も同じようにあります。ですので回路やメカがどうなっているかは消費者にとってはブラックボックスと考えて、最終的なlm/Wだけを見るのが最も紛れの無い判断基準のように私は思います。
蛍光灯の場合も安定器なども含めて判定しないと不公平なわけで、いまの表示方法はそのように改められているとのことです。(前掲リンク)
2014年の段階ではLED電球と電球型蛍光灯の効率どっちが良いかは「製品による」ぐらいになっているように私は見ています。
いくらlm/Wが良くても低圧ナトリウムランプを住宅で使うことはないわけで演色性も重要です。
誠にありがとうございます。 実は、私自身も、従来の蛍光電球照明がいいのか、LED電球にした方が得策なのか、迷っているところです。 そして、先日、小さな、100ボルト/3.7ワットと表示されたLED電球を、試みに買って、卓上スタンドに取り付けて使った見ました。 ふとしたことから、その3.7ワットと表示されたLED電球に触ったところ、電球の口金に近い部分を触ったところ、カチンカチンに熱くなっていました。 そこで、大きな疑問を感じたわけです、 たった3.7ワットの消費電力で、なぜ、あんなにも熱くなるものかと。 確かに、このLED電球は3.7ワットという電気を消費して、それなりの光を発しているのでしょうが、そのために、電球がカチンカチンに熱くなるほど、どこかで、無駄に電気を使って不要な熱を発しているのではないだろうか、と。 つまり、LED電球が発光するための3.7ワットの消費電力の他に、電球がカチンカチンに熱くなるような不要熱の発生部分があって、この発熱した分を計算に入れると、本当の消費電力は、3.7ワット+アルファ となって、LED電球といっても、実態は、3.7ワットという表示より、かなり大きな消費電力ではないかな、という疑念を持ったわけです。 それで、この質問に至った次第です。
私の意図は、LED電球が、白熱灯や蛍光灯よりどのくらい効率がいいのか、という点を比較することではなく、街の電気屋さんでLED電球を買うと消費電力の表示がありますよね、そのLED電球が表示通りの消費電力になっているのかどうかを知りたいわけです。
100ボルト/3.7ワットと表示されてあるLED電球が、本当に3.7ワットの電力消費かどうか、簡単に交流電力メーターのような計器をつないで、消費電力を計れるといいんですが・・・・・・。 街の電気屋さんに、そんな簡易な電力測定メーターをどうして備えておかないのでしょうね? まったく素朴な、単純な、一消費者としての疑問なのですが、・・・・・・・。
No.10
- 回答日時:
じじいです。
>期待したほどの大きな効果はないのでは、と懸念いたしますが、このあたりの実態はどうなのでしょう?
確かに、熱で放出する分も光に変換出来れば更にLED電球として省エネ効率は格段に上がりますね。
それは、これからの課題でしょう。
LED電球で熱として放出する分が少なく成る程、LED電球の消費電力が0「ゼロ」に近づくのです。
40Wの電球が40W相当のLED電球の消費電力が6.4Wなら33.6Wの省エネになります。
こう考えれば、今でもある程度の省エネ効果はあると思いますよ。
ありがとうございました。 そうですね、白熱電球の時代からすれば、大きな省エネ進歩かと、理解いたします。 このたびのご指導いただいた、ある方からの資料では、LEDでさえ、投入エネルギーの20%から30%くらいしか、発光に寄与していないそうですので、 そうしますと、LEDもまだまだ、これから改善の余地は大きい、という期待ができるように思いました。 このたびのご指導、誠にありがとうございました。
No.9
- 回答日時:
居間(14畳)の照明を蛍光灯からLEDに変えて2年経ちました、使用した結果2ヵ月前に寝室(12畳)と台所(6畳)の照明もLEDに変えました。
同程度の明るさで電気の消費量を比較すると
電球 → 蛍光灯 → LED
600w 120w 55w
居間などでは電球は使いませんから蛍光灯との比較で、LEDに変えると電気代は1/2になります。
しかし使って見ての感想ですが、LEDの居間用照明(シーリングライト)は10段階に明るさが
調節出来るののが多く、必要に応じて明るさを調節する事に寄り我が家では蛍光灯に比べて
電気代は1/3に節約されています。
シーリングライト(12畳)も2年前で2万円でしたが、今では1.3万円で買える程値下がりしました。
一般家庭で使用して約2年で回収出来ます。従って逆算すると1ヵ月の電気代は500円程度と云う事になります。
蛍光灯なら1500円程度でしょう、しかし電気スタンド程度の小さいものや、長時間使用しないトイレや
バスルームではメリットはありません。
なかなか大きな家にお住いのご様子、そうしますと照明自体も大型になるでしょうから、LED化による毎月の電気代低減が、大いに期待できるということでしょうか。 参考になりました。 ありがとうございます。
No.8ベストアンサー
- 回答日時:
リンクしたlm/Wの比較の表はLEDの最高のケースを出してますが実際に平均的にはまだ蛍光灯のほうが若干上で、最新の高効率LEDのみが上回るという現状のようです。
http://www.jia-kanto.org/koryu/sheet/panasonic/p …
http://news.mynavi.jp/news/2013/09/06/186/
ただし蛍光灯の場合全方向に光が出ますので、用途によって(ダウンライトなど)は灯具内の損失が少なくないということは考慮に入れるべきでしょう。
2回にわたる、素晴らしく平易にして、かつ、論理的な資料にてご教示いただき、感激の至りです。 誠にありがとうございます。 まず、発光体自体の効率(投入電力に対する発光ルーメン値)は、LEDと蛍光発光とでは、ほとんど差がない、ということは、大変印象的で参考になります。 このことだけでも、まだまだ、LED万能ではない、という感がします。
また、LEDの場合、その他に効率を落とす特有な要因として、整流電源回路の効率が70~85%とのこと、新たな情報としていただき、ありがとうございます。 この要因は、LEDの大きなハンディキャップということでしょうか、具体的な数値をお教えいただき、確かな理解に大いに役立ちました。
その他、照明器具に関する効率低下要因を示す資料もご提示いただき、まさに目の覚めるような理解ができて、感激しております。 いろいろな資料を見るにつけ、蛍光灯も結構奮闘、善戦しているな、という印象です。 ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
消費電力というのがありますよね。
例えば54Wの白熱電球があるとして、同じ明るさで消費電力が10Wの蛍光灯と9WのLEDがあったとします。同じ明るさなのですから使った電気の内の何%かが光の形に変わったわけです。LEDの場合光に変わる効率は良くて30%ぐらいだそうです。
http://www.jeea.or.jp/course/contents/09404/
ですので9×0.3=2.7Wが光の量で、残りは熱に変わってしまっているわけです。
しかしそれは他の照明も同じなのです。
54Wの電球は同じ量だけ光に変わっていて消費が54Wですから54-2.7=51.9Wが熱・赤外線・紫外線に変わっているわけです。使ってる電気の内10%にも満たないわけですがそういうものなんだそうです。
蛍光灯も12-2.7=9.3Wの熱・紫外線・赤外線を出しているわけです。
(以上の数字は仮定のものであって実際のものではありません)
蛍光灯も点灯中触れないぐらい熱くなってます。そもそも原理的に蛍光灯の中にはフィラメントが入っていてそれに電気を通して熱くなることで中に入っている水銀などの物質が蒸発することで発光が始まるのです。だから蛍光灯は点けたばかりでは暗く、しばらくして熱くなってから本来の明るさになります。
http://www.setsuden-kobo.co.jp/features04.html
ですので、W数と実際の照度を単純に計算したものを手がかりに考えて全く問題無いと言うか、手で触った時に熱くなっている部分があるというのはどの照明器具もそうなんで、その直感は頼りになりません。
LED電球は蛍光灯と違って中に回路が入っており回路は熱に強くはないですから、密閉式の灯具対応の設計をしたものでないと密閉式灯具の中には入れられないというような問題はあります。でもそれは電球型蛍光灯にもあります。100W型のような明るい電球型蛍光灯は密閉式灯具の中に入れると寿命が短くなります。
http://panasonic.jp/lamp/pb/compatible/
lm(ルーメン)あたりの消費W数の比較
http://www.led.or.jp/led/led_efficiency.htm
使った感じではダウンライトやスポットライトのように指向性が強い灯具に使う場合はLEDが最も効率が良いです。電球の置き換えの場合は一概には言えません。
明るさ以外に光の質を評価するにはRa=平均演色評価数というのもあります。
No.6
- 回答日時:
すくなくても私に家では照明の電力消費は半分程度になっている計算です。
もともと私が普段いる部屋では100W(20W蛍光灯5本タイプ)のシーリングライトが2台取り付けられていました(部屋の大きさは15畳ほど)が今は34W型のLEDシーリングライト2台に換えてあります。この時点で最大消費電力が1/3以下なのですが、実際にLEDに変えてからは最大の明るさで使うことはめったになくなっています。最大で使うと電気店の店内のような明るさになり、普段は必要がないからです。蛍光灯照明のときよりも明らかに明るいですし、光の色も白色から電球色まで変えられるのでかなり気に入っています。
LDKの照明も元は120W(30W丸型4灯)とテーブル上のコードペンダント(白熱灯100W)流しもとの40Wでしたが今は36Wタイプのシーリングライトと20Wのシーリングライト、流し元は蛍光灯型のLEDにしています。
他の部屋の照明や廊下のダウンライト、階段などのフットランプやスタンドの電球まで思いつくところはすべてLEDに替えてしまいましたが、明るさに対する不満もなく消費電力も計算上は1/3程度になっています。
具体的な数値をお示しになってのご説明、なかなか説得力があります。 わかりやすいご説明に感謝申し上げます。 問題は、実際に、家庭に設置されている積算電力計上の表示として、どうなっているのか、メーカーの代表ではなく、消費者サイドのレビューとして、どなたか実測によって、メーカー側の言い分を検証して欲しいものです。
このたびは、ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
とりあえずは、現時点では、LEDは普段人が居ない所にだけにしておいた方が良いですよね。
外灯とか納戸とか。ブルーライトの問題がまだ分からないから、とてもくつろぐリビングやダイニングやベッドルームなんかに使う気にはならないでしょまだ。
他の電子機器へのノイズ等も考えると、外灯へもわざわざ選ぶようなものでもないかな。
我が家では実験的に浴室内だけLEDにしてみただけ。それ以外はLEDにするつもりもなし。
ただ、電気代だけでは蛍光灯より優れるものも出て来ているようですけどね。
蛍光灯の復権を望むところですね。(あるいはCCFL)
LEDは光が鋭すぎて不愉快。
街灯のLEDも外がまるでスタジアムのように影が何重にも出て細かい作業時に見難いし。
今の所、普段人が居ない場所で、且つ頻繁に点けたり消したりするような場所がLEDの居場所じゃないかな?
本当は、蛍光灯とアンバーのLEDを1つの照明器具に入れたハイブリッド型の照明器具が出てくると良いんですよね。
あくまでメインの照明は蛍光灯オンリーで、蛍光灯は調光で光を絞ることが不得意なので、ここのところのみをアンバーのLEDにやらせると。
就寝前のひと時とか、夜中暗い中 電気点ける時とか、あるいは留守中にちょっと点けたままにしておきたい時とか、こういう時のみ、LEDも良いかなって思うこともある。
大手メーカーさん見てます?
街の電気屋さんの話では、蛍光ランプで、現在過ごされている家庭では、消費電力の改善という観点からは、積極的にLEDに変える理由はないようだ、というようなことを申しておりました。
蛍光ランプに比べて、LEDの良いところは、寿命が長いとか、点灯してすぐぐ明るくなるとか、の利点もある代わりに、ややマイナス事項もあるようですから、まあ、よく考えてお使いなさい! ということなのでしょうか。 ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
適切な照明器具を選ぶことによってLEDで省エネを図ることはできますが、
ただ単純に蛍光灯をLEDに置き換えただけでは節約にならない場合がけっこうあります。
パナソニックの照明器具を例として説明しますと。
一般的な60Wタイプの電球型蛍光灯はこれになります。
http://ctlg.panasonic.com/jp/lamp/palookball-pre …
これの全光束(照明器具が出す光の量)は810 lm、消費電力が10Wで、
この全光束lmを消費電力Wで割った値lm/Wが効率、
つまりどれだけ少ない電力で明るくできるかという数値になります。
この場合は810 lm÷10W=81 lm/Wとなります。
同じタイプのLED電球は、これになり
http://ctlg.panasonic.com/jp/lamp/led-e26-all/LD …
全光束は810 lm、消費電力は10W、つまり効率は81 lm/Wとなり
上の電球型蛍光灯と効率はまったく同じになります。
ではLEDが省エネというのはウソなのかといいますと…
http://ctlg.panasonic.com/jp/ceiling-light/led-c …
このような大きいLED照明器具は、全光束6099 lm、消費電力58Wで
効率は105 lm/Wとなり、蛍光灯やLED電球に比べ3割くらい効率が高くなります。
しかもこのような照明器具は明るさの調整ができますので
必要な明るさに調節することで、さらに省エネを図ることができます。
なぜ同じメーカーのLEDでここまで効率に差が出るかと言いますと
LEDには、家庭用の交流を直流に変換する回路が必要、
あと熱に弱く温度が高いと効率が下がるという欠点があります。
LED電球の場合、口金の小さなスペースに変換回路を押し込む必要があり、
しかも回路から出る熱を逃がしにくいという問題があり、
LEDの効率がどうしても下がってしまいます。
シーリングライトのような大型の器具の場合は回路の設置スペースや
放熱構造に余裕があり、LEDの性能を十分に発揮することができます。
関連知識をわかりやすく整理していただき、誠にありがとうございます。
ご説明では、大型の器具では、付属直流回路を構成する電子部品を収納するスペースが比較的しっかり確保できるので、効率の高い、しっかりとした整流回路が組みこめるので、その分、この回路の損失を減らせることができて、ワットあたりのルーメン値が上がる、という論理は、大変納得しやすいご説明で、感じいる次第です。 ありがとうございました。
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