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「今の日本はまだ豊かだけど、これから必死でイノベーションに努めないとすぐ新興国に追い抜かれて貧しくなる」のような言論をよく見ますが、海外にはよくわからないけど豊かな国がいくつかあります。
世界経済の中心であるアメリカ、産油国である中東、過去の遺産で世界中に利権をもつイギリス・フランス、先進工業国であるドイツ、日本が豊かなのはわかりますが、どれにも当てはまらない北欧諸国、カナダ、オーストラリアあたりの国民はそこまで頑張っているように見えないのに、なぜ世界でトップクラスに豊かなのでしょうか?普通に考えて、東欧やロシアくらいの豊かさになるだろうと思います。韓国人なんか、これらの国民の何倍も頑張っていると思いますが、なかなか追いつけず、国民も幸せそうではありません。
それから、先進国から脱落して貧しくなった国ってあるのでしょうか?例えばイギリスとフランスあたりは脱落してもおかしくないと思いますが、何とか踏みとどまっているように見えます。日本はG7の中でも豊かな方だと思いますが、G7に挙げられる国々が先進国でなくなるのを考えるのは難しいです。それぞれ資本の蓄積や利権があり、国民も勤勉ですから。
特にドイツと日本は、戦争で資本の多くを叩き潰され、利権のほとんどを放棄させられても立ち上がってくるくらいです。

A 回答 (8件)

豊か、という言葉そのものを検討する必要があります。



「何をもって豊かとするのか」です。

まず、代表的なのはインフラでしょう。道路・建物などの社会資本と呼ばれるものです。これについては、西欧諸国に一日の長があります。ひとつには都市国家で都市インフラは何百年もかけて整備されたこと、道路などにしても古くはローマ街道、近代には馬車のための道路を自動車用にし、高速道路を引けば済んだこと、電線や通信線などは植民地からの収奪ができる時代にインフラ整備が終わったこと、などです。
後は原則メンテナンスで済みますので、日本のように東京オリンピックに合わせて高速道路を整備する、ということがなく、社会資本は日本より100年、アジア諸国より200年、アフリカから見れば300年ぐらい進んでいるところがあります。
しかし、鉄道のように鉄路はともかくその上を走る車両などの進歩が必要なものは、日本のほうが先進的ですし、電力網なども日本ほど停電が少ない国は他の先進国といえどもありません。
さらに日本は地震国ですから、都市インフラに2倍から3倍のコストがかかりスクラップアンドビルドが頻繁になります。
これらのインフラ整備がすでに終わっていて、国の富を別のことに振り分けられること、日本に比べればそもそもインフラ整備コストが安いことが豊かさの源泉になっています。

次にそもそものお金の話ですが、北欧諸国と日本を比べるのはかなり無理があります。
なぜなら北欧はどこも500万人程度の人口なのに対して、日本は1億3千万も人口があるからです。国土面積もスウェーデンを除けばどの国も日本より小さいです。(フランスとスウェーデンを除けばヨーロッパはどの国も日本より小さい)

このため、特に北欧は国土開発よりも都市開発に力を入れざるを得ません。日本のように「全国の均等な発展」のようなことはしないのです。そのため全国に新幹線網を張り巡らせるようなことはしませんし、だからこそ収支を合わせた国家予算を組めるといえます。日本はいろいろなところにお金をつぎ込むために「成長すること」が前提になっている高度成長期予算のままなのです。

そのかわり、日本の国力は実はとても強大です。阪神大震災のときに復旧のために並んだ重機をみて、北欧の政治家が「うちの国の重機全部もってきてもこの半分にもならないだろう」と言ったそうです。日本はインフラを維持するコストが非常に高い、という部分もあるのでしょう。

また先進国といわれるイギリスやドイツでも日本ほどの便利さはありません。よく言われることですが、鉄道なんて日本に比べたら途上国レベルであると言っていいでしょう。
また最近の東南アジア諸国のスーパーなどを見ると、はっきり言って欧米よりも品数がそろっていたりします。

先進国というのは、インフラが整っていて・政治的に安定して・金融や国家資産が安定している国を指します。

生活してく分での豊かさと言う点についていえば、物の豊かさと言う点では東南アジアのほうがヨーロッパよりも豊かであるといえるかもしれません。しかし、社会保障や教育制度それに伴う就職状況の安定性などは先進国法が安定しているとはいえます。

>それから、先進国から脱落して貧しくなった国ってあるのでしょうか?
経済学者によると、世界は先進国・途上国・日本・アルゼンチンに分けられるそうです。日本は途上国から先進国になった(今のところ)唯一の国で、アルゼンチンは先進国から途上国に落ちた唯一の国だそうです。

アルゼンチンは南米では白人比率が8割と高く、インフラも整備されているのに、第2次世界大戦後に途上国に落ちてしまったといわれています。

アルゼンチンがなぜ途上国におちてしまったかというと、第2次大戦前までのインフラ整備期に政情が安定せず、アメリカやカナダのように社会的ストック整備を終わらせることが出来なかったからだと思います。

アメリカは今でも言われるぐらい1950年代までに社会資本を整備し、それを現在まで活用しています(そのかわり、古くなって大停電などを起こしていますけどね)

日本が今後も先進国でいるためには、いくつかの転換をする必要があると言われています。
ひとつは人口減少に向けて、インフラ整備する優先順位を明確にすること
ひとつは産業構造の転換(製造業の海外移転)に伴って、技術特許などでの売り上げや金融資産での利益を大きな収入の柱にすること
ひとつはサービス業での生産性を向上させること

などです。社会資本の充実しているいわゆる先進国は、日本に比べてサービス業の生産性も非常に高いものになっています。この生産性の高さがあるから、余暇があり豊かな生活を営む余裕も生まれるわけです。

カナダやオーストラリアは実は結構豊かな天然資源を有しています。これらを売りながら無理のない国土開発に留めつつ、就業者の生産性が高いことが豊かな生活を維持できる秘訣だと思います。

この回答への補足

日本は先進国で、これからもその地位にいるでしょうが、更に成長できるかどうかは微妙です。経済成長も大事ですが、これからは豊かな生活を実現し、それを維持することに政府、企業ともに力を注いでほしいものです。

補足日時:2014/11/20 08:22
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>「今の日本はまだ豊かだけど、これから必死でイノベーションに努めないとすぐ新興国に追い抜かれて貧しくなる」



そうやって、日本駄目論を広める目的の行き着く先は、「よって日本は財政難である。だから増税しないと破綻する」です。


嘘です。


はっきり言って、日本人の生産力は高いです。これは実質GDPがプラスである事が証拠です。しかし何故、経済成長率が低いのか。それは名目GDPがマイナスだからです。

実質GDPとは、国民の生産力です。
名目GDPとは、国民の生産力+物価変動を反映した数値です。

つまり、名目GDPとは日銀の努力で上下します。


黒田総裁は適切な努力をしたので(増税したので適切とはいえないが甘めに評価。今までの総裁よりはマシと言う意味)、名目GDPが改善しました。その為、日本経済の経済成長率も、改善したのです。

これが、白川時代は地獄でした。


国民がどんなに努力しても、日銀や財務省が正しい経済政策をしない限り駄目になってしまうのです。



イノベーションとか関係ない。日本経済を支えているのは一部の先進技術会社ではなくて、先進国として普通の技術を持っている大多数の中小企業。日銀や財務省の経済政策で日本経済は変ります。白川か時代と黒田時代が良い例。(しかしその黒田もちょっと怪しい。やはり財務省の血が流れているのか・・・。)

この回答への補足

今の経済政策は国民を安くで働かせる駒のように扱っていて、財界の意のままになっていますね。
世界的にこの傾向があるようで、グローバル化も中国人などを安く使うための方便になっているようです。
国民が必死で働かないと生きていけないよう追いつめても、何かいいことがあるのでしょうか。結局トップが儲かるだけです。

補足日時:2014/11/20 06:01
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どうして豊かなのか、ということは裏を返せば


どうして貧しい国があるのか、ということでも
あります。

貧しい原因を考えれば、それが豊かさの原因にも
なります。

貧しい国、つまり途上国はどうして貧しいのか。

それは近代化に成功していないからです。
近代化、というのは、つまりは英国で始まった
工業化です。

途上国はどうして工業化出来ないのか。
それは政治的に不安定だからです。
政治的に不安定だから経済が発達せず、近代化
が出来ないのです。

どうして政治的に不安定なのか。
それは、言語、宗教、人種などがバラバラで
国民に、国民だ、という意識が乏しく、国家としての
まとまりが足りないからです。

(以上 途上国を考える 高木保興 放送大学教授)


その典型がイラクです。
あそこは宗教がバラバラで国民としてまとまっていません。
イラク人という意識がはなはだ乏しい国です。
他の中東地域も似たようなものです。

北欧は人種的に、また言語、宗教などがだいたい同じで
まとまっています。
カナダの人種や言語は多様性がありますが、キリスト教という
ことでおおむねまとまっています。
オーストラリアもです。


 

この回答への補足

確かに民主主義と政治の安定は大事ですね。あとは法治国家であること。
日本は民族や言語の均一性が高く、宗教の問題も少ないので、順調に発展できたのでしょうね。
これだけ条件の揃った国がいきなり貧困国に転落するのは考えにくいです。
アメリカやドイツ、フランス、イギリスそれぞれ不況に苦しんだ時期がありましたが、戦争に巻き込まれない限り、日本も最悪そうなるだけだと思います。

補足日時:2014/11/20 05:33
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これまでの回答者様からほぼ出尽くされていますが、補足として


カナダ、オーストラリア、北欧諸国、スイスはこれまで戦争で国土をあらされていないというところが大きいと思います。スイスや北欧などはそのための努力を意識してやってきたので、社会資本の蓄積が大きいのでしょう。カナダは国が広く人口も多くないので農業も余裕でできるし、鉱物の資源(ニッケル、ウランなど)豊かです。フランスはもともと農業国で輸入に頼らなくても暮らしていけるのです。北欧も人口が多くなく、国ごとに他に負けない特別な工業製品や漁業などでしっかりと堅実にやってきています。何よりもこれらの国々は国民の民度が高く、税金が重くても終身の年金があるので貯蓄もさほどせず、その合理性を理解してゆうゆうと暮らしているという社会です。そういった先進の国々の共通点は、やはり安定した政治力があることだろうと思います。日本は基本的に人口の多いわりに農業が弱くて身内での競争が激しく、自転車操業のような製造業でせかせかやってきた歴史から抜けられないところがあるようにおもいます。貧乏症というのか、どうしても貯金を優先して生活をたのしまない性格があるのでしょう。韓国は一度破綻して外国資本がたくさんはいりました。なので、がんばっても利益は吸い取られて国内には残らない構造になっています。
>先進国から脱落して貧しくなった国ってあるのでしょうか

いくつもあります。ポルトガルとかスペインとかギリシャとかですね。イタリアもそろそろ脱落しそうです。
イギリスは今は金融で設けていますからまだまだ脱落はしないでしょう。フランスも農業のほかに工業がかなり強いです。軍事産業でかなり儲けているようです。

国として金持ちになっても、今のアメリカなどのように一部の大金持ちだけが儲かるような社会にはならないような民主的な政治力、民度の向上が重要だろうと思います。

この回答への補足

日本は島国で国土防衛に向いているので、戦争に巻き込まれなければ貧困化しにくいと思います。
また、少子化が進んでいるので人口が減って、少しは住みやすくなるのではないでしょうか。

補足日時:2014/11/20 05:49
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/12/03 21:16

>なぜ世界でトップクラスに豊かなのでしょうか?



豊な国にはそれぞれの事情があります。
共通項を探すよりも固有の条件を見極めることが重要です。

>先進国から脱落して貧しくなった国ってあるのでしょうか?

20世紀では、日本、ドイツ、イタリア、ハンガリー、フィンランドなどの例が挙げられます。
これらの国の共通項は戦争に負けたことです。

>日本はG7の中でも豊かな方だと思いますが、G7に挙げられる国々が先進国でなくなるのを考えるのは難しいです。

戦争に負ければ一瞬にして豊かな国でなくなります。(極貧の先進国になります)
歴史が証明しています。
ですから、豊かな国は戦争に負けないよう(あるいは巻き込まれないよう)万全の準備を怠らないのです。

この回答への補足

逆に言えば戦争に巻き込まれなければ貧しくなる可能性が低いということですね。
また、過去にフランスは何度も戦争に負けましたが、先進国の座からまだ降りてはいません。

補足日時:2014/11/19 18:52
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/12/03 21:14

おじさんです。


いい質問ですね。
そして質問に書かれている内容は、あなたが広い視野で日本や各国をよく見ており、よく分かっているのだなと思います。
豊かさとは何かというテーマですね。
「北欧諸国、カナダ、オーストラリアあたりの国民はそこまで頑張っているように見えないのに、なぜ世界でトップクラスに豊かなのでしょうか?」
→その疑問に対して、多くの日本人は資源があるからだと答えると思います。
何故、そう答えるかですが、義務教育の社会化の教科書にそう書かれているからなのです。
その書かれていることに盲信してきた人が多いということです。
しかし、少し違うと思います。
資源の湯無の問題は確かにあります。
でも、もっと大きなことは国をあげて得た収益をどのように使っているかなのです。
欧米諸国は民主主義の歴史が長く、そのために一般国民の政治経済に関する意識も相当に高いです。
そのために、国の収益を国民のために使っているかの監視の目も厳しいのです。
一方、日本は一般の国民の目は厳しくありません。
そのために、GDPが上がって得たお金が企業や金融機関そしてさらなる経済発展のために多く使われていることを知らず無頓着なのです。
そして、高度経済成長期に得たお金の相当分がバブルと共に消えました。
実際には消えていないのです。
それは一般の国民ではなく、一部の資本家や海外に流れていったのです。
つまり、高度経済成長期に得た収益の多くが一般国民には蓄積されなかったのです。
ですから、日本は経済的に世界のトップといえども、一般の国民は相変わらずお金がないのです。
社会資本も欧米に比べて非常に少ないために豊かさを享受できないのです。

この回答への補足

資源といえばロシアが圧倒的に持っていますが、豊かとは言えません。オーストラリアは資源国でしょうが、カナダなんか、森林資源以外に何があるでしょうか。
北欧の資源国と言っても油田をもつノルウェーくらいです。油田を持っていても、ベネズエラのように貧しい国もあるのです。
世界的に見ると日本はまだ豊かな方で、貧富の差は小さく、小金持ちばかりという印象です。

補足日時:2014/11/19 12:42
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/12/03 21:17

日本は敗戦してムチで叩かれ、進化を得ました。

韓国は、ムチで叩く側でわがまま放題だから進化も無く慰安婦のでっち上げのわがままを言ってきます。生き残れなくなってしまっているかもしれません。同じ現象が世界にもあるのでしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/12/03 21:15

工業国って世界にいくつあるか知ってますか?



そもそもテクノロジーを知っても、扱える民族はなかなかいないのですよ?
未だに韓国は車の部品すら精算できませんし、エンジンも日本製です。
中国もそうです。
中国では3Dプリンターで精算した戦闘機を何機も墜落させています。
つい先日も成都で落としました。
韓国では、機体の整備もままなりません。

工業はまさに民族性が問われます。

なので抜かれる心配は皆無です。

この回答への補足

韓国や中国はあれだけ頑張って働いてもなかなか豊かになれないのに、北欧は国民がゆとりを持って働いてもずっと豊かな暮らしを享受できるのはちょっと理不尽な感じがしますね。

補足日時:2014/11/20 05:39
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/12/03 21:14

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