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ギリシャが流動性支援の資金供給を受けられなくなった場合、
ユーロドルは下落するのだと思いますが、
あっていますでしょうか?

ここの質問を見ていましたところ、
ユーロ建てのギリシャ国債が売られるため、
ユーロは下がるという書き込みを見ました。

そこで疑問に思ったのですが、
ユーロドルは下がると漠然と思っているのですが、
ただ国債が売られただけでそこまで為替市場に影響を与えられるのでしょうか?
ギリシャの経済規模は四国程だと聞きました。

推測ですがもしかしたら、国債の売買よりも短期的には、
投機筋の思惑によって価格が変動しているのではありませんか?

まったくの素人ですので変な質問で大変恐縮ですが、
どうぞよろしくお願いいたします。

質問者からの補足コメント

  • kyohayakin様

    こんにちは、いつも本当にありがとうございます。

    とても詳しく教えて頂き感謝しています。

    ロシアがギリシャと組む事のメリットは何がありますでしょうか?

    またギリシャにとってロシアと組む事によるメリットは何がありますでしょうか?

    ギリシャはロシアがいるから強気なのでしょうか?

    ロシアのギリシャ支援はEU諸国にとっても好都合なのでしょうか?

    スイスは1.2のラインを諦めたようですが、
    それでもこれ以上は許さないという表明はしておきたいのでしょうか?

    いつもお手数おかけして申し訳ございません。
    お時間ございます時にで是非教えて頂けましたら嬉しく思います。

    どうぞよろしくお願いいたします。

    No.1の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2015/02/11 12:55

A 回答 (1件)

f2mndf0zg7qvさん



こんばんは。

何気なく見ていたら、またf2mndf0zg7qvさんの質問を拝見したので、私見を書かせていただければと思います。


>ギリシャが流動性支援の資金供給を受けられなくなった場合

もうすでに受けられなくなっていると思います。トロイカを拒否するギリシャの国債はECBの適格担保から外されました。つなぎ融資も受けられない。短期国債の発行も認められない。残るはELAのみです。これは一言で書けば、「お前の国の金融システムは、お前の国の中銀が守れ」というものです。16日が、ギリシャが既存の支援プログラムを受け入れるか回答する最終期限ですが、同国の財務相は「同プログラムを受け入れない方針」と表明しています。しかも、ELAの当面の期限も概ね同時期に設定されており、ギリシャがこのまま突き進めば、ELAは更新されないものと思われます(あるいは規模の縮小かもしれません)。


>ユーロドルは下落するのだと思いますが、
>あっていますでしょうか?

ギリシャ問題の当面の山場は13~16日だと思います。今週の11~13日と、ギリシャ問題を話し合う財務相会合・首脳会合が開かれますが、16日が期限ということもあり、ギリシャは突っぱねるかもしれません。背後にロシアの存在がささやかれています。現在のギリシャの最大与党は急進左派なので、ロシアにとっても組しやすい存在です。ギリシャの2~3月のIMFなどへの要返済額は数十億ユーロです(先日ギリシャは、45億ユーロの短国発行を要請していましたから、そのくらいの額かもしれません)。加えてロシアには、(はっきりとした額はわかりませんが、)4000~5000億ドルの外貨準備があるはずです。先週は原油価格も上昇しました。つまりロシアには、ギリシャを短期的に支援する環境などが整っているものと思われます。

今週はユーロ圏のGDPなど重要指標の発表がありますが、これら要素を除いて、万一ギリシャがロシアをアテに、16日までに既存支援プログラムの維持を認めなければ、ユーロドルは思いっきり売られると思います。

ただ、ここでもスイス中銀の出方に要注意との見方があります。「ギリシャが既存支援プログラムを認めず」→「ユーロドルの売り」→「スイス中銀が追加緩和や介入などで、ユーロスイスの下落を防止」というシナリオもささやかれているようです。この場合、ユーロドルは思ったほど下落しない可能性があります。また、ギリシャ国民のほとんどがユーロ圏への残留を望んでいることから、ユーロドルの下落は一過性に終わるかもしれません。


>推測ですがもしかしたら、国債の売買よりも短期的には、
>投機筋の思惑によって価格が変動しているのではありませんか?

書かれたとおりだと思いますが、こんなシナリオでギリシャ経済が立て直ってしまったら、それこそ他の支援国から欧州委員会などへの批判が吹き荒れると思います。ただでさえ、現在の欧州は、極左や極右が中道右・左派から票を奪いつつあります。これが欧州首脳の最も恐れるシナリオではないでしょうか? つまり、現在ウクライナ和平協議が行われていますが、これはギリシャ問題と密接に結びついているとの見立てです。「ロシアによるギリシャ支援」vs「ウクライナ和平協議」で、落としどころを探っているものと思われます。

ギリシャが支援プログラムを拒否すれば、同国の国債は売られると思いますが、他のユーロ圏の国債は、欧州危機と比べれば、その影響は小さいと思います。ECBは3月1日から、国債の買い入れを始めます。この日付設定には、ギリシャ問題の帰趨を見たいとのECBの思惑があるものと推測します。


長文すみません。
この回答への補足あり
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