A 回答 (5件)
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No.5
- 回答日時:
回答番号3のアホのplapotiです。
コメントをいただけないので、何を投稿してよいのか判断できません。待つてゐるだけでは、もう回答がつかないと思ひます。そもそもプラトン『ゴルギアス』は対話で成りたつてゐます。対話こそが哲学の重要な要素です。もしかすると、質問文の「ゴルギアス」は、また別のものを指してゐるのですか。ゴルギアスの著作は、完本として現存してゐるものはなく、私はまつたく読んでゐません。弁論としては、技巧に特化したもので、ソクラテスの非難もある程度当つてゐるらしいのですけれど。このサイトで一般的にいへることですが、「本を読んだ」とか「だれそれの名言だ」とか書いてあるだけで、何を読んだのか、だれのどの言葉なのか、さつぱりわかりません。ゴルギアスとソクラテスの対話のなかでは、正義について突つこんだ議論がなされてゐるわけではありません。それがおこなはれてゐるのは、後半のカッリクレスとのやりとりです。後世のニーチェと比較されることが多い場面です。強者こそが正義だ、といふのもある意味当つてゐます。勝てば官軍、なんて言葉もあるくらゐですから。それに対して平等の立場からソクラテスが反論します。私としましては、すでに述べましたとほり、両極端はふさはしくないと考へます。
なほ、ゴルギアスではなくプラトンの「正義」につきましては、『国家』を読む必要があると思ひます。私は回答する際も、学ぶために参加しますので、今後とも御指導くださいませ。
No.4
- 回答日時:
本物のと偽物。
人というものは本物によっても触発される。
だが、その人によって理解力、知恵というものが無いから本物を曲解、自己都合によって捻じ曲げる。
本物からかけ離れた本物となる。ここに、偽物が生じる。
人の正義は、人の理想は自己都合なのである。自己に良くあれ。
これによって、正義は無いと愚人は断じる。
愚人(いわゆる馬鹿)の世界はその域を出ない。端から端まで自己が大事。
こういう者が本物を観ても解さない。ここに、偽物が生じる。
愚人は自他共に認める賢いとされる評される愚人はその域を出ない。
私は馬鹿にしているのではなく、哀れと思っている。
愚人がその域を出るためには工夫をしてはならない。愚人が工夫することによって賢く成れるのならば、
いにしえより、星の数ほどでは足りないほどに賢者・知者が輩出されている。
愚人は発案するごとに悪くなる。
愚人はその域を出ない。
基礎を重んじよ。人とたれ。
No.3
- 回答日時:
漠然とした御質問で、何を回答してよろしいのかわかりかねるのですが、個人的に思ふところを書きます。
「解らない」とおつしやるのは私も同感です。引用は以下の書物からです。プラトン『ゴルギアス』加来彰俊訳 岩波文庫
ゴルギアスは弁論術にたけてゐて、書物の本論の初めのところは、ゴルギアスとソクラテスとの対話で構成されてゐます。
「弁論術というのは、「説得をつくり出すもの」だといっても、その説得とは、正と不正について、そのことを教えて理解させるのではなく、たんに信じこませることになるような、そういう説得のようですね。」
(455A, 39ページ)
ソクラテスはこのやうに問ひかけて、弁論術とは正義とは無関係の説得術だと指摘します。この誘導尋問に乗つてゴルギアスは、それを認めます。とはいへ、すぐあとで、その方法については正しく用ゐるべきであると主張してゐます。格闘技を学んだ人が、だれかれの見境もなく攻撃したりするのは誤りであり、武術の教師に非があるわけではない、といふ例を出したあとで、かう述べます。
「弁論術も正しく用いなければならないのだ。しかしまた他方、誰かが弁論の上手な者となり、そこでその能力と技術とによって、不正を行なうことがあるとしても、教えた者を憎んだり、国家から追放したりすべきではないとわたしは考える。」
(457B, 46ページ)
ソクラテスはゴルギアスの見解に同意しようとしませんが、ソクラテスの論述のほうが「屁理屈」に感じられます。さらに物語は、カッリクレスにひきつがれますが、私としましては、ソクラテス側に同調する気にはなりません。
*** *** *** *** ***
話が通じないのは、ギリシャ哲学のなかでは、正義が過度に重視された結果ではないかと思ひます。正義など、つきつめれば、自己を正当化するための手段です。究極の好き嫌ひです。現代においても、国家にせよ、組織にせよ、個人にせよ、それぞれの独自の「正義」が存在します。価値観の相違です。それを一方的に強く押し出すところに問題が生じます。
No.2
- 回答日時:
ゴルギアスの良いところはすべてを固体化する、すなわち物質化するというところです。
人間というものは物質的にしか捉えられないものなのです。哲学野に入れた者でさえ、普段は物質世界に居ります。
仏陀が瞑想中に大蛇が仏陀の頭を冷やしたという逸話どおりに哲学野に居ると疲れるのです。どうして、思考をフルに使うと疲れるのでしょうか。
ゴルギアスは哲学に挑みましたが半ばで挫折して、世間通念と折り合いをつけました。だから、ゴルギアスは人を魅せますし、人を寄せ付けません。
以上です。
No.1
- 回答日時:
ゴルギアスはよく分かりませんが、正義とは幼少の頃から祖父母や両親に教えられたことが源です。
ですから、幼少期に正義を教えられていないと、大人になってから理屈で理解しようとしても分からないと思います。
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