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偏向の新聞を広告費削減で懲らしめろ、と云う話が有りました。

 今度 人文学科の予算を削減の話が出ていますが、 
反政府学者の巣窟である人文学科を懲らしめるため、予算を削れとの動きが有るのでしょうか。

 何故こんな動きになるのでしょうか。

A 回答 (5件)

法律家です。

お答えします。
 論理や思考を大切にするのは自然科学も含めて全ての学問に共通しますが、俗に「文系」と言われる中でも人文科学は社会科学よりも言語が重要視されます。
 人間が人間であることの最大の特徴は恐らく「言葉」を持っていることで、言葉こそ人間を人間たらしめているものではないかと私は思います。
 人間は言葉で考えます。持っている言葉の数、つまり語彙(ボキャブラリー)が豊富なほど考える材料と方法が豊富になり、短い時間で高いレベルの思考が出来ます。例えば法律では錯誤(さくご)という言葉があります。これは卑近な表現では「思い違い」と考えていいのですが、法律上では「表示上の効果意思に対応する内心的効果意思が存在しないことを表意者自身が知らないこと」とされています。このように書けば法律の素人は「なんじゃ、そりゃ」となるでしょう。みずみずしく、いかにももぎ立てに見える果物を買って家で食べたら中が腐っていたというような場合、み新鮮でずみずしく美味しく見えたから買ったのに腐っていた。これは考えたことと行為の間に齟齬が生じたわけで、それが錯誤です。そして法律行為の要素に錯誤があれば法律行為は無効になります。そのようなことは決して珍しいことではありません。
 さて、そこで、「錯誤」という言葉とその意味を知っている人なら「錯誤があった」と言えば済みますが、錯誤の言葉を知らない人なら錯誤の状況を考える時、頭の中で一々「表示上の効果意思に対応する内心的効果意思が存在しないことを表意者自身が知らないという食い違いがあったので……」と考えることになります。考えるだけでなく誰かに説明する時もそれを繰り返して言うことになります。文字数が二つで済むか四十を超えるかという大変な違いになります。
 言葉と言葉の意味を知っていたら至極簡単で済むのに、それを知らないと、考えることも表現することも大変な時間と苦労が必要になり、大変な苦労をし時間をかけている割に表現が非常に幼稚になり、答えが問題に到達しないことにもなります。同じ問題を小学生と大学生が解くようなものです。そもそも小学生は持っている語彙が極めて少ないですから、必然的に考える能力も方法も速さも劣るわけです。知っているか知らないかで大変な差がつきます。
 再度言います。言葉を知っている人ほど考える材料と能力に優れ、考えるスピードも早く考えるレベルも高いのです。知らないとその反対です。人間の基礎になるその「言葉」を殊のほか大切にする学問が人文系です。
 あなたの年齢は分かりませんが、藤原正彦さんという有名な数学者がおられます。藤原さんは作家の新田次郎さん、藤原ていさんご夫妻のご子息ですが、その藤原正彦さんは「数学の力をつけるには日本語を覚える必要がある。国語を大切にしろ」とおっしゃっています。人間は言葉、言語で考えるのですが、それは自然科学系の数学でも同じで、持っている言葉、言語に乏しいと考える能力が落ちるとおっしゃっています。
 つまり、人文系を廃止しろというのは「言葉を知っていると考える力がつくから政府にだまされないし、政府を批判するようになる。政府の言うことを素直に信じさせるためには考える力をつけさせないことで、そのために人文系を廃止しろ」と言っているのです。簡単に言うと、人文系を廃止して馬鹿な人間を作れ、というわけです。少なくとも、人文系を廃止して自然科学系に力を注げと言ってるわけでないことは確かです。何故なら、国語が駄目だと自然科学も駄目になると数学者である藤原さんが言っておられるように、国語を少なくしたら自然科学系も駄目になるわけで、まさか自然科学系を駄目にするために人文科学系を廃止しろと言っているわけではないからです。
 ともかく、国語を少なくしたら自然科学系も駄目になるということを知って言っているとは思えませんね。自民党の政治家たちがそこまで賢いはずはないですから。
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この回答へのお礼

長文のご返事有難うございます。

 ヒステリックな返事が多い中、難しい話を平易に解説いただき有難うございました。

 <言葉を知っている人ほど考える材料と能力に優れ、考えるスピードも
早く考えるレベルも高いのです。>

 人文科学系に弱い私にとっては、手痛い指摘ですネ。
偉い先生藤原正彦さんが「数学の力をつけるには日本語を覚える必要がある。国語を大切にしろ」と云っているのであれば、そのような事も有ろうかと信じない訳にはいけないでしょうネ。

 先日、政府の人文科学系への予算削減方針を受けて、
多くの大学が関係学科の定員減とかの方針、と云うテレビ報道を見て驚き投稿しました。
 その後、日本学術会議だったか政府方針に反対の声明が出て、少しは安心していた所です。

お礼日時:2015/07/27 21:39

くだらないね。

私立に対して全ての交付金をとりあえず止めればよろしい、小中高も含めて。私立は自立すべきです。自立するから教育内容も自由なんです。その内容をキチンと公開して賛同する人だけが入学すればよろしい。私はずっと私立でしたけど、そのように教わってきました。その上で、一定の基準を満たしたところにはある程度の交付金を脱せばいい。
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この回答へのお礼

ご返事有難うございます。

お礼日時:2015/08/04 20:33

ご丁寧な挨拶痛み入ります。

朝食を終え、新聞を読み、今メールを開いたところです。忘れていたことを書き足します。
 20年も前になるでしょうか。米国在住の韓国人政治学者が「米国に来て学んだ時、エリッヒ・フロムの『自由からの逃走』を読んで驚愕した」と書いたのを読んだことがあります。『自由からの逃走』は、ドイツ人がなぜ世界史上類を見ないと評されたワイマール憲法体制を捨ててヒトラーナチスを選んだかについて書かれた本です。
 私は法学部一年の一般教養社会科学系の選択科目で世界史を選択しましたが、世界史の先生が講義したのはワイマール体制の崩壊についてでした。世界史だからと言ってもアレキサンダーとかローマとか十字軍とか、フランス革命とかいった中学高校の世界史とは全く別物で、ワイマール体制の崩壊についだけ一年間学んだわけです。ドイツ法に向かうことを考えていましたから、そのためにワイマール憲法を理解しておいた方がいいだろうと思ったわけです。実際は米国法になってしまいましたが。別の世界史の先生は別のことを教えていました。
 困ったことに大学ですからテキストなどというものはないんですね。自分で最適の本を探すしかなく、それで見つけたのがフロムの『自由からの逃走』とエドゥアルト・シュプランガーの論文でした。ともかくそれを教科書代わりにしたわけです。『自由からの逃走』は学生街のどの本屋でも売っているありふれた本でした。ところが、そのありふれた本を韓国人の研究者がアメリカに来て初めて知ったと驚いているのですから、韓国人の書いたものを読んだ私の方がもっと驚きました。「韓国人はどういう本を読んで学んでいるのか」と不思議に思いました。
 私は韓国にについては全く知りませんが、最近の韓国は極端な英語偏重で、英語さえ出来たら全ての問題は解決される、というようなことになっているらしいですね。反面国語教育を捨てている傾向さえ出ていると聞いたことがあります。
 それで韓国の人に聞いたところ、韓国では欧米に限らず外国の専門書で朝鮮語(ハングル文字)に訳された本がないというのです。日本は、解体新書の時代から外国語を日本語に訳し日本語で出版するのが当たり前になっています。フィロソヒーが「哲学」と訳されたように、無数の外国語が日本語の文字を与えられて日本語の本になりました。おかげで私たちはプラトンから現代小説、専門科学論文まで全て日本語で書かれたものを読むことが出来ます。つまり日本人はプラトンの時代から原爆の今までを全て日本語で読み、従って日本語で考えることが出来ます。
 ところが韓国では翻訳された本がないというのですから、韓国人が外国の本に接するには原書を読むしかありません。原書を読むには書かれた文字の理解だけでなく、行間に込められた書き手の考え方も理解しなければ正しく理解出来ません。どんなに英語が出来ても英語で考えるはずがなく母国語で考えます。ノーベル賞の益川先生も日本語で考えて外国語の論文を書くとおっしゃっておられます。つまり全ての基礎は母国語である国語になります。しかも本は英語だけではありません。そのため韓国の人は外国の本に接する機会がなく、外国の本から知識を得ることが出来ないわけです。
 そういう事情が最適に現れているのがノ-ベル賞受賞者で、韓国の人は経済などで「日本を追い越した」と言いますが、ノ-ベル賞受賞者は平和賞の金大中1人だけで他の部門ではゼロすね。これは朝鮮語に訳された外国の本がないため、結局、外国の本に接する機会がなく、学ぶ範囲が極端に狭く限定されてしまっているためです。
 私が大学一年で簡単に買えた本を韓国で売っていないという驚愕すべき事実から、その国の言語教育にとどまらず、ひいては科学能力の幼稚さの原因にまでなっているということを知る事が出来たわけです。
 日本が科学立国を目指すなら、考える能力を鍛えるためにも、その最大の要素である母国語をちゃんと教える必要があるのです。私はそのように思っていますし、そのことを疑っていません。
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この回答へのお礼

ご返事有難うございます。
 大学の先生の話を聞いているようで、農家のオッサンには難しい話ですが
人文科学系学科の大切さが良く分かりました。

 しかし、目先の利益を追うような経済界での派遣社員・臨時職員の増加や
厚生省の社会福祉費の削減とかで、日本社会がギスギスしてきたと感じていました。
 ところが、日本文化を守り育てるべき文科省の人文科学系の冷遇政策には、あきれると同時に向かってる方向が間違っていると思わずにはいられません。

お礼日時:2015/08/04 20:57

中国の真似をしたいんじゃないですか。



中国は胡錦涛政権時代から、閣僚には理系を
揃えています。

科学技術立国を目指す、という方針だからです。

お前ら、反日学者の大好きな中国様の真似を
するんだから、文句無いだろう、ということで
・・・・・

ん、な訳ないか。


ようするに、目先の国益を考えて、理系重視
ということだと思います。
文系にいくら金を注いでも、効果が出るのは
先ですし、その効果にしてもはっきりしません。
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この回答へのお礼

ご返事有難うございます。

<ようするに、目先の国益を考えて、理系重視ということだと思います。>

 おっしゃる通り、日本人のノーベル文学賞 大江健三郎や川端康成など本を読んでも、腹の足しにはなりませんからネ。

お礼日時:2015/07/26 09:54

もう理系以外国の予算はやらん方針になってるよ。



それで文科系が国に食って掛かってるんだけど・・・
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この回答へのお礼

いろんな所でご教示戴きありがとうございます。

<理系以外国の予算はやらん方針になってるよ>
どうして、そんな方針になるのでしょうか。

 ヤッパリ反政府学者の温床 人文学科は目障りですから
懲らしめているのでしょうか。

お礼日時:2015/07/26 09:43

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