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旧ソ連や現在の中国(経済面では純粋な社会主義ではありませんが)や北朝鮮といった社会主義国における軍人の地位はアメリカといった民主主義資本主義の西側諸国の軍人より厚遇され、社会的な地位や名誉が高い印象なのですが、実際ソ連とそのほか旧東側の社会主義国における軍人の地位とは
どれほどのものだったのでしょうか?

A 回答 (2件)

今でも北朝鮮は、先軍政治といって、金正恩の後ろに軍人がずらっと並びます。


中国の国会である全人代(全国人民代表大会)でも軍人は軍服を着て、わりと前方のよい席に座ります。

民主主義国家の場合「軍人」というのは、あくまでも平民の下に位置づけられています。平民というのは基本的には議員のことですが、民主主義の場合かれらこそが「国の代表」だからです。そしてシビリアンコントロール(文民統制)として、軍の指揮命令系統の長には平民の長(日本なら首相、アメリカなら大統領)が着任し、それ以外にも軍事行動は議会の承認を必要とするなど「軍事行動の統制」をうけるのです。


なぜ、そうなっているかというと「軍事力があれば政治を掌握できる」からです。最近で言えばタイのクーデターなどがあります。タイのクーデターが世界から非難されないのは、軍部が「国王に忠誠を誓って、民主主義を良くする」と軍事行動を起こしているからです。タイ国民の国王への信頼は絶大なものがありますので、国王がそれを認めればとりあえず、国民も見守るのです。

しかし、多くの国ではそのようなことにはなりません。軍部がクーデターを起こせばむちゃくちゃになります。こういう事態は古代からあって、基本的に古代の民主主義国家では、軍は武装解除してからでないと都市の門の中に入ることができなかったのです。自国の軍隊なのに、自分の国の城壁の中にはいるには、武器をはずす必要があったのです。
それぐらい「軍事力」というか暴力装置をもっている集団は危険である(他国に対しても自国に対しても)といえます。

ここまでが前提です。

社会主義、というか共産主義の国は「革命」を標榜しています。ソ連は王政というか帝政ロシアを倒して共産化しました。中国は資本主義側の国民党を追い出して中国を制覇しました。北朝鮮は38度線で資本主義国と対立しています。

共産主義の国は、勝手になるわけではなく、今までの国の仕組みを大幅に変更する必要があるからです。そのため共産化してそれを維持するためには「軍事力」が重要になります。たとえば、地主から土地を取り上げるのだって、場合によっては銃を突きつけて国に納めさせる必要があるからです。

逆をいえば、軍部の偉い人が共産主義に不満を持ったら、またすぐに革命を起こされてしまいます。それが困るから、軍部を「共産化が完了するまで必要な軍事力」として高い地位におき、「政治力と軍事力を両輪にして共産化を進める」として、政治の世界にも軍関係者をいれているのです。
ですから、共産国の軍人は同時に政治家でもあります(もちろん位の高い人だけです)、逆をいえばソ連には「政治仕官」という制度があって、共産党の中から軍部を指導する軍人を任命して部隊などに派遣していました。軍人が勝手に亡命したりしないようにするためです。

旧ソ連や今の中国の軍人の地位は、将軍職などであれば国会議員並みであるといえます。
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80年代晩期によくアエロフロートを利用、ソ連を経由して欧州へ行きました。

当時は空港に兵隊がわんさか。非常に厳格な雰囲気。

しかしながら、90年代に入り、ソ連がロシアに変わった途端に兵隊の態度は一変。トランジットの旅行客にタバコをねだる始末。ソ連時代如何に厳しい体制だったかが如実に判る砕け様。前を知っているだけに唖然、呆然。逆にそれ以来アエロフロートには乗らない決心を。一事が万事で飛行機関連も腰砕けだと危ないと感じたので。因みに、アエロフロートのパイロットは全て空軍上がりのはずです。

この一点を体感しただけど、旧ソ連時代はかなり優遇されていた(はずだ)と感じます。地位も高かったはず。未だに勲章を貰うと喜ぶ国民性は変わっていませんけど。東ドイツの兵隊からも同じ匂いを感じました。ポーランドはダメ(^_^)。

答には成っていませんが。
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この回答へのお礼

体制崩壊ですぐにそこまで変わってしまうもんなんでしょうかね。お堅い社会体制と風土だったとはいまりにも砕けすぎですね^^;空港に兵士が厳重警戒というのは社会主義国意外でも見ますが、ソ連の軍隊はアメリカ以上に身近な存在で、日本の自衛隊と比べて国民との距離は短い印象です。

お礼日時:2015/10/12 17:36

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