シリア内戦対して国連ができること

こんにちは。国際関係論を専攻している大学生です。

現在シリアの内戦について調べています。その際に疑問に思ったことがあって投稿しました。
それは、各国がシリアの問題について国連事務総長やシリア特使と交渉する際、何を話し合っているかということです。

シリア紛争の解決に向けて国際社会がどういう努力をしているのかリサーチしている時に、「国連事務総長とアメリカ外相が会談」「米露国連でシリアの政治的解決について話し合い」といった記事を見かけました。
自分のイメージでは、国連というのは加盟国が話し合うための場という印象でした。なのでアメリカと本来話し合う場である国連が会談したという記事を見ても何を話し合っているのか、それに意味があるのかイメージできません。
国連が理想を掲げて、協力を仰いでいるのでしょうか？それともシリア特使や事務局長に特別な権限があるから、それの交渉のために会談が行われているのでしょうか？

国連が各国と、特にシリア内戦などの紛争問題について会談を行う際に具体的にどのような交渉が行われているのか？
シリア大使、事務局長には具体的にどんな権限があるのか？

国連やシリア問題にお詳しい方、回答おねがいします。

No.1 回答者： sagyoi_inn 回答日時： 2015/12/19 21:33

専門家ではありません。

さて、シリア問題で難しいのはシリア国は国連や世界の大多数に承認された独立国家であり、その独立国家の制度に従えば現アサド政権が正統な政権であることです。従いまして、アメリカやユーロ諸国が行っている反政府組織への武器や資金援助は内政干渉の典型的な事案にあります。それをアメリカやユーロ諸国は自由と民主を求める人々への人権援助であると云う理論で対外的には説明をしています。ですから、国連軍と云う組織は組成できないのです。逆に見ますとアサド政権が国連の場で典型的な内政干渉であり、アメリカやユーロ諸国はテロ支援国家ではないのかと議案を提議し、提議を事務局長や事務総長が認めたら一大事件です。そのためにシリア問題は国連で正式議題にならないようにアメリカやユーロ諸国は諸外国に根回しをする必要があります。議題にしないための話し合いと云う、外交ではよくあるシーンです。
議題に取り上げられますと、アメリカやユーロ諸国は拒否権行使と云う立場に追い込まれ、進退窮まります。
また、表は別として湾岸アラブ諸国は自国に手を伸ばさないと云う条件でシリア反政府組織やISの支援国ですし、アメリカやユーロ諸国はトルコが強力にISを支援しても黙認しています。ユーロに流入する難民の出身とルートを考えれば、誰が十万人単位の難民の移動を支援しているか、彼らが戦闘地帯でありIS支配地をどうして安全に通過できるのかと疑問の答えが出ると思います。

事務局長や事務総長には具体的にはシリア問題を国連の大きな議題とはしない権限がありますし、シリア国連大使には議案提議権と云う権限があります。ただ、シリア国連大使は権限を使って支援を得る努力をすることが重大任務になっていると思います。現在の中途半端な状態がシリア国民を除けば好ましいと云うものなのでしょう。

世の中には「話を纏めない」、「話を取り上げない」　このようなことも大きな権限ですし、利権でもあります。
素人考えでよければ、参考にしてください。
付け加えて、政治家が国家国民の為に政治をしていると云う「間違った考え」は国際関係論をやっているなら持たない方が良いです。特殊な国の政治家だけが国家国民の為に政治をしていると思ってください。政治家は国家国民の為に政治をしていないと考えると、「平和のためのシリア国連大使の提議を取り上げない」と云う状況が納得いくのではないでしょうか。
もう一つ、爆弾には賞味期限があり、8－10年サイクルである程度の紛争があった方がアメリカやユーロ諸国、また、ロシアには都合が良いことになります。賞味期限切れの爆弾は不安定に暴発しますから、そうならないように処分する必要があります。話題となっていますロシアの主力航空機はアフガン戦争の主力であり、投下している爆弾は旧式のものだそうです。従いまして、ある程度の賞味期限切れの処分が終われば、自体は収束するのではないでしょうか。
辛いですが、こんなもんです。

No.2 回答者： bettybanana 回答日時： 2015/12/24 22:46

これは推測ですけど・・

まずは紛争に拠らない解決を求める事だと思いますが、時に国連憲章に照らし、強制力を持って対処することもあると思います。
民主的な立場の国々からすると、シリアのような国々への介入はいつも手遅れな状態で始まると考えられます。国連と言っても常任理事国がメイン(ここでは米国やロシア)で、もしかすると外交ルートで付き合いのある第3国に仲介を依頼したりもあると思いますけど、それでもだめな場合が、シリアの現状かと思えてます。米国は、アサド政権の即時退陣を求め、ロシアは、シリアの将来は選挙で国民に決めさせるべきとしていますけど、最初は対話ですよね、で、うまくいかない場合には、軍事介入するというステップ。