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林望という文学教授のイギリス滞在記「イギリスはおいしい(1991年刊)」という本がありまして、中に、「イギリス人の主食は何か」と同僚のイギリス人たちに訊ねるくだりがあります。が、そもそも「主食」とは何かを説明するのが大仕事で、長時間かけた結果、彼らの返事は「うーん、そういう概念はこっちにはないけど、お前の説明に当てはまるものはと考えると、少なくともパンではないな」「うん、パンは違う気がする」「強いて言えばポテトじゃないか」という感じでした(うろ覚え)。

また、伊丹十三は初期のエッセー集で「日本の食事は主食と副食に別れているのがナンセンス。民度が低い」と主張していました。

へえ、欧米の感覚じゃパンって主食じゃないのかー、と、当時は思ったのですが、今になって疑問に思い始めました。だって「人はパンのみにて生くるにあらず」とか「パンがないならお菓子を食べればいいじゃない」とか言うじゃないですか。日本語の「ごはん」が、米の飯を意味すると同時に、食事全般を意味するがごとく、これらの言葉からは、イスラエル人やフランス人にとって、「パン」はパンであると同時に食事そのものである、としか解釈できないと思うのです。

しかし最近読んだ「ジョン・モリスの戦中ニッポン滞在記」ではやはり「主食とかいう珍奇な風習に馴染めない」みたいな記述があります(モリスはイギリス人)。

在外経験の長いみなさん、国名と、ご自身の体感ではその国で「パンは何か(何か、というのは、主食だとか、箸休めだ、とか、パンはパンだ、とかです)」あるいは「その国の主食は(あるとしたら)何か」を語ってください。よろしくお願いします。

ちなみにアメリカに住んでた友人にアメリカ人の主食は何かと訊ねたら、うーん?? パンケーキかなあ、という返事でした。

A 回答 (3件)

メキシコ在住ですが、あえて日本流に無理やり言うのなら「トルティージャ(Tortilla)」ですが。

トウモロコシを粉にして練って、薄っぺらく丸く焼いたのです。1キロで100円くらいの値段で、町内(コロニアルと呼ぶ)に1軒はこのトルティージャ屋さんがあります。それに、肉から野菜、お米でもなんでも挟んで食べるのが「タコス」が有名ですね。それからパン屋さんも。「ボリージョ(Borillo)」って呼ばれる小ぶりのフランス・パンが一つ10円ほど。中流階層以上の家族で食べる食卓には、このボリージョが適当に切っておかれています。でも、このパンを食べるというより、中のやわらかい部分を取り去り、周りの固い部分で、お皿に盛られて料理をかき集めてフォークにのせるに使われる、って感じ。

家庭での家族と食べる時は、最初にカクテル・フルーツ。次にスープ。そのあと、ご飯かパスタ。野菜サラダ。それが食べ終わったところで、メインの料理です。一つのお皿にすべて盛られるということはなし。メイン料理のお皿には色つけの少量の野菜。そして、最後はケーキとかプリンのデザートとコーヒです。また、すべてが一度に食卓に並べられるということもなしで、一皿一皿と順番に。最初からメイン料理まで常にあるのは、ボリージョかトルティージャなので、これが日本の白いご飯に匹敵する主食かといわれると、全く違います。まあ、漬物的存在価値です。なければ物足りんっていう程度。

スペインの北部にも住んでいましたが、1年の10か月が真冬で暖房必要。台所のストーブの上に鍋、毎日、いろんな動物の肉から腸づめ、ソーセージ、豆を追加で入れてぐつぐつ煮るのがハバーダ。朝も、昼も、夜も、こればっかり毎日・毎日食べていました。これに、各家庭がワイン樽を持っていて、そこにワインを満タンにしてもらい、ワインに炭酸水を入れて飲みです。さすが、ハバーダばっかりだといやなので、バルをはしごして、タパス(一口つまみ的料理)を。

アメリカのテキサス州に住んでいたときは、食卓に毎回必ず出てくるのは、豆。

日本的感覚での、主食ってのは、欧米ではないですね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。香川真司さんなんか、ドイツに住んでても基本的に日本風の食事を摂ってるみたいですが、メキシコでメキシコ流スペインではスペイン流テキサスではテキサス流、というのはカッコイイですね。「パンは主食か箸休めか」という質問に、「パンは漬物的存在価値、なければ物足りんっていう程度」というのは非常に腑に落ちました。確かに日本のフランス料理屋のパンは、そんな感じがします。

お礼日時:2016/03/23 15:11

主食=大多数の人が最も頻繁に食べる食べ物。

ですかね(?)
バランスよく、なんでも食べる国ではどうでしょうか。答えると、それだけを食べていると思われてしまうというので、偏食というイメージを嫌い、その答えに迷うのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

コメントに感謝します。

日本人が一般にイメージする「主食」が、「大多数の人が最も頻繁に食べる食べ物」
という意味かというと、ちょっと違うんじゃないでしょうか。
Wikipediaにある「主たるエネルギー源とする食物」という表現が、より近いと思います。

個人的には、現在のWikipediaの記述は、食事というものは世界中どこでも
「主たるエネルギー源とする食物」と「おかず」で構成されているものだ、
それが当たり前である、という、とてもアジア人的な誤解を、
助長してるのではないかと感じています。

お礼日時:2016/03/29 21:09

妻がイギリス人ですが、イギリスに「主食」という概念はありません。

たぶん欧州そのものにそういう概念がない気がします。

パンですが、これは現在はみな普通に食べますが、日本ほど高くはないけど、それでも穀類としては高いです。 イギリス人はよくポテトをたべます。 マクドナルドなどにある「ポテトチップス」はイギリスではチップスといい、家庭で普通につくるというか揚げます。 じゃがいもはイギリス人の重要な食料なのも現実で、粥にしてたべたり(これはたんにポリッジ)と言いますが、日本の「お粥」は「ライス・ポリッジ」になります。

妻も2月はイギリスに帰郷していたのですが、実家で毎日じゃがいもばかりで、日本の米が懐かしくなったと言っていました。 わたしの家では、普通にお米をたべます。ただ、すこしだけ異なるのが、炊飯器で普通に炊いたものを一度ボールなどに出し、それでチキンライスを作ったり、親子どんぶりにするなど、「ごはんのまま」では食べません。 わたしは日本人ですから、ごはんのまま食べますが、妻が、ごはんのまま食べるときには、かならず自分ごのみのふりかけをかけています。※結婚したときに、ごはんの炊き方を説明するのが面倒だったので、わたしの家では無洗米を食べています。これだと、米を研ぐ必要もないし、カップにいれた杯数分の、無洗米のメモリに水をいれるだけなので、妻にも簡単にごはんが炊けます。

韓国旅行に妻といってつくづく思うのですが、日本のお米の最高の味です。韓国はなぜあんなに「ごはんがまずい」のかと思うぐらい酷いお米です。インチョン空港でカレーライスを食べても、お米がわるいとおもいました。

それと、イギリス人は生卵をたべる習慣がないので、わたしの家でも卵ごはんはわたししか食べません。 そもそもイギリス人は、生卵はサルモネラ菌がいて、食中毒の原因になる「かなり危険な食べ方」だそうです。

日本と違うのは、卵料理に砂糖を使わない点です。 日本の卵焼きは、かなり砂糖がはいっていますから、妻はぜったいに口にしません。

おしまいに、日本人が信じている西洋料理は、偽物です。 本物ではありません。 見た目が欧州の料理に似ているだけで、味付けも調理法も、欧州とはまったく別のものです。 たぶん、本物の西洋料理は、欧州のレストランに行くか、日本なら、西洋人のコックさんがいる超高級レストランしかないです。 それ以外は、ぜんぶ偽物。 日本料理の一種です。

NHKが、外国向けに流しているテレビ(英語放送で、欧州やアメリカなど衛星放送で無料で見えます)で、日本料理「洋食」を紹介しているNHKワールドの番組があるので紹介しておきます。 なお、外国向けなので英語のみで日本語はありません。ここにでてくるピーター・バラカンさんはイギリス人です。 この番組は毎週していて、妻がいつもみています。 「ジャバノロジー」という番組です。 日本国内ではNHKの衛星放送で放映されています。 

この番組で、日本料理「洋食」が生まれた歴史や、数々の洋食が作り方もふくめて紹介されています。 西洋料理が番組の主役になるぐらいですから、ここにでてくる西洋料理は偽物で、日本人が見よう見まねで考えた「西洋料理」です。

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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。韓国では白米は贅沢品と考えられていて、飲食店は「3割以上麦を混ぜる」ことが法律で義務づけられていました(30年前の話ですので現在は違うのかも知れませんが)。

パンが「主たる食品」でないならどうして「人はパンのみにて生くるにあらず」だなんて言うのだろうか、と考えていて、今ようやく重大なことに気付きました。この言葉が産まれた時点では、欧州にもアフリカにもジャガイモは存在しないんですね。なるほど。

お礼日時:2016/03/26 21:48

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