No.1ベストアンサー
- 回答日時:
いくつか理由があります。
・野辺送りの茶碗割りの風習を受け継いだもの
古来の日本の葬式では、葬式を行った自宅などから出棺する時に「今生の別れ」ということで、故人の茶碗を割る風習がありました。この茶碗を割る行為と音を擬態している、というのがもっとも有力な説です。
・邪気払い
昔の葬式は朝一番鳥が鳴くと、出棺をしました。朝まで待つのは魑魅魍魎が故人に悪さをしないため、なのですが、一番鳥の声はそれらの邪気を払うもの、とされていました。
今でも「邪気払い」に音を立てることは行われておりますので、その名残がクラクションになっていると言われています。
・弔砲の変化
今でも軍隊で儀礼を行うときは礼砲または弔砲、これを銃で行う弔銃などがあります。これの由来は敵国の港に入港する際にすべての大砲から一発撃って「敵意はない」ということを示し、相手国も同じように丘の砲台のすべての大砲から一発づつ撃って「歓迎する」という意味を示したことに由来します。
最初期の大砲は、1発撃つとつぎの装填までものすごく時間がかかったので、1発撃てば「もうあなたを撃つことはできません。丸腰です」と言う意味になったからです。
これが何発も装填できる砲や銃の時代になっても儀礼として残り、それを援用する形でクラクションを鳴らす、と言うことになった説があります。ま、外国ではクラクションは鳴らさないので、ちょっとどうかな、と思う説です。
・最後のあいさつ
クラクションを出発の合図として鳴らし、参列者のうち火葬場に行かない人々と最後のお別れをする合図、と言う説です。このクラクションを最後に「本当にお別れ」で合掌してお見送りしますので、その合図でクラクションを鳴らす、というものです。
補足
日本は実は「音を出して儀礼を行う」という風習をもつ珍しい国である、ということが関係していると思います。神社で柏手を打つ、手締めでみんなで合いの手を打つ、など日本ではその場その場の区切りの時に「音を鳴らす」という風習があります。この風習はアジアを見渡しても日本以外に無いといわれています。
仏教でもリンや木魚を鳴らしますが、日本以外の仏教国ではほとんど鳴らしません。そういう「音」に対する風習がクラクションを鳴らす儀礼になったのだと思います。
この回答へのお礼
お礼日時:2016/09/10 00:14
本当にこちらが恐縮するような素晴らしい回答を頂き感謝感激であります。ありがとうございました。私は神経質な性格のため、気になるととことん気になってしまいます。今度ピ〜〜〜音を耳にした時、この回答を思い出せば怒りもおさまるかも知れません。本当にありがとうございました。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 眼・耳鼻咽喉の病気 あくびをすると 2 2023/06/13 03:13
- 物理学 歌口と楕円形の太鼓 1 2023/05/15 23:21
- メディア・マスコミ 安倍氏の遺体の搬送についてですが 奈良出発し、都内に入るまでは奈良ナンバーの長いリムジンでしたが 渋 5 2022/07/10 11:46
- 洋画 子供の頃に見た映画のタイトル教えて下さい(複数タイトルあり) 2 2023/04/30 06:54
- その他(悩み相談・人生相談) 交通事故の相談です 昨夜(6月8日)19時半ころ当家の横の道から当家の前の道(国道)に出ようとした際 5 2023/06/09 15:07
- 電車・路線・地下鉄 機械が勘違いしたのかな? 5 2023/08/11 15:08
- 事件・事故 安倍元総理のニュース 5 2022/07/11 13:19
- その他(暮らし・生活・行事) 嫌がらせ行為 他県へ行った方が良いですか? 7 2022/03/26 12:38
- 車検・修理・メンテナンス シガーソケットおかしいみたい 6 2022/11/28 19:10
- 都市伝説・怖い話 テレビの不思議、放送終了後のザーという砂嵐画面は死の世界を映す? 2 2023/01/09 00:35
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
おすすめ情報