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日本語の副詞「まったく」について質問です。

「まったくその通りです。」
「まったく覚えていません。」
 のように、肯定文・否定文ともに使える言葉ですが、
「まったくありません。」
は正しくて
「まったくあります。」
が不自然なのはなぜでしょうか。
私は日本語ネイティブなのでニュアンスで理解できますが、
説明しろと言われるとさっぱりわかりません。
文法的にご説明できる方、どうぞよろしくお願いいたします。

A 回答 (9件)

大辞泉・大辞林を参照した範囲ですが、肯定用法として使えるのは次の2つの場合のように見えますね。


a.すっかり・完全に といった意味で使う場合。
「すっかり(完全に)あります」という表現はできない(非文)。
b.話者の気持ちや感覚を表わす場合。
「あります」は、話者の気持ちや感覚ではない。
一方、打消し用法は否定の強調用法であり、 [ 決して・全然 ] という意味で使う。
個人的見解にすぎないので確信は持てませんが、だぶん、そんなところでしょう。
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この回答へのお礼

ふむ、なるほど。
参考になります。
ありがとうございました!

お礼日時:2017/03/28 23:35

「まったく」は「またし(全し)」の連用形が独立して副詞的に使われるようになったので、もともと「そのものの本来の姿が損なわれていない状態で」のニュアンスが残っているのでしょう。

物事は善であれ悪であれ、そのものの本来の姿が正しいという価値判断もあるような気がします。だから「まったく」は論理的には「当然ながら」で置き換えることができることが多い。

「全く覚えていない」は「(そんな経験は無いのだから当然)憶えていない」と言いたいのでしょう。
「まったくありません」も、「(そんな物事はもともと無いのですから当然)ありませんよ」という意味です。
「(私は貧乏で明日の食べ物にも困っているので、あなたに貸すお金は当然ながら)ありません」も無い理由を述べている丁寧な言い方ですね。
「まったくあります」は、「(実は私は大金持ちでお金の置き場にも困っているので、あなたに貸すお金は当然ながら)あります」という意味になりますが、どうも前段が無意味にいやみたらしい感じします。そんなに力まなくても、「ありますよ」でいいんじゃないでしょうか。
一般に、「無い」という証明は難しいですから、「全く無い!」と言い張ればよく、「有る」と主張する方が挙証する必要がありますが、「ある」という証明は容易ですから、相手が「無いんだろ?」と疑わない限り自分から言い出す必要はないでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2017/06/21 14:33

結局は、個々の副詞のそれぞれに使い方があるということのようです。

「まったく」は状態を言う場合の肯定文には使えるが、否定文には向かない。無理に否定形を作るには、文の変形が必要になる。
 彼女はまったく美人だ(肯定)→ ×まったく美人でない(否定)→まったく醜い(反対語)orそれほど美人ではない(変形)
 一方、動作を表す場合、
 彼女はまったくしゃべらない(否定)→×まったくしゃべる(肯定)→まったく(よく)しゃべる(変形)など。

 他の副詞の例①「すぐに」
 動作を言う場合、
すぐに行く(肯定)→△すぐに行かない(否定)→すぐに<は>行かない(変形)
 状態を言う時は使えない。

 他の副詞の例②「非常に」
 状態をいう場合、
非常に素晴らしい(肯定)→×非常に素晴らしくない(否定)→△?それほど(あまり)素晴らしくない(変形)
 動作には向かない。言うとしたら「非常に(速く)走る(変形)

 「副詞は品詞の掃きだめ」という名言を吐いた人がありました。確かに副詞は他の品詞から転成したものが多く、「明日、帰る」のように「名詞の副詞的用法」もあり、また副詞は何を修飾するかも問題があり、本来は「述語を修飾」であるが、場合によっては「副詞が副詞を修飾する場合(程度の副詞)、あるいは「文全体を修飾」もあり得るという厄介な一面があるわけです。というわけで「副詞」に関する質問は多数あるのですが、すっきりした回答はあまり出てきません。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2017/06/21 14:32

さらに考察をすすめようと思いましたが、考え出すと妙なことに気がつきました。

質問が否定文はあっても、肯定文がないということだったので、簡単に考えてしまったようです。
 「彼女はまったく美人だ」の否定文は何でしょう。「まったく美人でない」でしょうか。「日本の食文化はまったくすばらしい」の否定文は?「それほどすばらしくない」でしょうか。これでは、「まったく」が消えてしまいます。というわけで、今度は状態をいう否定文で困ることに為りました。
 「まったく」は動詞(主として動作動詞)の否定文に使いやすい。ところが、形容詞・形容動詞などの状態を言う場合、否定文には使いにくい。このジレンマ(別にジレンマではないかもしれない)をどうしたらいいのでしょう。
 動作の場合は「文の変形」(彼はまったく働かない→彼はまったく<よく>働く)で解決できたと思ったのに。考え直して見ます。できれば、皆さんもお考えください。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2017/06/21 14:32

そもそも「まったく」と言う語句は、強い肯定であり、「ある」と言う状態を指し示しているからでしょう。



「まったく」の語源である「まったい」は、「完全である」「欠けた点がない」と言う意味ですから。

すなわち、「まったく」とは、「全てある/全て揃っている」と言っている形であって、肯定的には「まったくだ/まったくです」で事足りるワケです。

「完全である」が「ある」と表現する必要がないと言いますか・・。

一方、「まったくではない」「まったくの正反対!」と言う意味が、否定語句や打ち消し語句を用いて、「まったくない」などとなる関係かと。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2017/06/21 14:32

#4です。



1.
肯定文で
a.「すっかり・完全に」といった意味。
に使えるということに関して、OKATさんがお示しになった、「~ている 」の場合についての(私の)説明が不足していたと思いますので、もう少し補足させてください。
これは、かなり微妙なニュアンスの違いがあるため、[ 前提 : 基本的に「状態」を修飾する。] という点に特に着目する必要があるかと思われます。
補助動詞「(て)いる」を改めて確認すると以下のとおり。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
二 ー ③動詞の連用形に助詞「て(で)」の付いた形を受ける。

主体の動きを表す動詞に付いて、その動きが継続・進行中であることを表す。 「空を飛んでいる鳥」 「雨が降っている」 「今、手紙を書いている」

主体の変化を表す動詞に付いて、その結果が持続していることを表す。 「入り口のドアがあいている」 「時計が止まっている」 「小鳥が死んでいる」

その状態であることを表す。 「母親によく似ている」 「この計画はばかげている」 「日本は海に囲まれている」

その動作が習慣的に反復されることを表す。 「この川はしばしば氾濫をおこしている」 「あの店はいつも混んでいる」 「昔から…と言われている」

過去に完了した動作を表す。 「少年使節一行はローマ教皇にも会っている」 「君はよく勉強しているなあ」 〔上代の上二段動詞「う」を上一段に再活用させたものとする説がある。「いる」は本来「立つ」に対する、すわる、その場を動かないでいる意で用いられ、動的な性格が強いのに対して、「おる」はある状態のまま存在する意で、状態性が強い。
http://www.excite.co.jp/world/j_dictionary/ITEM- …
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上記語釈で、
(ア)⇒【継続・進行中であることを表す】のであり、これらの例文のようなシチュエーションにおいて「状態」とは言いづらい。(×)
(イ)⇒【その結果が持続していることを表す】
○「入り口のドアがあいている(状態)」
○「時計が止まっている(状態)」
という解釈が可能なので使える。
○「(まったく)崩れている。」もここに該当すると言ってよいと思います。
△「小鳥が死んでいる」は微妙ですが、おそらく「死ぬ」という動詞の特性が関係するのではないかという気がします。
(ウ)⇒【その状態であることを表す。】のであり、明らかに状態を表わしている。(○)
(エ)⇒【習慣的に反復されることを表す】のであり、状態とは言いがたい。(×)
「あの店はいつも混んでいる」という例は○ですが、これは、(ウ)の項目に含めるべきであり、分類自体が不適切。
(オ)⇒【過去に完了した動作を表す】のであり、状態とは言いがたい。(×)

2.
肝心のご質問についても、補足が必要になったかもしれませんね。
「まったくあります。」の場合、「ある」は(たぶん)状態動詞なので、[ 基本的に「状態」を修飾する。] という前提は保持しているかもしれませんが、
(肯定文で)
a.「すっかり・完全に」といった意味。
及び、
b.話者の気持ちや感覚を表わす場合。
に使う。
というどちらの条件にも合致していないため不可。
ということになると思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2017/06/21 14:32

#1です。



#3 OKATさんのご投稿を拝見して思ったのですが、#1では語釈を明示すべきだったかもしれません。
そこで関連の部分を改めて以下に。
「まったく」
1 完全にその状態になっているさま。すっかり。「―新しい企画」「回復の希望は―絶たれた」
2 打消しの語を伴って、完全な否定の意を表す。決して。全然。「彼は事件とは―関係がない」「―話にならない」
3 ある事実・判断を強調する気持ちを表す。本当に。実に。「今日は―寒い」「―けしからん話だ」「―君の言う通りだよ」
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/208755/meaning/m1 …
1と3が肯定。
2が否定。
お分かりのように肯定の場合は【(完全にその)状態になっているさま】を表わします。
この前提に立って、OKATさんが#3で挙げておられる例が、私が#1でお示しした定義に該当可能か否か検証するため、その目的で並べ替えてみます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1.
○まったく崩れている。
○まったく止まった。
○まったく 絡まってしまった。 

【a.すっかり・完全に といった意味で使う場合。】に該当する。

2.
(×まったく崩れる)
(×まったく止まる)
(×まったく絡まる)
(×まったく歌う) 
(×まったく覚える)

「すっかり・完全に」と置き換えることは可能だが、これらの文が表わしているのは、あくまで「動作」であって、【(完全にその)状態になっているさま】ではない(から使えない )。

3.
○まったく崩れない。
○まったく止まらない。
○まったく絡まらない。
○まったく 歌わない。
○まったく覚えない。

【打消し用法は否定の強調用法であり、 [ 決して・全然 ] という意味で使う。】に該当。

4.
(よく・うまくなどの修飾語)~(てい)る  
○まったくうまく歌っている。
○まったくよく覚える。

【b.話者の気持ちや感覚を表わす場合。】に該当。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ということで #1 の定義に一応は収まりそうです。
定義(というか辞書語釈のまとめ)を若干修正するなら、以下のようになる。

【まったく】
[ 前提 : 基本的に「状態」を修飾する。]
(肯定文で)
a.「すっかり・完全に」といった意味。
及び、
b.話者の気持ちや感覚を表わす場合。
に使う。
(打ち消し文で)
c.「決して・全然」といった意味の強調用法として使う。

のようになるかもしれません。
ただ、自慢じゃありませんが、この見解に学問的典拠はありません。単に、辞書の語釈を分析・解釈すればこうなるのではないか、という程度の根拠があるのみ。
お示しいただける方がおられるなら、(同意できるか否かは別問題ですが)ぜひ勉強させていただきたいと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2017/06/21 14:32

動詞の場合に追加します。


~ている  例 まったく崩れている (×まったく崩れる)
          →まったく崩れない
~た    例 まったく止まった (×まったく止まる)  
          →まったく止まらない
~てしまった 例 まったく 絡まってしまった (×まったく絡まる)
          →まったく絡まらない
(よく・うまくなどの修飾語)~(てい)る  例 まったくうまく歌っている(×まったく歌う) 
          →まったく 歌わない                      
                      例 まったくよく覚える(×まったく覚える)
          →まったく覚えない

 こうした形をとれば、形容詞・形容動詞に限らず、多くの動詞も肯定形に出来ます。もちろんこれで完璧とは思えません。外の人も力を貸してください。
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この回答へのお礼

さらに教えていただき、感謝いたします!

お礼日時:2017/03/28 23:37

まったく見事である。

まったく素晴らしい。まったく丈夫だ。
これらはいえるわけですよね。
「否定」の場合の「ない」は状態を言うのですが、上のように「肯定」の場合も「状態」を言うときには使えるのではありませんか。「動作」を表す動詞ですと、まったく行く。まったく走る。まったく雨が降る。とは言えません。「まったく勉強する」だと微妙になります。これは(よく)を入れると通用するのではないでしょうか。まったくよく走る。まったくよく食う。
 また存在動詞の「ある」ですが、まったく金がある。これも、まったく(沢山の)金がある。のように修飾語がついて、その修飾語に「まったく」がかかっていくのであれば、いえると思います。
 現在のところ、こんな考えしか浮かびません。
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この回答へのお礼

なるほど。
参考にいたします。
ありがとうございました!

お礼日時:2017/03/28 23:36

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