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『芸術的エネルギイの洪水の中から石の蓮華が何本も歓喜の声を放っている。その声を聞いているだけでも、――どうもこれは命がけだ。ちょっと一息つかせてくれ給え。』

『芸術的エネルギイの洪水』は「石の蓮華」を作った芸術家を指していますか。もう作った「石の蓮華」は芸術家が他の石の蓮華を作っていることを見ていて喜んでいるという状態ですか。なぜ命がけですか。語り手は「石の蓮華」の声を聞くことは何か危ない気がしますか。語り手は誰に「ちょっと一息つかせてくれ給え」と言いますか。「石の蓮華」か「自分」にでしょうか。

質問者からの補足コメント

  • どう思う?

    では、「石の蓮華」は比喩的「石仏」ですか。「歓喜の声」は「石の蓮華」(石仏)のですか。芥川は「石仏」を歌っている「石の蓮華」に比べるということですね。

    No.1の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2018/09/24 12:25
  • どう思う?

    この「声」は本当か比喩的ですか。もしかして、旅行家の声でしょうか。

    No.2の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2018/09/24 12:30

A 回答 (3件)

蓮華というのは極楽に咲く花で、「蜘蛛の糸」でもその花の咲く池の周囲を釈迦が散歩するイメージから書き始められています。

また仏像がそれを座布団代わりにして座る像は仏像彫刻の良くあるパターンです。古い遺跡の場合は本体は失われこの蓮座のみが残っていることもあるでしょう。石の蓮華はそこに仏教の信仰があったことの証です。「声」は厚い信仰の歓喜を比喩したものです。

https://d340eiag32bpum.cloudfront.net/img/post/a …
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語り手は、「石の蓮華」から、膨大な芸術的エネルギイを感じ取っているのです。



膨大なエネルギイですから、それだけのエネルギイを注ぎ込むためには、それだけに集中し没頭しなければなりません。

で、「何本も歓喜の声を放っている」わけですから、丁寧にその声を聞き分けていくのはこちらとしてもそれ相応の覚悟と時間が必要と思ったのでしょう。

それが「命がけ」の意味だと思います。

そのエネルギイの質と量に圧倒されて、呼吸が止まっていたのです。
「息を呑む」状態ですね。

その状態で「命がけ」の覚悟を決めたので、「ちょっと一息つかせてくれ」として、ジックリ腰を落ち着けて対峙しよう、と思ったのでしょう。

この「ちょっと一息つかせてくれ」は、「石の蓮華」の作者へ対してか、「膨大な芸術的エネルギイ」に対してか、「そのような気で満たされている空間」に対してかは定かではありません。

「命がけ」で対峙しなければならない気持ちにさせられたすべてに対してだと思います。
この回答への補足あり
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芸術家は恐らく今日に名を残していないと思います。

洪水の意味は無数の石仏を指す形容、歓喜の声は仏に仕える喜びです。
命がけは、無数の石仏に込められた圧倒的な信仰心の前に芥川の持つ世界観が崩壊しそうになる危機感を表現したもの、「ちょっと一息つかせてくれ給え」は芥川の独言とも、信仰心で圧倒する石仏群に対してとも、あるいはそのような世界に対してとも、とれるかと思います。
イメージはこんな感じでしょう。
https://tripnote.jp/china/luoyang-longmen-grottoes
この回答への補足あり
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