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先日、石原千秋先生の「秘伝 中学入試国語読解法 (新潮選書)」を読みました。
石原先生は「国語教育は道徳教育であって、作文では自分がどんなにつまらないと思ったとしても、
”面白かった””大切だと思った”などのことを書かなければ×を付けられてしまう」
ということを述べられていました。
この意見になるほど同感、と思いました。
頭ごなしにそのような意見を否定するのではなく、なぜその意見(”つまらなかった”など)に
なってしまったのかを問うような、対話式の国語教育というのが
理想的なのだと思います。

皆さんは「国語」についてどう思われますか?

また、このようなことが書かれている本をご存知でしたら是非お教えいただけないでしょうか?
色んな方の見方、考え方を知ることができたらと思います。

A 回答 (1件)

どなたも意見を述べておられないようなので私が意見を述べさせて頂きます.


ちなみに私は言語学や英語を専門としていまして
あまり国語教育には関係のない人間です.

よく言われるのですが,英語を話すときに大切なのは
「発音」「文法」「単語量」の3つに合わせて,
「話す内容」だと言われます.

そして日本人を知る英語話者からいつも言われるのは,
最後の「話す内容」が乏しい,という点です.

悔しいのですが,否定することはできないようです.
そしてこの欠点は「国語教育」にあるのでは,
とも多いに考えられると思います.

もしかすると「漢字教育」に時間を割かなくてはならないからかもしれません.
もしかすると「協調」といった国民理想像が邪魔をするからかもしれません.
「協調」を否定する必要があるのでしたら,
「国語教育」というより「道徳教育」が間違っている,と言うことになりそうです.

さて,「国語教育」という問題点については
小森陽一氏「小森陽一,ニホン語と出会う」(大修館)
という本がお勧めです.
著者はチェコやロシアでバイリンガルとして育った国語学者です.
彼によると,チェコなどでは「国語」と「日本語(チェコ語ですが)」が分けられているそうです.
つまり,「文法」をキチンと教えて「話すためのツール」を習得する授業と,
その文法を使って実際に表現するための授業です.

当然必要な区分だと思うのですが,
日本では,それらがミックスしたような状況なため,
中途半端になっているのかもしれません.

なお,学生の英作文を添削していると,
小中高の国語教育(英語教育ではないですよ)を恨みたくなります.
それほど非論理的な文章が平気で散見されます.
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