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今日の日本の、企業、家計、政府はそれぞれ、黒字主体、赤字主体のどちらに属するのでしょうか?

何年か前は、企業→赤字主体 家計と政府→黒字主体だったはずですが今はどうなっていのですか??

大企業の4割は無借金だと聞きますがどうなのでしょう?私が調べたところ昔の情報はあっても、最新の情報が見つかりませんでした。よろしくお願いします!

A 回答 (1件)

starplus101さん、こんばんは。

ご質問にお答えいたします。


【企業】単位:億円

金融と新興市場を除く3月本決算上場企業1,687社(連結)を対象とした調査では、平成16年3月期末での数字で見ると(図表より読み取り)、

手元流動性: 50兆円程度
有利子負債:160兆円程度
-----------------------
-110兆円程度

ですから、数字上は超赤字です。しかしここ数年間、日本企業は強力に負債圧縮を進めてきたので、連結ベースでの無借金企業は10年前に比べて8%増えて、全体の35%を占めるまでになりました。ここから分かることは、(1)日本の上位企業は飛躍的に財務パフォーマンスを高めたこと、(2)上場企業の35%までが無借金になっても、なお有利子負債が110兆円も残るほど、残り65%企業の借金体質が治らないこと、です。

※企業の場合、営業キャッシュフローがプラスであれば、むしろ借金してでもビジネスに投資する方が成長できるので、一概に無借金が良いかというと、そうとも言い切れません。

根拠資料:日本経済新聞 平成17年1月23日記事


【家計】単位:10億円

平成14暦年末での数字を見ると、期末資産254,7168.6のうち、

現金・預金:782,449.6
借入   :329,688.2
---------------------
+452,761.4

ですから、超黒字です。また土地や物品、株式やデリバティブを含めた全資産まで合わせると、日本の家計は超黒字になります。

根拠資料:内閣府『平成15年度国民経済計算(93SNA)』


【政府】単位:億円

今回はじめて本格的に調べてみましたが、国の財務状況は摩訶不思議で、調査に難航しました。平成16年度一般会計予算を基礎数値として、累積赤字国債を負債に計上した収支は

税収他 : 417,470
公債残高:4,830,000
-------------------
     -4,412,530

ですから、超々赤字です。ここに地方自治体の公債残高を組み入れると、さらに赤字が膨らみます。単年度の収支を見ると、一般会計の基礎的財政収支(国債費-公債金収入:プライマリーバランス)は、平成16年度(当初)▲18.6兆円、です。つまり、超度級の赤字を背負っておきながら、毎年膨大な借金を続けている状態です。

根拠資料:財務省『日本の財政を考える』平成16年9月


以上の資料から、ご質問に対する回答といたしましては、

・企業→赤字主体(全体の65%)
・家計→超黒字主体(約453兆円)
・政府→超々赤字主体(地方自治体含む)

と言えるでしょう。また繰り返しになりますが、大企業の35%が無借金です。

参考URL:http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/sy014.htm
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この回答へのお礼

NOLAさんこんばんは

とても丁寧にご回答いただきありがとうございました。
よても参考になりました。

財務省のHPを拝見しましたが、数字としてみてあらためて日本の財政に落胆しました。

現在、私は大学生で金融、経済の勉強をしております。今後はより自己で解決するように致します。もしまた質問した時にお答え頂けたら幸いです。本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/01/29 22:14

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