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中国は、一国で、西ヨーロッパと同等な国土・人口を持っていますね。
その西ヨーロッパは、小国も含め数国にわかれています。

質問は、中国は、少数民族をも包括して、なぜ、一国として(複数国でなく)存在しているのでしょうか?(少なくとも、黄河側の北と揚子江側の南は、別国として存在しても不自然でない、ように思いますが)
(漢字を知っていることが、(大きな意味での)民族として自覚しているのでしょうか)

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A 回答 (9件)

ヨーロッパの原型はローマ帝国が分裂し、更にフランク王国が分裂して成立したのに対して、中国の原型は秦・漢が中国全土を統一したことで成立しています。

まさに正反対の流れで国が成立して固定化し、その後も続いていったと言えます。

ヨーロッパが分裂する傾向が強いのに対して、中国が統合を維持し続ける傾向が強い原因は、両者の封建制度が大きく異なっていたことに起因しています。
ヨーロッパの封建制度は契約を基礎とした関係でしたが、中国の封建制度は血縁を基礎とした関係でした。契約はどちらか一方が亡くなったりすれば解約され、新しい契約が必要になりますが、血縁関係は血の繋がりですから、片方が亡くなったからといって関係が解消されることはありません。つまりヨーロッパでは代替わりが起こると関係は白紙に戻りますが、中国では維持されていくのです。

中国では秦・漢という統一王朝が国家としてのひな形になったため、全土を統一支配するのが当たり前で、それこそが政治的善であるという考え方があります。周王朝を理想とし、文明を持った中国人が周囲の野蛮な蛮族を文明化させ、華の一員に加えるという王化思想が根付いているのです。文化的に劣った(と中国人が考えていた)異民族であっても中華王朝の支配を受け入れれば同じ中華の一員として扱い、また、王朝の支配を受け入れる蛮族が多ければ多いほど皇帝の徳が高いことを証明することになるとされているのです。ですから国が分裂することは皇帝の徳が低いことを意味するわけで、領土を失ったり分裂したりすることは中国の支配者にとって非常に不都合・不名誉なことなのです。

また、中国には古くから易姓革命という思想があります。国の支配者である天子は天命によって支配者となっているため、天子が天命に反することを行った場合には革命が起こって王家が入れ替わることになります。ですから、国土は同じままで支配者だけが天命によって入れ替わるわけです。

このように王化思想といい易姓革命思想といい、周囲の蛮族を取り込んで拡張したり、常にまとまった国の形で引き継がれていくことを当然の前提としているのです。それゆえ、中国の歴史では支配者を目指す者は誰もが全土統一を当たり前のように目指すことになるのです。
ヨーロッパは逆に分裂の方向に考え方が偏っているとも言えます。国を地域分け、市町村に分け、共同体に分け、家族に分け、これ以上分けることがない状態が「個人」すなわち"individual"(原義は「分けることが出来ない」)となるのです。ですから、ヨーロッパでは個人主義が発展しますが、中国ではそうなりません。中国には「宗族」という文化があります。これは日本にもある「家」の概念よりも広く、家系が同じである人々から女系を排除した親族概念です。姓を同じくし、かつ祭祀を同じくする男系血族共同体が宗族なのです。この宗族があることで男系血縁の団結意識が強く、まとまりやすいのです。血縁がそれほど濃くなくても同じ宗族の貧しい家の男の子のために学費を出してやったり、就職や昇進などでも目を掛けてやるのが現代の中国でも普通なのです。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
ヨーロッパと中国との対比により、ご説明して頂き、良く分かりました。
まず<ヨーロッパの封建制度は契約を基礎とした関係でしたが、中国の封建制度は血縁を基礎とした関係でした。>(ただし、契約というのがピンときませんね。契約というのは旧約聖書の約とも触れ合うのですね)
<ヨーロッパでは代替わりが起こると関係は白紙に戻>のですね。
<中国の封建制度は血縁を基礎とした関係>ですね。したがって<中国では維持されていくのです。>ね。
<文明を持った中国人が周囲の野蛮な蛮族を文明化させ、華の一員に加えるという王化思想>ですね。少々民族が異なっていても、中国本体に同化させるのですね。
<易姓革命>では、<国土は同じままで支配者だけが天命によって入れ替わ>り、分裂は避けられるのですね。
<ヨーロッパでは個人主義が発展し>概して分裂に進みますが、中国では<「宗族」>を通して<団結意識が強く、まとまりやすい>のですね。
荒っぽく言えば、中国として治めてゆく所は、中国という国土であり民族なのだ(なるのだ)、ということですね。

お礼日時:2022/01/08 13:56

No.6です。



No.5さんがおっしゃっているように、
結構早い時期に始皇帝が大きな国にまとめたからではないでしょうか。

そして「世界で一番大きな国だ」と誇り、
あるかどうかもわからない王朝をあったものとして「世界で一番古い国だ」と誇り、
王朝が変わっても(国のサイズは多少変わっても)統一した国として続いたからでしょう。

中華人民共和国なんてしょせん数十年の歴史しかないはずなのに、
4000年ずっと続いているかのように思っているのです。
そういう中華思想(東夷(とうい)、西戎(せいじゅう)、南蛮(なんばん)、北狄(ほくてき)と表現するように、周囲を徹底的に下に見る)も関係あるでしょうね。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
<結構早い時期に始皇帝が大きな国にまとめたから>ですね。
以下僻みっぽく書きますが、悪しからず。
始皇帝が大きな国(現実の)にまとめたあと、そこが中国(理念上の)になったのであり、
中国(理念上の)を、始皇帝が国(現実の)にしたのではない、と解釈するのですね。

お礼日時:2022/01/06 12:35

><独立したら、国としての様々なものが必要になる。

まず、通貨が必要になるし、国を維持するための軍隊も必要になるが、こうしたものを維持するには莫大なお金が必要になる。>ということですね。

しかし、何故、西ヨーロッパは上のような理由が支障にならず、独立しており、一方、中国は支障になり独立できないのですか?

読解力が無いと言うことのようだ。
書いたものを読んでも理解できないと言うことではどうしようもない。
同じことを書いてもしかたがないので書かないが、下にコピペをすると
中国は、ロシア以上に強権的で民衆の不満はロシアの比では無いが、その不満を警察だけでは無く特殊警察という弾圧のための組織、さらにはより強力な弾圧組織を使って、場合によっては黒社会という日本のやくざのような組織の力を使ってまで民衆の反発を力で押さえつけると言うことをしている。
さらに信じられないくらいのあんぽんたんが、中国人はのんびり暮らしているなどと書いているが、そう見えるだけだ。
歯向かったら共産党によってとんでもない弾圧が来ることは、香港の事例でもわかりそうなものだ。
しかしながら、それでも中国の民衆はあんぽんたんが言うほどのんびりなどしていない。
毎年、中国国内で数十万件の暴動が発生しているのだ。
ただ、中国共産党は必死になってそうした事実を隠そうとしているが、ネット時代では隠しおおせるものでは無い。馬鹿は知らないだけで、現実に起きていることは間違いがないのだ。
暴動の様子は、ネットでも見ることができるが、すさまじいものだ。
この暴動がいかに大きなもので、中国共産党がいかに手を焼いているかは、警察や特殊警察、城官と言われる民衆を弾圧するための専門機関などの組織の予算が、人民解放軍と言う中国の軍隊の予算を超えてしまっているのだ。
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この回答へのお礼

ノーコメント

お礼日時:2022/01/04 13:04

歴史の専門家ではありませんが、


他の回答者の中に「中国人は思い知らされているはずだ」とありますが、
中国人はあまり国家体制に不満は持っていないようですよ。

台湾は中国の体制になるのを激しく拒否するでしょうが、
中国人の多くは穏やかに暮らしています。
それを「気づいていない」「騙されている」と解釈するのは勝手ですが、
当の中国人はのんびりしているようです。

中国は何かと自分が一番と主張しますよね。
中国人としてのプライドが国をまとめているような気がします。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
<中国人としてのプライドが国をまとめている>のですね。
ところで、しつこいようですが、もともと(そもそも)中国人としてまとまったのは、何が要因だったのでしょうか?

お礼日時:2022/01/03 11:07

始皇帝が中華の思想(世界の中心は中華)で統一国家を建立しました。


中華の思想が未だに息づいて、いるからではないでしょうか。
度量衡を統一した事も大きいですね。

欧州がバラバラなのは、根拠が何もないのですが、一神教のせいでは
ないのかと思ってます。
他の神様を信じてはならいと排斥してます、これが他の民族を排斥する
事に繋がって、分裂するのだと思ってます。
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教は呼び名は違えど、同じ神です。
なのに、仲良くしないのは、多神教の大和民族には、理解不能です。
中国、インドも多神教です、多神教の方が包容力が有るのでしょう。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
<始皇帝が中華の思想(世界の中心は中華)で統一国家を建立しました。
中華の思想が未だに息づいて、いる>のですね。
ただし、各地でこの統一した<中華の思想>に転換(転換させられた)したのが分かりません。各地で、自分の所なりの<中華の思想>を抱いているでしょうに。

お礼日時:2022/01/03 09:02

> 西ヨーロッパは、小国も含め数国にわかれています。



英国 
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id= …
仏国
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9 …
独国
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4 …
スイス
http://www.local-dobokuya.com/doboku/swiss/about …

ロシア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B7 …

インド
https://www.weblio.jp/ontology/%E3%82%A4%E3%83%B …
http://wsh1420.blog.fc2.com/blog-entry-88.html?sp

米国
https://americancenterjapan.com/aboutusa/profile …

民族を多く内包することは、No.1の回答の通りです。

インドも、中国も、昔はいくつもの王朝が並立していました。
西ヨーロッパにも 一時は大きな領土の国家がありました。
https://sekainorekisi.com/glossary/%E3%83%95%E3% …

国として大きな領土を持つか、小さな領土で他国と国境を接するかは、ただの歴史的事情でしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがというございます。
<国として大きな領土を持つか、小さな領土で他国と国境を接するかは、ただの歴史的事情でしょう。>ですね。

お礼日時:2022/01/03 08:54

>「中国は、少数民族をも包括して、なぜ、一国として(複数国でなく)存在しているのでしょうか?」です。



秦が中国を統一するまではそうだったでしょう。
ただ秦が中国を統一して、度量衡を統一し貨幣も統一し文字を統一してからは、中国はひとつの国という意識は強まったといえます。

また中国は東アジアにおいては圧倒的な影響力があり、近世までは世界の大国でした。当然そこに暮らしている人たちには自意識もあったでしょう。

戦後の教育では中国の偉大さ、「夏(殷の前の王朝)から続く我が祖国」ということが強調されています。

多くの人が不満をもっていてそれを軍が強圧しているとのご意見もあります。でも多くの人は今の中国に満足をしているでしょう。政治的な自由ってそんなに大事には思われていません。

特高や憲兵が眼を光らせて、労働争議があれば警察が労働者側を一方的に弾圧していた日本だって多くの人が「日本は良い国」と信じていたのと同じことです。
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございます。
<秦が中国を統一して、度量衡を統一し貨幣も統一し文字を統一してからは、中国はひとつの国という意識は強まったといえます。>
<中国は東アジアにおいては圧倒的な影響力があり、近世までは世界の大国でした。>
どんぐりの背比べのような西ヨーロパとは違い、秦(中央漢族としての)が1強多弱として成立し、それ以降は<中国はひとつの国という意識>が明確になりましたね。

お礼日時:2022/01/02 18:05

そんなことを言うのなら、ロシアはもっと広い国に様々な民族が暮らしている。


あれだけ広大な土地に、あれほどまでに顔つきから明らかに違う民族が大きな不満を抱えながら一緒に暮らしているのは、中国と同じ強力な軍隊によって押さえつけているからと、独立してもどうやって国を運営していって良いかわからないと言うことが重なっているからなのだろう。
独立したら、国としての様々なものが必要になる。まず、通貨が必要になるし、国を維持するための軍隊も必要になるが、こうしたものを維持するには莫大なお金が必要になる。
独立するとなったら、世界でもトップクラスの軍隊を相手にしなければならないが、そんなことができる筈も無い。
だから、不満たらたらでも現状を容認せざるを得ないという所なのだろう。
中国は、ロシア以上に強権的で民衆の不満はロシアの比では無いが、その不満を警察だけでは無く特殊警察という弾圧のための組織、さらにはより強力な弾圧組織を使って、場合によっては黒社会という日本のやくざのような組織の力を使ってまで民衆の反発を力で押さえつけると言うことをしている。
ま、多くの中国人は、共産党の嘘にだまされて、腐敗していた中華民国を台湾に追い出してしまったのだが、とんでもない間違いだったと言うことを思い知らされているはずだ。
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この回答へのお礼

<独立したら、国としての様々なものが必要になる。まず、通貨が必要になるし、国を維持するための軍隊も必要になるが、こうしたものを維持するには莫大なお金が必要になる。>ということですね。

しかし、何故、西ヨーロッパは上のような理由が支障にならず、独立しており、一方、中国は支障になり独立できないのですか?

お礼日時:2022/01/02 13:59

世界では複数民族で構成されている国が普通です。


日本は厳密には単一民族ではありませんが、ほぼ単一民族といっていいでしょう。
ですから日本のような国が例外的なのですよ。
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この回答へのお礼

質問は、「中国は、少数民族をも包括して、なぜ、一国として(複数国でなく)存在しているのでしょうか?」です。

お礼日時:2022/01/02 13:41

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