ALPSで除去されないものとは何ですか。
。。。引用。。。
風評被害などを懸念する地元住民、とりわけ漁業関係者らの反対を押し切っての放出となったが、政府はALPS(多核種除去設備)によってほとんどの放射性物質は取り除かれており、残存するトリチウムも海水によって希釈され、国際的な安全基準はクリアされているため、人体や環境への影響は無視できるレベルにとどまるとの立場だ。 しかし、海洋生物学が専門でグアムやハワイをベースに30年以上、太平洋沿岸のエコシステムを研究し、2011年の福島第一原発事故後、来日し事故の海洋への影響を調査した経験も持つハワイ大学のロバート・リッチモンド教授は、福島第一原発から投棄される水にはトリチウム以外にもALPSでは除去できない核種が多数残存していることを指摘した上で、海水で希釈することによって放出段階では一時的に国際的な安全基準を満たしたとしても、海洋生物に取り込まれた放射性物質が食物連鎖の過程で生物濃縮され魚介類の放射性濃度が高くなる可能性があることを念頭に置かなければならないと語る。 また、半減期が12年と比較的短く人体への影響が少ないとされるトリチウムについても、有機トリチウムの形で生物に取り込まれた場合、それより遙かに長い年月体内にとどまる場合があり、その間内部被ばくが続くことでがんを含む様々な疾患が発生するリスクが大きくなることを忘れてはならないとリッチモンド教授は警告する。 「海は既に多くのストレスに晒されています。国連を始め国際社会が海の環境を守ろうという方向に向かっている中で、今回国連機関のIAEAまでが日本の海洋投棄にお墨付きを与えたことは非常に残念なことです。これから何十年も汚染水を海洋の投棄し続けることが本当に正しいことなのかをあらためて再考すべきです」とリッチモンド教授は語った。 リッチモンド教授にジャーナリストの神保哲生が聞いた。 【プロフィール】 ロバート・リッチモンド ハワイ大学マノア校教授 専門は海洋科学、海洋生物学。 1984年ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校にて生物学博士(Ph.D.)を取得。 スミソニアン熱帯研究所(パナマ)、グアム大学教授を経て2004年より現職。
No.6
- 回答日時:
No.2です。
補足への反論ではないですが、全ては東電しだいなんですよね。
ただ、世の中すっかり「処理水」で、トリチウムだけを問題にしている。
NHKのニュースでも、薄めて流せば問題ないすっかり安全のみをPRしている。
中国の「汚染水」呼ばわりも、かえって国内を結束させて、国内世論的には放出を応援する結果となっていますね。
恐るべきはマスコミの愚さと、同調圧力、そしてナショナリズムですね。
私はトリチウム放出に関しては反対ではありません。しかし、セシウム137やストロンチウム90はほぼ完全に再処理、再々処理して流すことを保証してほしいだけです。
No.5
- 回答日時:
#3修正です。
>有機トリチウム云々で「生物学的効果云々」と書きましたが、今回の濃度では全く問題になりません。重水を使った実験では10%~100%重水の場合が使われています。
No.4
- 回答日時:
ALPSで除去されないものとして真っ先に思いつくのは「風評被害」。
放射性物質に限れば、
環境省HPによると、ALPSで除去が難しいのは、三重水素(トリチウム)のほか、炭素14など。
https://www.env.go.jp/chemi/rhm/r3kisoshiryo/r3k …
まあ、ALPSは、金属の除去を主眼にしているようにしか私には見えないのだけど。
で、風評被害の例。
たとえば質問文で引用した記事。これは、すさまじい風評被害を与えている、と私なら判断。
リッチモンド教授の発言が変で、
「生物濃縮」は、金属類なそうなるのだけれど水素とか炭素については生物濃縮はありえない(ありえたら、炭素14による年代測定がまるで役に立たなくなる。)とか、すでに処理水が世界のあちこちで放流されていることに対する言及が無い(当然、既存放出で、生物への影響はある程度分かる。)
といった類の、NO.1さんと同じような感想を持ちます。
もっと変なのは、記事を書いた記者の論理展開。
地元住民の懸念は風評被害など、でしょ?
風評被害とは、実害が無いにもかかわらず、噂などでの被害
でしょ?
うん、地元住民は、実害あるかもしれないけど風評被害心配しているわけです。
「風評被害など」なので、まあ実害も心配しているかもだけど、メインは風況被害。メインが実害なら、「風評被害など」の部分を「実害など」と書かないとでないと文章のつじつまがオカシイ。「風評被害など」を書いたにもかかわらず、風況被害のことをほとんど書かずに、「実害の可能性」について書くのは、地元住民の懸念をないがしろにして自分の意見を書いたということ。
せめて、
・地元住民の懸念は主に風評被害だが、実害に対する懸念を表明している研究者も存在する
または
・風評被害のほかに以下のような懸念もある
のような文章を書いたあとに持論を展開してほしいと思う。
そうなのですね
あまり 科学的でない部分があるのなら もしかして 中国や韓国の資金で買収された自称ジャーナリストが述べているのかもしれませんね
大学の教授のような人も 実在するのかどうか分かりませんし存在しても本人かどうか分かりません
No.3
- 回答日時:
>トリチウム以外にもALPSでは除去できない核種が多数残存している
・これは、一回の処理ではその通りですが放射線を計測して国の基準値以下になるまで繰り返し処理しています。処理後の水は再び核燃料に直接触れない限り基準値以上の濃度になることはあり得ません。
>海洋生物に取り込まれた放射性物質が食物連鎖の過程で生物濃縮され魚介類の放射性濃度が高くなる可能性があることを念頭に置かなければならない。
・食物連鎖についてはあらゆる生物の代謝が関わってくるので、一部を除いては分からないと言うのが本当の所でしょう。しかし、基準値はこれまでの事故や実験値などを参考にして国際機関で決めた値を参考にしており、毎日のように大量に食べない限り問題ないと言われています。マグロの水銀蓄積の方が遥かに深刻なのですが。
>有機トリチウムの形で生物に取り込まれた場合、それより遙かに長い年月体内にとどまる場合があり、その間内部被ばくが続く
・有機物であろうが放射能の半減期は変わりません。このような事を言うような方の発言は信用できません。放射線の効果よりも化学的効果(軽い元素なので同位体でも若干は反応に差が出ます)によって生物学的影響が出る可能性はあります。
>これから何十年も汚染水を海洋の投棄し続けることが本当に
・無条件で良い事であるとは言いませんが、処理後の水に含まれる放射性物質の総量では問題ないであろうと言うのが公式見解です。処理過程で事故や妨害が起きなければ問題ないでしょう。数十年の内に地下水の流入を完全に遮断できれば処理水を冷却水として使えるようになり、閉じた系が出来上がるはずです。東電や政府はデブリの取り出しを考えているようですが、搬出先が決まることはあり得ません。デブリと比べればずっと安全な使用済み燃料でさえ保管場所がありません。
除去対象核種は原子力規制委員会の資料中の表A-1に出ています。その根拠も書いてあります。トリチウムの生物学的影響も説明してあります。
https://www2.nra.go.jp/data/000388518.pdf
No.2
- 回答日時:
世の中、処理水で、汚染水だなどと言うと、国賊、中国人並みのバッシングを受けます。
汚染水でないと言う流れになっていますが、実際、7割は汚染水です。そのため、再処理すると言っていましたが、最近のニュースでは、ひたすら「薄めて流す」を繰り返してますね。実際、どうなんですかね。やるのは東京電力ですから。
でも、Yahooのニュース中の「福島第1原発処理水の安全性、どのくらい理解していますか?」でも、皆さん、「十分に理解している」人が多いみたいです。どうなんですかね。
https://fukushima-updates.reconstruction.go.jp/f …
復興庁のページでは、はっきりと言ってるんですがね。皆さん、「十分に理解している」んですかね。
質問の答えとしては、セシウム137とストロンチウム90がそうみたいですね。その他は55核種としか出ておりません。どうなんですかね。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
アカデミズムに属する人がすべて「科学的」「論理的」「客観的」「理性的」「冷静」とはいえません。
私の経験では、けっこう「突飛なことを主張してマスコミの注目を集めたい」「目立ちたい」「政府、行政から気に入られたい(「○○専門家会議」や「有識者会議」「第三者機関」にお呼びがかかるように)」というアカデミズムの方も多いです。
その方がどのような立場の方かは存じませんが、記事に関して言えば
>福島第一原発から投棄される水にはトリチウム以外にもALPSでは除去できない核種が多数残存していることを指摘した上で
「除去する」といっても、正確には「低減する」ということであって、残存物を「0」にすることはできません。「99.9%除去」でも「0.1%」が残ります。
なので「残存している」ことは厳密には間違いではありません。
科学に「絶対」はあり得ませんから。
でも、それを言い出すと、世界中の原子力施設からは同様のものが同程度(あるいはそれ以上)排出されています。
そちらも同様に議論しないといけません。
>海洋生物に取り込まれた放射性物質が食物連鎖の過程で生物濃縮され魚介類の放射性濃度が高くなる可能性があることを念頭に置かなければならないと語る。
これは「トリチウム」以外の放射性物質に関しては一般論としてはあり得ます。
ただし、「ALPSで極めて低濃度に除去されている」ことを考えれば、上に書いたように、各国の原子力施設を棚に上げて、福島の放出水だけを対象にこれを言うのは「公平性」に欠けるでしょう。
さらにいえば、マイクロプラスチックなども含めて、放射性物質以外の環境汚染物質もたくさんあります。
>半減期が12年と比較的短く人体への影響が少ないとされるトリチウムについても、有機トリチウムの形で生物に取り込まれた場合、それより遙かに長い年月体内にとどまる場合があり、その間内部被ばくが続くことでがんを含む様々な疾患が発生するリスクが大きくなることを忘れてはならない
これも「あり得る」ことで「絶対にない」とは言い切れませんが、トリチウムは「通常の水素」と科学的に区別できないので、その前に書かれた「濃縮」ということは考えられません。
水素なので、「水(H2O)」という形で体内にとどまりますが、「新陳代謝」によって通常の「水」と同じ周期で体から排出されて行きます。
「有機トリチウム」というのは、例えば「タンパク質」とか「脂肪」とか「骨」といった中に含まれる水素が「トリチウム」で置き換わったものを言っていると思いますが、その「水素の中のトリチウムの存在確率」や「新陳代謝で入れ替わっていく」ということは同じですから、特に「有機トリチウム」を取り出して議論しても意味がないと思います。
というようなことかな、と思います。
ああ、ご質問は
>ALPSで除去されないものとは何ですか。
でしたね。
ALPS(Advanced Liquid Processing System、東電がそう呼んでいるのでしょう)とは、「水に溶けている放射性物質を除去する装置」であり、
・フィルターで「固形分」を除去
・イオン交換で「イオン状のもの」を除去
・蒸留によって不揮発性のものを除去
・さらには、化学反応で特別な元素を沈殿・吸着
させるような、一般の「水の浄化」プラスアルファのことを行っているのだと思います。
いくら高性能でも、上に書いたように「100%除去」は不可能なので、たとえば「99.9%除去」といった性能なのだと思います。
その「0.1%」が「除去されないもの」になります。
なお、トリチウム(三重水素)は、化学的には通常の水素と区別がつかないので、上記のような水処理装置では分離・除去できません。
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動画があり 学者が 動画開始13分 目以降 主に15分頃から述べている部分です つまり トリチウムの有機的結合など
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以下への反論をお願いいたします
。。。。
ALPS(多核種除去設備)ではトリチウム以外にも12核種が除去しきれないことが分かっている。世界では他の加圧水型の原発がトリチウム水を海洋に放出しているというが、通常の原発を冷却する過程で発生するトリチウム水と、ドロドロに溶け出した核燃料デブリに直接触れた水を同列に議論できるはずがない。実際、東電は汚染水のサンプリング調査しか行っておらず、すべての汚染水の中にどのような放射性物質が含まれているかが判明しているわけではない。
反論お願いいたします
。。。続き。。。
結局、今回海洋放出をせざるを得なくなったのは、これまで無策のまま汚染水を貯蔵タンクに貯め続けたからだ。それを続ければいずれは原発の敷地がタンクで満杯になり、海に捨てざるを得なくなるというシナリオは、最初から計画されていた意図的なものにも見える。 また、海洋汚染が基準を超えないよう今後も東電自身がモニタリングを続けると言っているが、木野氏はそのデータは信用できないと言う。木野氏によると、東電はこれまでに何度も検査分析ミスを起こしており、外部の多数の研究者が検査データを広く公開して監視可能な状態にすることを求めてきたが、東電は頑としてデータの公開を拒んできたのだという。結局、今回の海洋放出の是非は、市民社会が本当に東京電力という会社を信用できるのかどうかにかかっていると言っても過言ではないだろう