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『ピダハン「言語本能」を超える文化と世界観 ダニエル・L・エヴェレット(著)』を読むと、どうやらアマゾン奥地に住むピダハン族は、日々良く笑い、幸福な様である。現代人から見ると幸福には見えない所もあるが、しかし彼ら自身はどうも心底から、幸福な様で良く笑い満足気である。何より彼ら自身が今の生活が満足だし幸せだと断言している。
彼らには、1・2・3・・数字の言語はなく、色の言語もなく、左右の言葉もなく、過去の言葉もなく、未来の言葉もない。つまり、相対や抽象的言葉は存在しない。そして、彼らに有るものは何処までも現在であり、絶対的に目視できる現実と現在なのである。また、彼らは森の妖精には良く出会う。
そして、彼らは幸福で有ることを自覚し、現在と言う意識の中から一歩も出ようとはしない。
これが本来の生き方なら、不幸とは実は存在しない過去や未来という、妄想の概念の世界で現代人が勝手に作り出した、虚の事物であって虚構の物品。そして、意識が今にあるならば不幸など存在する場所はなく、幸せのみが残されるのであろう・・・・・・・・か?

A 回答 (5件)

同じ様な事は可成り前から言われています。



私たちの脳は過去の記憶を活用して「見たり」「感じたり」した様に見せかけることが上手であり、油断をすると「そればかり」しているそうです。実際には「今ある物を見たり聞いたり」しておらず、生きている時間の殆どの経験は「誤魔化し映像の再生」であるという説があるらしいです。これに気が付いて何とか「誤魔化し映像の再生」の罠を回避できると「本当にそこにある物」を見る事が出来て、正しく五感で感じられるとか。それを感じると何を体験しても新しく感じるため(幼い子供がはしゃぎまわる様に)喜びで溢れるそうですよ。

以下は興味があればお読みください。

昔の禅宗のお坊さんが「悟りとは何か?」と分からなくなって悩み、師匠に相談したそうです。師匠は別の師匠に会いに行く様に勧めました。そして弟子が指示に従ってその別の師匠に相談をすると、その人は話を聞いて納得して、なんと弟子を強くぶったという話があります。とても痛かったでしょうね。その弟子はショックを受けてしまうのですが「教え方は正しかった」らしく、後で誤解がとけて悟りに至ったそうです。

「今ある感覚(この瞬間も生きていて多くの情報を
 感じている)を軽視している自分に気が付きなさい」

と言う意味だったのでしょうかね。他にも悟りでは自分と自分以外を分ける感覚が脳の中にあり、これを徐々に削って行って世界を自分と感じる方法だと説く人もいます。この話は脱線ですけど。

また般若心経(釈迦よりも後の大乗仏教の時代の誰かの説話?)では世界には人間の都合などと無関係な物質世界があるだけであり、何かを期待しては行けないという話がされているようです。考え続けることで地頭を鍛えることは出来るけれど「キター」みたいに開眼(悟りを偶然獲得)する事はないと教えています。人の自己都合での期待は無駄であり、自分で出来る事は限られていると教えているみたいです。

現代では”うつ病”の治療のために体へ意識をうつす方法を指導していたりします。「考えすぎ」を治すには効果的なんでしょう。また肉体的な痛みであっても脳が作り出した疑似的なシグナルであり、本物の痛みを感じていない場合が多いと示唆する話もあります。

「脳には外界を認知するのを面倒だと思ってサボり、
 過去の記憶データから偽の映像や五感の感覚を生じ
 させて、私たちの自意識を誤魔化す性質がある」

という事です。これに気づいた人が過去にも(現代にも)沢山いたという事ではないでしょうか。

「再生できないくらい見たことが無い現実だってあ
 るはずじゃん?」

その通りです。例えば外国に行ったりして記憶にない映像を見ると脳が過去の経験データ(これらをパッチワークの様につなげて似ている映像や感覚を作りだす=生成AIですね)で誤魔化すことを諦めるようです。そのため(仕方なく)しっかり見ようとします。すると(脳が)(大変疲れますが、幼い子供の頃に戻った様な)喜びを感じて、はしゃぐようですね。

「やべえ。俺たちの脳の中に生成AIがあってこれ
 が実際の五感とは違う紛い物を作ってるのか?」

生成AIの偽感覚ではない「生の感覚」は別にあるようです(私も頸椎を損傷して激痛を長期間味わった時分かりました。偽の激痛が常に生じていたようです。治療がちゃんと進んで本物の痛みが戻ると嬉しくなって笑いました。痛いんですけど幸福なんですよね)。

またこれ以上の幸福感覚が無いのじゃないかと考えれば「記憶データで誤魔化す脳の物臭」を辞めさせなければ、生きていても寿命自体が無駄に消費されている事になります。

「何だか生きててもつまらない。これって我慢し
 ていたらどこかで開眼して頭の靄が晴れるって
 ことなのかな?仏教で修業とかすればいいの?」

「そういう人多いから『帰れっ』と思って仏教の
 人が色々戒めを残しているんよ。自己都合で設
 定(仏教で修業をすると開眼して解決と言う願
 望を設定化した)とか勝手に作らずに、目の前
 の現実だけ見て地頭を鍛えるしかないんだよっ
 て話であり、仏教やってる禅宗はそういうサー
 クルなの」

ただでさえ脳は五感を誤魔化すことでサボろうとしているわけです。ここに設定厨まで患うと相当ヤバいですよね。実際にある物を見て(感じて)ハシャグみたいな脳の状態(恒常的な幸福感)からは程遠いでしょう。

「えっと。何十年も定番のアニメを再放送し続け
 るような物臭を脳がやってるって事?」

「そうだね。次の展開が予想できるアニメ番組を
 見続けている人生なわけだよ」

人生相談というのも「設定変更についての相談」が多いです。「自分の設定ではこうだが上手くいかない。設定変更が必要ですか?」と言う相談と捉えると殆どが該当すると思います。

「設定をどんなにやっても意味がない。自分の都
 合とは関係の無い物が目の前にあったのだとし
 て新規解釈をするべきなんだよ」

地頭が疲れますけどね。鍛えられます。それが嫌で設定変更で対応するのは無駄に年を取るという事です。

「何が正しいのか誰か教えてください」

「『脳のサボりを辞めさせる取り組み時間』にあ
 たほうがよくないか? 自分の脳が再放送しか
 放送する気が無い事のほうが問題重要じゃない
 か? 寿命という料金は新作アニメを積極的に
 放送するチャンネルに投資すべきだろ?
 君が疑問に思った正しさを考えても君の脳は反
 省しないよ」

「でもさ。そういう事を考える事で地頭もよくな
 ると思うんだよね」

「それって君の設定だろ?」

という事です。今目の前にある物は見えている様に見えていますが、実際は違うと疑う事です。始めて遭遇したと認知するとビビットに映像が変化し、驚きと興奮が生じるはずなんです。そして日々の全てがそう(新規の経験)と感じられる様に脳を訓練しないと「この先何を経験しても意味がない」となるんですよ。だから早めにやった方がいい(ちゃんと新しい経験の様に見えるまで頑張る)でしょう。

天才力みたいな話が出るときに良く私が例えにする事があります。

日々の通学や通勤を「毎日成功させる人」が「外国に行くと(ドキドキハラハラし)失敗する」と言う例を出します。これはどちらも未経験の未来であるのに前者は何の疑問も持たずに(例え僅かなトラブルがあっても)難なくこなし、もう後者は「私には無理だ」と諦めてしまう不思議についての話です。

「昨日やった事だとしても、今日はまだやってな
 い未来なのである。何故、出来る気になってい
 るのか疑問を持たないと行けない」

つまり、初めて経験する内容(毎日の通学であっても、未来であるのは確か。この先どうなるのか知っているはずがない)なのに毎日完遂させ続けているんですよね。良く考えると凄いんですよね。また実際にテキパキと格好良く色んなイレギュラーを無意識状態で解決しています。実はこのとき天才力を発揮しています。

「え・・・じゃあ天才ってのは海外旅行みたいな
 初めての経験でも通学みたいに感じてるの?」

「どちらかと言うと逆。普段やっている事の全て
 を未来だと思って緊張していて、全部新規だと
 思って観察しつつ頭を働かせている」

自分が見聞きする、体験する、全ての事を未体験として体が集中して備えてる、脳は新規だと思って用心深く考えているわけです。そういう状態をデフォルト(再放送でサボる事を許さない)にするという事です。その状態に体の方が慣れてしまうと脳の働きも固定化されます。

これがデフォルトになると「一般には未知」とされる事であっても「通学程度の怖さ」と感じるように成ります。通学程度の難易度だと思って解決するわけです。逆に他の人が「こんなの出来て当たり前」と思っているものも「新規体験の不安」と言う部分が生じてしまい「どうでも良いところでポカ」をします。

「ある程度訓練をしていく必要がある」

実は私は斜め読みが出来ません。出来なくなったというんでしょうか。文章を読むのがとても遅いです。「良くある話」として先読みして補完するという事が出来ないからです。それを拒否し続けました。それを何年も続けてやっと「ななめ読みが出来なくなった」んです。

「そうなるように訓練した成果でもある」

急いで頭を回転させることが地頭を良くしていると設定している人が多いですよね。それは自分の設定ですよね。

この様に「自分の設定厨」に気が付くこと。自分の五感が再放送で誤魔化されていること。この二つを重要視してみましょう。

これらが改善した後は「目の前のモノは全て未体験」という事を確信できるようになると思いますよ。過去に似たような体験をしていても「今この時見ている」事柄は「この後どうなるのか」決まっていません。予想は出来ても(どうなるか知らない)未来であることは間違いないのです。

「予想と未来を昏倒した人は自分の五感が再放送
 で誤魔化されていることに気づけない。また地
 頭も鍛えられないし、繰り返しには天才力を発
 揮するが、他の人が感心する事柄にはパニック
 を起こす」

世の中の事柄や他人の振る舞いについて興味を持つのは、自分の脳の誤魔化しを糾弾し、設定癖を辞めれた後でも良いでしょう。きっと色んな事に気が付いてもっと喜びが生じるはずです。怒りを感じたりしている人はまだ早いという訳です。そして脳は自分のモノです。これが壊れた状態だったり、常備された機能を使わないでゴール(寿命)してしまう方を怖がりましょう。

今見ているものをちゃんと見る訓練は大事です。

以上、ご参考になれば。
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この回答へのお礼

ご回答有難う御座います。参考になりました。
私も仏教の解脱と似ているのではないかと感じておりました。

お礼日時:2023/09/11 14:38

過去も未来も無い、あるのは今だけ、


犬や猫の幸福論なら大正解ですね。

ハーバート・スペンサーは
「直接的な目的としての幸福」について
「幸福の基準は常に変化する。それぞれの時代、
それぞれの民族の中においては、それぞれの階級により、
人々のそれについての見方は異なっている」
すなわち
アマゾン奥地の原始人には原始人の幸福があるのです
しかし「それが本来の生き方」エエ~?とかなんとか言い
近代人に無理やり当てはめようとするのは、驚くほど愚かですね。

一人一人の幸せに関する理解は同じではない
 流浪の民であるジプシーは固定した家には飽き飽きするが、
スイスの人は家を持たなければ不幸と感じる
 トルコ人の考える天国は妖艶な美人が充満した部屋であり、
アメリカのインディアンの天国は楽しい狩猟場である

その辺を理解してから、人間の幸福を論じましょう
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この回答へのお礼

ご回答有難う御座います。

お礼日時:2023/09/11 14:53

京都大学霊長類研究所によると


チンパンジーは今現在しか考えない
そうです。

だから、彼等には絶望がありません。

どんなに悲惨な状況でもケロッと
しています。

人間でも、将来の事をあまり考えない
ラテン系の人の幸福度は高いです。
独裁、貧困、犯罪多発でも、幸福度は
日本より高かったりします。



これが本来の生き方なら、
 ↑
何を持って本来と言うのか。
動物的生き方をもって本来と言うんですかね。



不幸とは実は存在しない過去や未来という、
妄想の概念の世界で現代人が勝手に作り出した、
虚の事物であって虚構の物品。
 ↑
その通りだと思います。
人間は前頭葉が異常に発達した結果
食物連鎖の頂点に立つと同時に
自ら不幸を招いてしまったのです。



そして、意識が今にあるならば不幸など存在する場所はなく、
幸せのみが残されるのであろう・・・・・・・・か?
  ↑
幸せを幸福感と定義すれば、そうなると
思います。

だから、心理学では、幸福とは
人生における満足と定義しました。
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この回答へのお礼

ご回答有難う御座います。
チンパンジーには絶望はないのですね!

お礼日時:2023/09/11 14:51

幸福感・不幸感は捉え方の問題であって過去現在未来という時間軸の問題ではありません


何故ならば幸福感・不幸感は内にあるのであって外にないからです
それのトリガー(きっかけ)が外に合ってもそれは変わらないのです
それを知りたいならトランスを経験する事です
トランスを経験する事です幸福感を得られますがその幸福感は自身の内から湧き上がります
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この回答へのお礼

ご回答有難う御座います。

お礼日時:2023/09/11 14:47

過去とか未来という観念がなく、今という瞬間だけに


生きているとして、今、ケガの痛みや病気の苦しみがあれば、
幸福を感じられるだろうか。

不幸が虚構の概念なら、幸福も同じです
不幸と幸福は、1つのものの両面に過ぎないから。
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この回答へのお礼

ご回答有難う御座います。
>今、ケガの痛みや病気の苦しみがあれば、幸福を感じられるだろうか。
多分、読む限り死を含めて不幸とは考えていないと思われるが・・・・
記載の中での幸福とは「日々良く笑って生活している状態」と言う様に、思って頂いた方が宜しいと思います。

お礼日時:2023/09/06 16:01

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