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魏志倭人伝には「出真珠青玉其山有丹其木有柟杼櫲樟・・・」とあり、別の個所に
「倭地温暖冬夏食生菜皆徒跣」ともあります。

一方後漢書倭伝には「出白珠青玉其山有丹土氣温腝冬夏生菜茹」とあります。

後漢書の読み下しですが「白珠(=真珠・パール)と青玉(翡翠?)を産出する。
その山には丹土(赤土)がある。気候温暖で冬でも夏でも野菜を生じて食べている」
というのが一般的だと思います。

これを区切りを「出白珠青玉 其山有丹 土氣温腝 冬夏生菜茹」と分かち書きして
「白珠(パール)と青玉を産出する。その山には丹がある。土気(中国語で気候の意味あり)
 温暖で冬でも夏でも野菜を生じて食べている。」
こう読めないでしょうか?

A 回答 (1件)

中国語は詳しくないですが、そのように読んでも良いと思います。


どちらも大きく意味は変わりませんし。

ただ中国語は漢字1字1字に意味があり、日本のように熟語という考えがあまりないらしいです。土氣も、それで気候という意味になることもあるというだけで、土(土地)の気(気候)ということでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。「後漢書には丹土とあるから赤土だ」
「赤土則ちベンガラ系であり、水銀朱では絶対にありえない。」
と主張する人もいるようですが、そうとも限らなくなってきます。

ただ白珠とあるので、魏志倭人伝に言う出真珠青玉の真珠は通説通り
パールのようです。
水銀朱を真珠と言った、という説の論拠も気になる所です。

丹には水銀朱以外の意味もあり(赤色の意味など。例:丹頂鶴)
黄丹・鉛丹は酸化鉛ですし、丹土であれば一般にベンガラを指します。
青丹は中国語では黒っぽい辰砂を、日本語では孔雀石を指します。

丹土であるからベンガラ系で水銀朱ではない、と、積極的に言うことも
其山有丹 土氣温腝 と分けるから其山には丹=水銀朱があるのだ、と
積極的に言うこともできなくなった感じがあります。

土氣の意味も、仰る通りの感じで考えています。
土も空気も(=今でいう気候)温暖である、位の感じです。

魏志倭人伝を完全に読み下した、みたいなYouTubeも見ますが、
後漢書や他の歴史書との整合もあり、至難の業に感じます。

お礼日時:2024/01/30 00:14

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