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アメリカのイラク侵略は石油の利権を得る為だとか言われえいますが、多大な戦費と犠牲者を出してまで駐留することが分かりません。イラク侵略の本当の狙いは何なのでしょう?

A 回答 (16件中1~10件)

> 多大な戦費と犠牲者を出してまで駐留することが分かりません。

イラク侵略の本当の狙いは何なのでしょう?

国家の政策の狙い・目的というものは、全て挙げるとしたら箇条書きにできるほど少数であるわけがありません。なぜなら、人間の活動という力学系の変数の個数は膨大であるからです。ですのでそのようなものを議論するときは、これが欠けていたらそういう政策は全く有り得なかっただろうというものを通常はリストに挙げるのでしょう。

以上は前置きでここから私の回答なのですが、リストに挙げておいて間違いのない目的は石油だと思います。そして、もう一つ間違いのない目的はイラク人の解放だと思います。石油あるいはその他アメリカにとって得になることのみで侵略をするほどアメリカという国が鬼畜国家だとは私には思えないのです、買いかぶりすぎなのかもしれませんが。ブッシュがどう思っているか、ラムズフェルドがどう思っているか、ネオコンがどう思っているか、個々のアメリカ人がどう思っているかは知りませんが、イラクを攻撃してイラク人を解放するという正義を行うんだという意識が存在しそれが戦争を支えていると考えます。
アメリカ政府(日本政府も)は国連安保理決議678、687、1441 を根拠として侵略ではないと主張しています。そして、それ(=侵略でない)は国際的な共通認識あるいは多数説にはなっていません。開戦決定の時、あるいはそれから現在までの間、当のアメリカも侵略ではないとは本当は考えていなかったとしても、「国際法上の侵略でも正義の戦争なのだ」と意識があったのだろうと思います。
# フセイン政権を転覆させる事が解放なのかどうかは私は知りません。

その他は「これが欠けていたらそういう政策は全く有り得なかっただろう」という確信が私には持てないのでリストには挙げないでおきます。他にはないと主張するわけではありません。

「イラクはテロリストの有力な援助国なのでたたく」というのはないだろうと思います(当初は口実にしようとしていましたが。)。イラクがテロリストの有力な援助国という事実はないですよね。いや、ブッシュは本気でそう思っていたかもしれませんね。
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#11です。



米国内軍需産業に関する補足です。
現在の兵器はハイテクなしには考えられません。軍需産業といっても大砲の玉作ってた時代とは訳が違います。狭義の軍需産業と言えば例えばミサイルを製造する企業のことでしょうが、広義の軍需産業にはIT企業などハイテク企業も含まれます。今や、いかなる製品が軍事転用されているかは素人にはすでに分からない状況です。

一例は、日本でかつてあった東芝機械のココム(対共産圏戦略物資輸出禁止委員会)違反事件です。日本では民生用として開発された製品であっても、それが軍事目的で使用される怖れがあり、それを熟知していない(というかできなかったのかもしれませんが)ためにこうした事件が発生したものと思われます。

また、深田祐介の小説『革命商人』では、チリで起きたクーデターを舞台に政府側と反政府勢力側にそれぞれ日本の商社(おそらく三井物産と兼松江商のことと思われる)が加担する、というストーリーですが、それぞれの陣営に売り込もうとしていたのはトヨタのランドクルーザーだったり別のメーカー(たしか富士重工)の自動車だったりと、決して日本では軍需産業扱いされていない企業の製品です。もちろん日本にも三菱重工業など兵器そのものを製造している企業もありますが…。

要は米国の軍需産業といってもその裾野はかなり広く、また共和党支持層でもあり、戦争によって売上が拡大することは自明の理なので戦争を起こすことには賛成するということ、米国の場合、ロビイスト活動と言い、議会で自らの団体の利益を諮る活動が盛んであること(おそらく報道はされていないが、そういう活動を全くしなかったと否定する方が困難であろう)、その代金は国家が支払ったために巨額の財政赤字をもたらした、ということを言いたかったわけです。

また、戦後のイラクにおいても、例えば石油精製事業はハリファックス社が独占したのは事実ですし、チェイニー副大統領はこの企業の元経営者でした。もともとイラクの製油事業は独仏ロなどイラク戦争に反対した国々の企業が行っていましたが、締め出されてしまった格好になったわけです。
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「本当の理由」と質問しているということは、公的に発表されている以外のところに真の理由があると考えておられるのですね?そうであれば、ブッシュと側近以外には誰も確実に答えることはできません。



すでに下の多くの回答がありますが、今回の回答はおおむね質がいいですね。ネットでは珍しい。
いずれにせよ米国の動機はひじょうに複合的です。
でも、直接原因(引き金)と、背景(環境要因)とに分けて考えていくこと、長期的問題と短期的ハプニングとを分けて考えていくこと、は頭の整理に役に立つように思います。

・直接原因(引き金)=9.11同時テロ
米の頭に血がのぼり、米国民が戦争を支持する世論になった。米国民にとって、アル・カーイダもターリバーンもサッダームのイラクもみんな同じようなものでした。米国の心理の中では、イラク侵攻は9.11の復讐戦でした。

・なぜイラクにこだわったか(なぜ割に合わない戦争を始めたか、その背景)
中東は資源戦略上、米国として見逃せない地域。他の地域とは違って米国は中東産油地域の出来事にもともと敏感です。どうでもいい地域なら戦争なんてしませんでした。でも、石油のために戦争を始めたというのは間違った見方ですよね。割に合いません。

中東のもう一つの特殊要因はイスラエルとの関係ですが、今回のイラク攻撃ではイスラエル要因はそれほど大きく作用していません。ブッシュ政権に極端な親イスラエルの政治家が多いにしても、それはアラブ、イスラームに冷淡な雰囲気を作っている、という程度だと思います。

・米国の国内要因(=政権の性格)
ネオコンという、世界で民主主義を広めるために米国が実力を行使することも否定しない哲学に影響された高官の多いのがブッシュ政権です。これが戦争に踏み切る敷居を低くしたことは間違いありません。
私は、クリントン、ゴアであったなら、9.11の後にアフガン攻撃はしたでしょうが、多分イラクには仕掛けなかったと思います。

(陰謀説??)
例の軍需産業のニーズという説ですが、これを強調することは陰謀論に陥りやすいので注意が必要です。
戦争で潤う企業、戦争をひそかによろこぶ企業、そしてもっと多いのは戦争に乗じて儲けを出そうという企業、があるのは本当だと思いますが、それは結果であって原因ではないでしょう。
今のアメリカ政府が、あれだけの自国兵士の死者を出す戦争をそんな理由で始めることは政治的に考えられません。

いずれにせよ、戦争目的は、最初はとにかくアル・カーイダ殲滅(と復讐)だったのが、イラクの解放に目的が拡大され、さらには中東世界の変革(民主化)にまで構想が広がってしまっている。目的が広がってしまっていくこと自体が、戦略的な目的が事前に確立・共有されないままに始まった戦争だということを示しているのではないでしょうか。
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ANo.1のかたが答えておられるように、石油はないとはいえませんが、やはり最大の理由はイスラエル国の存続だと思いますね。

アメリカもイギリスもパレスチナの地にイスラエル国を「復活」し、存続させることに責任があります。これは、日本が満州国(清朝)を復活させたことは自衛のためでしたが、その後の展開はよく似ていますね。

満州国の建設は当時国際社会の支持を得られませんでした。イスラエルはれっきとした国連加盟国であり、ヨーロッパには永年のユダヤ教の信者に対する差別迫害の後ろめたさがありますから、アメリカとイギリスの軍事行動に反対をしますが、遠慮がちです。

フセインのイラクを武力で打倒しようとしたのは、「不正確」な情報に基づいて、フセインのイラクが原爆なり化学兵器を保有するに至ったと信じたからでしょう。「不正確」な情報を信じたということは、信じるに足る十分な実績があったからでしょうね。

日本の大陸侵攻とアメリカの中東「進」攻があまりにも類似してきたのに、恐怖すら覚えます。
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結局、アメリカ国内に広く浸透してる「アメリカ的平和論」がそうさせるのでしょう。

簡単に言って悪魔をやっつけろという雰囲気が常にアメリカにはあり、社会システムもそう作られています。だから、10年に一度戦争をするのです。(これは誰かが操作して行っているというわけではなく)
例えば、軍が戦争を行うことを前提に組織されていると、徐々にその役割を果たそうとストレスをため始めます。(たいていの国は自衛が目的の軍であるが、アメリカの軍は自衛が目的ではないかたちの編成になっているようです。)
例えば、戦争によって悪を倒し 正義の国アメリカが勝利し自由を勝ち取ってきた、という図式で常に歴史教育を行っている。
などなど、アメリカ的戦争平和論を前提にアメリカという国が組織されているのです。
ヨーロッパもアジアもアフリカも、基本的に第二次大戦では大変な被害損害を出し、その反省も有りながらの国造りをしているわけですが、アメリカは常に戦勝国で特に戦争による反省という雰囲気が根付いていないのです。

ブッシュ政権としては、最新兵器のミサイルなどでババーンとやっつけて、「悪魔のフセインをやっつけ、イラクに自由をもたらした。正義の国アメリカここにあり、国連など必要ないのだ」というスターウォーズのようなストーリーを考えていたのでしょう。
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ほとんど意見が出尽くしているようですので、あえて同じ内容を書くのは屋上屋を架すことになると思われます。

そこで、まだ登場していない説を提示します。

1.湾岸戦争の決着を付けること。

 パパブッシュはクウェートからイラク軍を放逐することには成功したがフセイン政権を打倒するまでには至らなかった。これは湾岸戦争の開戦目的がイラク軍のクウェート侵攻にあったため、イラク軍がクウェートから撤退すれば戦争を継続する大義名分がなくなる。もしこの時フセイン政権を打倒しサダム・フセインを抹殺すれば、やり過ぎだとして国際世論から非難を浴びることは明らかだったため、それを避けたのだ。
 しかし、実はこのことがパパブッシュが「平清盛」だったために、後にテロリストから命を狙われる結果となった。サダム・フセインという「源頼朝」を生かしておいたことが命取りになったのだ。そこで今度はせがれが親の仇討ちに立ち上がった。

2.米軍の軍事力の圧倒的強さを世界各国へ誇示することと、米国内軍需産業の利益を図ること。

 アフガン空爆でもそうだったが、例えばデイジーカッターと呼ばれる、通常兵器でありながら小型核兵器と同等の威力を有する兵器の効果を実験すると共に、現在の米軍の軍事力の圧倒的な強さを世界各国、特に軍事面でライバルであるロシア、中国に対して誇示しておくことで、「世界の警察」の座を守ろうとした。
 また、当然のことながらこの結果米国内の軍需産業の利益を図ることができる。戦費の拡大と言ってもそれは財政赤字、つまり米国民の税金と日本や中国の為替介入によるドル買いと米国債の購入によって支えられているのであり、致命的なものとはならない。なぜなら財政赤字はブッシュ政権の大幅減税政策により緩やかな景気回復を起こし、解消されると読んだからだ。事実、イラク戦争後、米国は日欧に比べ驚異的な景気回復を遂げ、中国と共に世界経済のけん引役となった。FRBはすでにリフレ懸念が後退したとして、昨年から段階的な利上げを行っている。
 犠牲者が出ようとも、これは亡くなられた方に対しては大変失礼な言い方だが、彼らは一介の兵士に過ぎず、その上の連中、戦争を起こした指導者達は本国にいて無傷のままで、痛くも痒くも思っていない。戦争に犠牲者はつきもの、程度にしか思っていないであろう。
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皆の意見はほとんど揃ってますが、世界戦略的の考えがありますか?一つ一つ細かい考えが勿論言い訳になれるですが、本質的の理由をもう少し考えてください。


1.なぜイラクですか?No.7が「大量破壊兵器の拡散」を理由とし言いましたが、既に核兵器を持つと宣言した北朝鮮を対象にならない?なぜアメリカを敵視するブラジルを対象にならないのか?No.6が「9.11に対する報復」と言いましたが、この考えはやはり政治的の考えではないでしょう。この戦争に何億ドル投資し、利益を得なければ、単純報復するだけなんて、アメリカにとってやるべきの事ではないですよ。アメリカ政府は本当の理由はやはり石油しか考えられません。
2.上記(1)は単純に経済的の考えだけ。もう少し深く考えてください。石油は再生不可の資源、世界中に量が限られて、これから70年しか使えません。石油を離れて、どんな国が生きられるでしょうか?まだ世界には新しいエネルギーが見つからない内に、誰が石油を手に入れれば、世界を制覇できるでしょう。残念ながら、世界の石油は70%以上は中東に集まっているから、OPECが石油の産量を制限すれば、世界の石油産量が制限され、全世界の経済に多大の影響を与えている。誰が中東をコントロールすれば、全世界をコントロールできるといえるでしょう。イラクを占領し、そこで駐兵し、イランなどを制圧し、そして中東を独占するのはアメリカとって得策だ。しかしながら、自分の兵力を自信しすぎのアメリカはそんなに血を流したコスト、しかも現在自由選挙で出た政府は親イランとは最初に思わなかった。でもそれなのに、世界を支配すると比べれば、これぐらいのコストはまだまだ受け入れる範囲だと思いますよ。
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かつて日本も石油を禁輸され南方に戦線を拡大下のだから、イラク戦争の目的の一つであってもおかしくはないと思います。

石油というのはほかの資源よりも戦争の原因になる資源です。もちろん、石油だけが唯一の理由ではありません。

多大な戦費と犠牲者を出してまで駐留する意味がわからないのは、猫にとって小判の価値がわからないのと同じです。
もし猫がここで質問できたならば、汗だくになって働く意味がわかりません。人間が金を貯める本当のねらいは何なのでしょうねと質問するでしょう。
 逆に言えば、回答者がどんな理由付けをして説明すれば、多大な戦費と犠牲者を出してまで駐留する意味をわかってもらえるのでしょうか?
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それが分かれば諜報機関は必要ありませんね。

もちろん私も知りませんし、そんなことを知る立場なら言えませんね。

私は、地政学的な価値からだろうと考えますけどね。イラクは肥沃な三日月地帯の東半分を占め、ランドパワーとシーパワーの戦略的通路の交点に位置します。ここは自らの勢力に入れたいでしょう。
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アメリカのイラクへの武力行使は『侵略』ではありませんよ。


国連決議678、687、1441という根拠法が一応ありますから、侵略と断定することは出来ません。
ぜひ国連決議を読んでみてください。

さて、アメリカの本当の狙いについてですが、これには複数の要因があると思います。
下で皆さんが仰っている事も全て真実の一面を捉えていると思います。
あえて付け加えるとすれば『大量破壊兵器の拡散に対する深刻な懸念』は本音の部分でもあったと思います。
フセイン政権を見逃せば、世界中でフセインと同種の兵器開発の目論見を助長することになります。
その兵器がテロリストの手に渡る、というような事態はアメリカにとって悪夢でしょう。
アメリカがイラクやイランに対し強硬姿勢で挑む理由の一つだろうと思います。
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