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よくあるギターコード集にないような少し変わった押さえ方をするコードをよく使うので、ギターを弾きながらつくった自作の曲のコードを表すのに往生しています。「これは何というコード名になるんだ?」という感じで。

例えばA7sus4くらいだったらコード集に載っていますが、そのコードを1弦だけでも押さえ方を変えたりしたら違うコードネームになると思うのですが、その都度探しまくって覚えていくのもキツいので、何かしら名づけのルールがあると思うのですが、それをどうやって学習すればいいのかをアドバイスください。

ヨロシクお願いします。

A 回答 (6件)

まず、コード(コードネーム)というものは、コードフォームから決まるものではなく、その和音を構成している音程の組み合わせからつけられるものです。

ですので、コードネームを導くためには、まずはギターのフィンガーボード上の各ポジションごとの音名を把握し、また相対的な音程差なども同時に把握して、そこからコードネームを類推していく必要があるでしょう。 コードネームを割り出すためには、まずは基本的なコードの構造を把握し、それを応用するのが良いと思います。

コードネームの付け方の決まりごとについては、先に質問への回答をまとめてしまうと、音楽理論の解説書や教則本などを参照して把握するのが良いと思います。 コードネームから音程の構成を把握することが出来れば、その逆もできるようになるでしょう。 「ギターの理論に強くなる本!」とか、「絶対分かる!コード理論」といった教則本などは、内容的にもあまりお硬くないので読みやすいと思います。 作曲入門のような教則本でも、そのあたりに触れているかも知れませんね。
コードネームと構成音の関係を把握できるようになれば、あとはギター上の音の配置と、ルート音の位置を決めることで、コードブックを探し回らなくても具体的にコードネームを振ることも容易になるでしょう。

ここから、おまけのつもりで、少し長々とコードネームの組み方について書いてみます。 詳細については、本などを参照した方がわかりよいことも多いと思いますが、一応参考として。

コードネームは、質問に対してはやや逆説的になりますが、コードの中に含まれる総ての音程を表現するものになります。 その際には、度数表記という、ルートを基準として、それに対する各音程のルートとの相対的な音程差を表現した相対的な音名表記を把握する必要があると思います。
度数表記の場合の音程の表現では、ルート音を1度と表現すれば、メジャースケールに含まれる各音程は順に2度、3度、4度、5度…7度と表現され、ルートから8度の音程は1オクターブ上のルート音と同じ音名の音になります。 2度・3度・6度・7度は、メジャースケールと同じ音程差の場合は「長○度」と表現され、それぞれの音程の半音下の音程は「短○度」と表記されます。 1度・4度・5度については、それぞれ「完全○度」という表現がされます。 またこの他に、上の長音程ないし完全音程の半音上の音程を表す「増○度(例:増4度など)」や、短音程ないし完全音程の半音下の音程を表す「減○度(例:減5度など)」といった表現が、度数表記では用いられることもあります。 このあたりの表現の仕方を把握しないと、コードネームの表現も把握しにくいでしょう。 まずは、この度数表記による音程表現を把握することをお勧めします。

で、コードネームについてですが、アルファベット一文字のコードが与えられる場合には、そこに含まれる構成音は、コードネームになっている音程をルートとして、1度、長3度、5度の3つの音程が基本になります。 この基本の音程から外れた構成音を持つコードには、コードネームに何かしらの符号が付きます(ただし、便宜的にメジャーコードであることを強調して表示する場合、Cmajなどというように、メジャーであることを指示する表記が付加されることもあります)。
コードネームに小文字のmがつく場合、それはマイナーコードであることを意味し、先の構成音のうち長3度が、短3度に置き換わります。 また他に、長3度の音程を別の音程に置き換えるコードとしては、sus4コードがあります。 sus4コードは、長3度や短3度の代わりに、完全4度の音を含みます。 マイナーとsus4については、メジャーコードから3度の音程が移動しているコードとしてくくってしまうと、覚えやすいでしょう。
コードネームに大文字のMと数字が付加されているコードについては、そのコードの構成音として長7度(メジャーセヴンス)の音程を含むことを示しています。 たとえば、CM7であれば、Cコードを基本とし、更にCの長7度に当たるBを含むコードになります。 なお、C7と書かれた場合は、7度の音程として含まれるのは長7度ではなく、短7度(Bフラット)になります。 大文字のMがテンションの表記に付随している場合は、含まれる7度の音程が長7度になると覚えるとよいでしょう。
テンション(7度、9度(=長2度)、11度(=完全4度)、13度(=長6度))が乗るコードについては、含まれるテンションを表す数字がコードネームにつきます。 コードネームの脇に、ただ数字が脇に付加されている場合は、そのテンションまでの音程を下から順に総て含むことになります。 C11というコードでは、短7度、長9度、長11度の音程を含むCメジャーコードになります。
コードに対して、いくつかの付加音のみがつく場合は、○addxというように、付加される音程をaddに続けて表記します。 別表記として、addの代わりに、付加される音程を括弧で括って付記する場合もあります。
コードに対して、プラス・マイナスの符号付の数字がつく場合、その数字の音程をプラス・マイナスの方向に従って半音ずらした音程が組み込まれています。 なお、5度に関してプラス・マイナスが指示されている場合は、5度の音程をその符号にあわせてずらします(そのとき、完全5度の音程は含まれない)。
とりあえず、コードの表現の仕方の一部について、かいつまんで書いてみました。

また、上の例から少し漏れるケースとして、ベース音指定コードがあります(オンコードなどがそれにあたります)。 これは、本来のコードではルート音が最低音になることが基本になりますが、ベース音が指定された場合、その指定された音程が最低音に据えられます。 コードの構成音であれば、転回形といって、コードの低い音からの並び順を入れ替えた形で演奏しますし、コードの構成音以外の音程が指定される場合は、その指定された音程をコードとは別にベース音として追加します。 これも、把握しておくとよいでしょう。

なお蛇足ですが、コードネームの付け方については、複雑なものになってくると、構成音がまったく同一のコードでも、前後の流れなどから別のコードネームが与えられることもあり、コードの解釈の仕方によって名前のつけ方が変化することもあったりしますね。 これについては、わかりにくければ意識しないようにしていても良いと思いますが、一応参考までに触れてみました。

だいぶおまけの方が長くなってしまいましたが、参考になれば。 長々と乱文失礼しました。

この回答への補足

うわぁすごい・・・。とてもわかりやすいです・・・。
しかもこんなにたくさん書いて頂いて・・・。

長短の話、とてもわかりやすかったです。ありがとうございました!

ところで、ひとつだけ実例で教えてくださいませんか?
1弦目の2フレットと4弦目の2フレットのみを押さえるコードは何という名でしょうか? やはりA7系なのかな、それともEm系なんでしょうか?
もしよかったら教えてください。
宜しくお願い致します。

補足日時:2005/06/30 22:57
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補足読みました。



> 1弦目の2フレットと4弦目の2フレットのみを押さえるコードは何という名でしょうか?
> やはりA7系なのかな、それともEm系なんでしょうか?

これについては、複数の解釈ができると思います。 ルートをどこと判断するかによって、付けられるコードネームが左右されるでしょう。

音の並びとしては、総ての弦を鳴らすとすると、低い方からE-A-E-G-B-F#となります。
Aをルートと見るなら、A(root)-E(5th)-G(m7th)-B(M9th)-F#(M13th)となり、A9add13(omit3) (構成音に3度が含まれないので3度を省略していると判断する場合。omitはその音程が含まれないことを示しています)と表現できると思います(あるいは「A13 omit3,11」と表現してもいいかも知れません)。 少し特殊な見方をして3度が9thに変化したとみなして、A7sus9(13)と表現することもできるかも知れません。
Eをルートと見れば、E(root)-G(m3rd)-B(5th)-F#(M9th)-A(M11th)となるので、コードネームはEm(9,11)と表現できるでしょう(「Em11 omit7」と書いてもいいかも知れません)。
他にも、Gをルートとみなして、G(root)-B(M3rd)-F#(M7th)-A(M9th)-E(M13th)と解釈し、GM9add13(omit5)(もしくは、「GM13 omit5,11」)と表現することもできそうです。
コードネームについては、先のアドバイスでも触れたり、他の方が指摘されているとおりに、どの音をルートと判断するかによって、名前の付け方が左右される側面がありますので、このような構成音が多くて解釈を分けることのできる和音のコードネームを一つに限定することは困難といえますね。
また、ギターの場合、押さえられる弦が構造上限られることから、複雑なコードの場合、敢えていくつかの音を省略してしまうことがあります。 その場合、完全5度やルート音が、省略の対象になるケースがありますので、そうした構成音の省略が含まれると想定すれば、コードの解釈にも若干の影響が出る可能性もあります。 なお、こうした構成音の省略が行われる場合でも、調性(メジャー・マイナーの別)を決定する3度の音程はほとんど省略の対象にはならないでしょうし、それ以外の音程(7度やテンションノートなど)については極力省略されないのが通常だと思います。

私はギターを弾くのが主なので、ギター的な解釈をしていると思いますし、私自身の知識不足から、的確でないことを書いているかも知れません。 誤りがありましたら、申し訳ありません。
参考になれば…
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この回答へのお礼

うおぉ~、す、素晴らしい!
説明が足らなかったにも関わらず・・・。ホント、ありがとうございます。
おっしゃるとおりで、ルートをどれにするかに左右されますよね。
自分の質問のコードは、前後のコード進行とメロディから考えて、A系統になるのが自然と感じました。
だから、「A9add13(omit3)」ということになるんですね。「omit3」っていうのは見たこともありませんでした。
以後、勉強します。ありがとうございました!

お礼日時:2005/07/02 00:38

コードネームは理論を勉強しないと正しいものは判りません。


一例: Cm6(C,Eb,G,A)とAm7b5(A,C,Eb,G) は、全体の文脈によってどちらとなるか決定付けられます。 音だけ見たら同一コードです。

またE-A-D-Gという並びの音は、Esus4#9、Cmaj9(add6)、D9sus4などと解釈できます。

どこから学習するかですが、まずはダイアトニック・コードをマスターしましょう。 これはドレミファソラシドをルート(コード名のアルファベットの部分ですね)に持つコードのことです。 作り方は簡単です。 

まず決まりごととして、ド=I(ローマ数字を使います)、レ=II、などとします。

I=ド、ミ、ソ、シ
II=レ、ファ、ラ、ド
III=ミ、ソ、シ、レ
IV=ファ、ラ、ド、ミ…

そう飛び飛びで4つづつ音を拾っているのです。

次の決まりごととして、このように作ったコード名は必ずこのような名前になります。

I=maj7, II=m7, III=m7, IV=maj7, V=7, VI=m7, VII=m7b5(あるいはハーフディミニッシュ)

先ほどは、ドレミファでやっていたのでこれをCとかDとかに変えると、

I=Cmaj7, II=Dm7, III=Em7, IV=Fmaj7, V=G7, VI=Am7, VII=Bm7b5(あるいはハーフディミニッシュ)

さて、このコードネームが正しいときはいつでしょう? 答えは、これらのコードが使われている楽曲のキーがCのときです。

実際は、Cの時だけでなく、Am(関係マイナー)とかDドリアンモードとかの時も正しいのですが、まずは、Cで正しいというところまで覚えてからポピュラー音楽理論の本でも見てください。
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この回答へのお礼

同じ音を使っていても、並び方が違うと名前が変わるんですか・・・。
これはたいそうな領域に入ってきたな・・・。べ、勉強しないと難しいですね。
しかし、ご説明はかなりわかりやすかったです。
ドレミがそれぞれ何にくくられるかがわかったことは大きいです。
ありがとうございました

お礼日時:2005/06/30 23:10

基本的には、鳴ってる音を全部書いとけばいいです。



A7のコードで、レが鳴ってればsus4(あるいは11)
だし、レ#がなってれば(#11あるいは、-5か)、ファが鳴ってれば(♭13あるいは、aug)みたいな感じです。レとファが両方鳴ってれば、Aaug7sus4(あるいは、Aaug11)ですかね。
例えばレでsus4と11のどちらを選ぶかはホントは和音の機能で決まるのですが、まあ間違っていても伝わるので気にしなくてもよいかと。

#2の方の通り、テンションが入る場合は暗黙に7thも入ります。7thを入れたくない場合は、トライアドを意味する△をつけて、A△add9みたいに書くことが多いと思います。ここらへんは人とかジャンルによって違うかもしれません。

それから、Aaug7sus4 みたいな複雑な和音は、パッと見て何の音なのかよくわからないので、2階建てコードにして、G7/A7 みたいに書くと(とくにピアニストは)喜ぶと思います。
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この回答へのお礼

済みません、知識がないのでほとんど意味がわかっておりません・・・。
でもありがとうございました。調べながらこの回答をまた見てみます。

お礼日時:2005/06/30 23:07

コード名は押さえ方に対してではなく、和音の構成についての名前なので、理屈を知っていれば困る事は無いと思います。



基本は頭の大文字、ルートの音というのはわかりますね?通常の和音はルートに対して長3度,5度です。このうち、3度が短3度になるとマイナー(m)です。それ以上ごちゃごちゃ付く場合は、その3つの音以外に加わる音を示しています。短7度が加わればセブンス(7,7th)、長7度が加わればメジャーセブン(maj7)、長9度でナインス(9,9th)、などです。なお9度以上のテンション(緊張感を感じる和音の構成音)が加わる場合は、表記が無くても7thが入るのは暗黙の了解みたいです。この要領で自前のギターコードの和音の構成音を調べてコード名を付ければいいのではないでしょうか。

ちなみにsus4はルートから4度づつ音が重なっていきます。

こんなところが基本ルールのようなものだと思います。
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この回答へのお礼

うぅ~む、何か難しそうです・・・。
ありがとうございました。

お礼日時:2005/06/30 23:05

こんにちは。



回答になってないかもしれませんが、私はこのサイトで理屈をなんとなく覚えました。

参考になれば・・・

参考URL:http://www.amy.hi-ho.ne.jp/j-takasuga/
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この回答へのお礼

いえいえとんでもないです。アリガトウゴザイマス!!
相当参考になりそうなサイトのような気が・・・

お礼日時:2005/06/30 22:55

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