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10年前の高校の現国の教科書で読んだ小説のタイトルと作者が知りたいのです。
・どの出版社の教科書かは忘れてしまったのですが、
・おそらく明治から昭和にかけての作家で(新感覚派かも?)  
・ストーリーのあらすじは、貧乏な主人公の男性が猫の 轢死体を日々観察する、といったようなかんじのものだっ たように思います。
高校の授業中ぼんやり読んでいたのですが、鮮烈な印象があったので、この作家の他の作品も読んでみたいと思っています。

A 回答 (1件)

梅崎春生の「輪唱」ではないでしょうか?



http://sun-cc.juen.ac.jp:8080/~yuji/umezaki,rinn …
にこんなあらすじがありました。

猫の話

 運送屋の二階に若者と一匹の猫が住んでいた。彼も孤独であったから、紛れ込んできた猫に愛着を感じた。猫は部屋に入ってくるコオロギをつかまえては食べた。それは真剣で、彼自身もそれを狙っている錯覚におちいった。夜になると猫は彼に身体をすりよせて寝る。ある日、その猫が車に轢かれた。頭のなかが燃え上がるような気持ちになった。その夜、彼は長い間泣いた。こんなに猫を愛していたとは思わなかった。翌朝、猫の身体は五倍にひろがった。それは猫の形をしたよごれた厚紙のようだった。猫の死骸は、やがて小さくなった。言いようのない深いかなしみが胸のなかにひろがっていく。もはや一尺四方のぼろにすぎない。彼は異様な緊張感でそれを見ていた。ついに猫の最後の部分が持ち去られたとき、彼はしずかな声で泣いた。猫が行ってしまったことが深い実感として彼に落ちた。部屋ではコオロギが安心して鳴いていた。

また筑摩書房が出している教科書「の国語2」に載っているようです。
http://www.chikumashobo.co.jp/kyoukasho_m8_9.html

参考URL:http://sun-cc.juen.ac.jp:8080/~yuji/umezaki,rinn …
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この回答へのお礼

大変参考になりました。ずーっと気になっていたのですっきりしました。感動です。ありがとうございました。ストーリーもよりくわしく思い出しました。早速、本を探してみようと思います。

お礼日時:-0001/11/30 00:00

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