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プラトンは個々の美しい事物のほかに美のイデアが存在するという主張のために、幾何学の事例を用いた論証を行ったそうですが…

物理的世界は大きさをもたない「点」、幅のない「直線」などを含んでいない。
幾何学の定理はそのような対象への言及を行っている。
幾何学の定理は真である。
したがって物理的世界とは別に、幾何学的対象の世界がある。


なぜイデアの存在を主張するために幾何学や数学が出てくるのでしょう?私は頭が悪いかもしれませんが、プラトンの言いたいことがさっぱりわかりません。
すみませんが、わかりやすく説明してください。

A 回答 (4件)

大きさをもたない「点」、幅のない「直線」などから三次元空間が出来ている、つまり、物理世界では、目に見えない物を定義し、目に見えない存在が目に見える三次元空間を作っている。

これと同じように目には見えないがイデアの世界(四次元以降の世界)があり、その一部として三次元世界があるといいたいのでしょう。
わからんでもないでしょう。
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<幾何学の定理は真である。



美は
生成消滅して変転きわまりない現象界を
超える永遠にして不変不動の実在なのです。
そして真にゆるぎのない知識ともいえます。

すなわち幾何学の定理がそれなのです。

ご理解いただけましたでしょうか。
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この回答へのお礼

みなさん、ありがとうございました。
みなさんのおかげでなんとなくではありますが理解できました。

お礼日時:2005/08/03 19:04

 イデアとは観念(抽象的思考)であり物理世界には存在しません。


プラトンは「物理世界に存在しないもの」の存在を証明するためには、同様に観念であって既に存在が証明されている幾何学を指摘するのが最適だと考えたのでしょう。
 幾何学の証明が即イデアの証明となるかどうか?、またイデアの証明として幾何学が最適かどうか?は難しい問題だと思えます。
しかし例えば中世以後、美(イデア)の証明に「神学」がとって代ったことに比べれば、プラトンの証明はよりニュートラルで妥当性の高い方法であると思います。
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日本で俗に言う、人間の生き方という意味の〈哲学〉からすると、数学が出てくるのは、ピンと来ないかもしれません。

しかし、西洋哲学は、知るとは何かを考える学問で、人間がどう生きるかということとは、関係がないのです。
数学は、最も厳密な知識ですから、西洋哲学は数学と深い繋がりがあります。プラトンはアカデメイアという学校をやっていましたが、アカデメイアの門には〈幾何学を知らない者は、この門をくぐってはいけない〉と書いてあったそうです。
その後も、デカルトや、バートランド・ラッセルや、ウィトゲンシュタインのように、数学者として立派な仕事をし、その成果を哲学に持ち込んだ哲学者がいます。西洋哲学は、日本で俗に言う〈哲学〉とは、全く違うのです。
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