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今年2月のフジサンケイグループとライブドアの騒動でのライブドアが発行した転換社債について質問です。
ライブドアがリーマンブラザーズあてに発行した
MSCB(価格修正条項付き転換社債型新株予約権付き社債)で株に転換する場合その時点での株価より1割安い価格で転換できるとされています。
リーマンはライブドアの株価が下がれば下がるほど転換できる株が増えるために
堀江社長より株を借り受けカラ売りをし株価を下げていましたが
なぜ株価が下がると転換できる株が増えるのでしょうか?
仕組みがよくわかりません。
詳しい方教えてください。

A 回答 (1件)

社債の引受金額は一定なわけですから、転換価格が下がれば下がるだけ転換できる株数が増えます。


仮に100億円の転換社債があった場合、話を単純にするため一度に転換するとしたなら、転換価格が100円なら1億株、50円なら2億株に転換できる計算になります。(実際にはこんなことしませんが)

ライブドアはともかく、MSCBを発行する会社のほとんどは、業績が長年低迷しているようなところです。そして、こうした会社は、業績低迷のため、資金を調達したくても、金融機関からの借入もできず、通常の増資といったような資本市場からの資金調達もままなりません。資金を調達できないと会社は資金繰りに行き詰まり倒産してしまいます。そんなところに、海外ヘッジファンドが、MSCB発行の話を持ちかけるわけです。
ヘッジファンドは、業績のよくない会社が倒産してしまう前に、社債引受の資金の回収をする必要があります。そこで、大株主から株券を借りてきてひたすら空売りして、会社の株価を下げます。すると、MSCB特有の転換価額下方修正条項により、転換価額は下がりますから、そこで社債を株式に転換して、株券を借りていた大株主に転換した株式を返します。
これで、1株あたりで空売りの平均単価と転換価額の差額が儲かることになります。
また、ヘッジファンドは投資資金を回収するためにこのような方法で社債をつぎつぎに転換しますから、発行会社にとっても将来社債償還(返済)をする必要がなくなります。発行会社にとっては増資と同じような効果を得ることができるわけです。
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この回答へのお礼

なるほど。
詳しい説明ありがとうございます。
よく理解できました。

お礼日時:2005/08/20 09:34

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