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寺山修司の短歌が爆笑問題の番組で紹介されていました。相当なもののようですが、学がなく古い言葉を知らない自分にとっては考えても考えても妥当な意味を見い出せません。言葉が古くてわからんのです。
短歌集のような本があるようなので読んでみたいのですが、おそらくほとんど意味がわからずに終わると思います。でもそのままじゃぁつまらんなぁと思い始めていて今日日。
見つけた詩集:http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31199 …
そこで伺いたいのは、

[1] 解説が併記された寺山修司の短歌集(詩集と広げても可)はありませんか?

[2] これらはどういう意味でしょうか?
「新しき仏壇買いに行きしまま 行方不明のおとうとと鳥」
※親でも亡くなってその仏壇が必要だからと買いに出かけた弟は、親の後でも追おうと思っていたのかな? 親が飼っていたカゴの鳥も持ってったくらいなので・・・。わからん・・・。何で弟がひらがな? 何で行ったままじゃなく行きしまま? 当時でもまだこんな昔の言い方を使うのが普通だったの?・・・

「マッチ擦るつかの間の海に霧深し 身捨つるほどの祖国はありや」
※この歌の下敷きには「一本のマッチをすれば湖は霧」(富沢赤黄男)、「めつむれば祖国は蒼き海の上」(同)があったとされるようですが・・・
戦争時、負けると悟り自身の船を燃やそうとして思いとどまっているの?? いや、そんなんじゃ浅いだろうし・・・

「青空はわがアルコールあおむけにわが選ぶ日日わが捨てる夢」
※古い言葉ないのにわけがわかりません・・・

「亡き母の真赤な櫛で梳くきやれば山鳩の羽毛抜けやまぬなり」
※「櫛で梳く」「山鳩の羽毛」と意味がわからんので何もわからず・・・。単に死んだ母の髪をとかしてると抜けまくって切ない気持ちだ、という意味じゃぁないですよね?? 浅はかだしなぁ・・・。さっぱりです。

以上、宜しくお願い致します。

A 回答 (4件)

「新しき仏壇」の歌


補足で…
説明不足ですいません。
仏壇を買いにいった弟は水子だと解釈してます。この世に生を受けなかった子供が仏壇を買いに行っても余り違和感はないと思って、断りなく書きましたが、あれは水子なんじゃないかと思ってます。
この歌を間引きとしたのは寺山の下の歌からの連想です。
 
問引かれしゆゑに一生欠席する学校地獄のおとうとの椅子
 
おとうとの年齢については、余り関係はないんじゃないのかと解釈してます。元々、この世に生を得てないのですから…
余談ですが、地方で地獄沢とか地蔵河原とかいう地名のところは、昔、間引きした子供を流した川の名残だそうです。水子地蔵がズラッと並んで、赤い風車の群れがカラカラまわるような、なんとも土俗的な光景を寺山の「おとうと」の歌からイメージしまっす。
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この回答へのお礼

短歌とはこんなに難しいんですね・・・。想像以上です。
想像力がいるのは短い文章で完結する以上、必ず求められるとは思うんですが、それ以外の情報が読解に必要になってくるとなるとちょっとお手上げな気が・・・。

「学校地獄のおとうとの椅子」の短歌はどこかで見覚えがありました。なるほどこれと関連してるんですね。こちらはどういう意味なんだろう・・・。
受験地獄に代表されることを学校地獄と言ってるんですかね?? こんな学校環境だから間引きされたおとうとは生きなくて逆に良かったかも、とでも言ってるんでしょうか?? でも何か違う気が・・・。マジムズいッス。
再び教えていただいてありがとうございました。大変勉強になりました。

お礼日時:2005/09/21 14:23

短歌は百人百様の解釈がありますので、下はあくまで私が感じた解釈です。

これが正解という訳ではありません。特に寺山の短歌は自分で感じたものがすべてです。
 
「マッチ擦る」の歌
なんで海で祖国なのかといえば、日本には陸続きの国境というのはありません。日本の国境線はすべて海上です。とはいっても、そこまで理詰めで作ったものかどうかはわかりません。海の彼方=異国、異郷という古来、日本人が持っている感覚からイメージした歌かもしれません。マッチの火にぼうっと浮かぶ視界不良の海の彼方を眺めて、自分の身をなげうつほどの価値がいまの日本にあるのだろうか、と問うている訳です。
 
「新しき仏壇」の歌
語感のおどろおどろしさに感じる歌だと思うのですが、解釈するとすれば、新しき仏壇はおとうと自身のものなんじゃないでしょうか。鳥も飼っていた鳥が死んでしまったので、一緒になっておとうとと消えてしまったのだと思います。私はこれは間引きの歌なんじゃないかと思ってます。が、実際にどういう意図がある歌なのかはわかりません。寺山に弟はいません。実際にありもしない出来事を歌に詠む事については、何でそんな事をするのかというのは映画「田園に死す」を観ると非常によくわかります。
 
短歌は歌謡曲と一緒で感覚がすべてです。「マッチ擦る」や「青空は」は意味がとりやすい歌ですが、ほかの2首ははっきり言うと、語感で感じる歌です。サザンの意味不明な歌みたいなもんだと思えば、いいかと思います。
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この回答へのお礼

教えてくださってどうもありがとうございます。

>短歌は百人百様の解釈がありますので

もちろんです。ただ大枠はありますよね。学がないんでこの大枠すらわかんないんですよ。だからありがたいっス。

「新しき仏壇」
そうですね、寺山には弟はいないそうですね。でももともと文章作品ってフィクションなんだから何の抵抗も感じませんでした。
しかし驚きました。何やらえずいことだとは思いましたが、間引きとはこれまたおそろしいですね。でも間引きって普通、生まれたばかりの子が対象だったわけなので、まさか自分で仏壇買いにいける年齢の子が対象にされてるとは思いもよりませんでした。

「マッチ擦る」
海の意味は確かではないとのことですが、私はおっしゃるとおりの意味があるように思いました。
あと、マッチ擦るって行為は情念のほとばしりともかけてるそうですね。

お礼日時:2005/09/19 02:34

>「青空はわがアルコールあおむけにわが選ぶ日日わが捨てる夢」をとりあえず現代語の散文に直すと、 



青空を見ると酒を飲んだような心地になる
多くの現実的な選択を迫られる日々
そんな中で捨てられる夢

といった感じになると思います。後は感覚的に解釈できるかと。
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この回答へのお礼

ほぉ~・・・そんな風なことになるんですね。ふぅ~む・・・
「あおむけ」とつく場所がよくわからんですが、若い時にもつ沢山の夢、つまり可能性をひとつひとつふるいにかけてだんだんと夢をソリッドにしていくさまには共感が持てました。

教えていただき嬉しかったです。

お礼日時:2005/09/18 13:50

お若い方かと存じます。


詩や句は、できれば情景を目に浮かべて味わってほしいもの。イメージです。ガチガチに解説しても無意味です…。また、短歌では古い言葉を今でも使用します。新聞の投稿欄でもあるでしょ?現代口語だと、おさまりや語感が悪いことがありますし。

まずは寺山の映画や小説から入ってはいかがでしょうか。彼の世界や時代背景がわかれば、すこしわかりやすくなるかもしれませんよ。
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