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天理教でいう「出直し」とはどのようなことでしょうか? 死生観について勉強しているので教えてください。

A 回答 (1件)

 出直しとは、単純に死んで新しく生まれ変わることをさします。


そこには裁きのようなネガティブなイメージはなく、むしろ死の恐怖を緩和させる印象の概念です。天理教では天国地獄はなく、現世こそが極楽である(べき?)と考えます。
それが病死や事故死であろうが、天寿を全うした大往生であろうが、同様に出直しと呼ばれます。
そしてその人の生前の心の用い方によって、虫や獣に生まれ変わったり、人間に生まれ変わったりするとされています。その人の心のあり方に見合う身体をまとい直し、また新たな一生を送るわけです。

天理教では、体は神様からの借り物で、心だけが自分のものとして与えられているのだと考えます。心は自由につかうことができる、そして心の使い方次第でよいことが起こったり、悪いことが起こったりするとされています。
「蒔いたる種はみな生える」「不足に不足の理がまわる」「病のもとは心から」などと表現されていますが、時々刻々、どのような心遣いでいたか、どのような言動をとっとかが、その人生に逐一反映されると考えられています。その考え方は現在のニューエイジの「同じ波動が引き合う」「与えるものは受け取るもの」みたいな考え方とよく似ています。
 また「人を助けたらわが身助かる」と言って、人助けをすると心がきれいになって、まあ、いいことが増えるのだよ、という風に考えられています。それは別に何かこれといった決定的なことでなくてよくて、まじめに働くとか、ちょっと荷物をもってあげるとか、肩をもんであげるとかでも良いとされます。あるいは、魚を食べるときに「おいしいおいしい」といって食べるだけでも、その魚が次にもう少し人間に近く生まれ変わる助けになり、それも一種の人助けだ、といった具合です。

 天理教では、「神様が世界を作ったのは、人々が仲良く陽気に暮らすのを眺めて、共に楽しみたいと思ったからだ」と考えられています。なので天理教徒は「陽気暮らし」といって、お互いに尊重しあい助け合って、みんなが仲睦まじく幸せに暮らすこと、またそのような世界を建設することを人生の目的としています。

 
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